神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2018年3月例会

 27日(火)はとても明るくいいお天気に。桜がちょうど満開となり、集まったみなさん表情も自然とほころびます。旅のお土産の和菓子に洋菓子...豪華な持ち寄りスイーツを前に語り合いました。

・(Aさん 女性)夫が心臓のステント手術を受けました。無事に終わり、だんだんと愚痴も少なくなって、楽になったみたいです。受けてよかったです。がんを患った私の気持ちが分かると言ってくれました。春になったし、私自身も元気になってきました。→(Eさん 女性)Aさん、なんかすっきりされましたね、すかっとされましたよ。→(Aさん)そうですか!わかりますか?!
・(Bさん 男性)笹山の日帰り旅行に妻といってきました。朝から三食付、お土産付ですよ。満席でした。昼は但馬牛。おいしかった!満開の梅がきれいでした。
・(Cさん 女性)何度も手術をした私ですが、今、検査は一年に一度だけです。そうはいっても、いろいろ不快なことはありますが。でもまぁ、たくさん大変なことを乗り越えてきたし、なんとかなるかなって。毎日楽しいことを見つけて、泣いても同じだったら笑っている方がよいから。自分ってそういう切り替えが上手だなぁと思いつつ、今は再発もなく健康に過ごしています。

・(Dさん 女性)先月が初めてでした。ここへ来る前に、遺族会を調べていくつか電話してみたのですがつながらないことも多く、一番対応が早かった他の遺族会にも行きました。そこは雰囲気がちょっと重くて、時間も長く、しかも遠方だったのですごく疲れました。それに比べると、ここは柔らかい雰囲気で和んだので、単純な思いでまた来てみました。→(Bさん)私も、他の会にも行ってますよ。それぞれ特徴がありますから。ここは、自分の意見が言えるし、聞いてもらえるところがいいですね。→(Eさん 女性)私は発足した1982年からここへ長年来ています。当時は河野博臣先生が瞑想の指導をして下さっていて、それがすごくよかったんです。がん細胞とリンパ球のイメージ。それを受けて、「また一カ月生きられる..」と思っていました。
・(Cさん)ここでは、いろんな話ができるでしょう。私が来た頃はもっと現役闘病中の人が多かったです。私もここで充電しました。充電が切れかけてくる頃になると、次の例会が待ち遠しかったです。
・(Dさん)夫が入院していたホスピスにも遺族会はあるのですが、辛くてとても行けません。遺族会は少しでも明るい環境であってほしいです。→(Eさん)そうですね。分かります。私も夫が入院していた病院の前を通るだけで涙が出ますから。→(Fさん 女性)そうそう。私も自分が辛い治療をしていた病院の前を通ると思いがよみがえりますね。

・(Gさん 女性)先月Dさんが語って下さった中で、ご主人がお元気で強い人だったというお話が印象的でした。→(Dさん)主人は強い人でした。だから闘病中も普段通り仕事を続け、早退も遅刻もせず、抗がん剤治療の入院の時でさえ最低限しか休まなかったのです。定年退職してから、二人でゆっくり・・・とはいかず、誤嚥性肺炎による急な発熱や嘔吐で受診したり、短期間の入院をしたり。そんな闘病を通して強く思っていたのは、抗がん剤をとにかく続ける、ということでした。若い人ほど進行が早いため、抗がん剤を投与しなければ必ず病気が進んでしまうんです。けれども続けることは本当に大変で...。厳しい状態になっても、いつも必ずまた元気になる人でした。だからきっとまた元気になるのかなぁ..と思っていたのです。でも、誤嚥性肺炎はだめでした。食べられなくなり、抵抗力や免疫力が落ちてしまったのです。
・(Eさん)主人を在宅で看取りましたが、最期の頃は、せん妄状態で幻が見えると言っていました。理解できないことでも、できるだけ誠実に応対しました。時計が食べ物に見えたときには、時計を手に触れるようにしたり。歩こうとしたときには、靴を履かせて支え、立てないことを納得させたり。→(Gさん)そういう対応は、家族だから丁寧にできるのですね。
・(Eさん)自分自身は最後はホスピスがいいなぁと思います。→(Dさん)主人はホスピスでした。最期の時にも、付き添っていました。