神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2018年4月例会

24日火曜日は珍しく、しとしと雨の一日。Aさんがお庭から持ってきてくださったウツギとオガタマを真ん中に、おいしいスイーツをいただきながら語り合いました。


・(Aさん女性) 毎年アトリエで開いていたコンサートですが、今年は我が家ですることになりました。よろしかったら、ぜひいらしてください。
・(Bさん 女性)3月の検診では異常なしでした。自分の気持ちを強く持っていたら大丈夫だろう、と思えるようになりました。弱いところを鍛えることを心がけたストレッチ、ラジオ体操からはじまって、クールダウンまで、三段階に分かれていて、だいたい1時間です。家で出来るのが楽ですね。時々しんどいですけれど、自分で体のどこを鍛えているのか、ということもわかってきたので、気持ちいいですよ。スタジオだったら恥ずかしいけれど、一人だから大丈夫。毎日続けています。
・(Cさん 女性)月に一度は個人のお医者さんに診ていただき、三ヶ月ごとに血液検査をしています。特に問題なく、ここで報告することはありません。それがうれしいことだと思います。私はラジオ体操には行っていて、20分くらいは歩いていますが、しゃべってばかりですね!この春は本当に桜がきれいでした。
・(Dさん 女性)最近いつも思うのですが。今までは、お薬だのマッサージだの、してもらうことばかり考えていましたけれど。やっぱり自分の体は自分で管理せなあかんねんなぁ..って。それで、してもらうことはやめて、自分ですることを一生懸命しています。ストレッチは立ってやるとしんどいから、私は寝てしているんですよ。それから、わざわざではなく、何かの時にちょっとスクワットしたりとか、気を付けています。それでなんとなく耳鳴りも静かになったようです。睡眠薬も減りました。どこまで続くかわからないけれど、自分を大事に、自分の体は自分で守ろうと思います。遠くへは出かけなくても、素敵な小皿などをそろえたり、いろいろなものをちょこちょこ買って、家で楽しんだりもしています。この年になってそんな楽しみができてよかったなって思っています。
・(Eさん 女性)私も今までは人に頼っていたのですが、病気が長くなってくると、自分で治さないとあかんねんなぁって。Dさんが言葉にしてくれたのを聞いて、たった今、自分で自覚できました。ありがとう。ところで秋に孫が生まれるのですが、夫の変貌ぶりにびっくりです。今からジジババ向け孫育ての本を読んで大喜びです。我が子の時もこのくらい喜んでほしかったわって思うくらい!私も早く ババばかになろうと思います。
・(Fさん 女性)あれから近所の遺族会に行ってみました。そこは医師もおられ、医者の立場からの冷静な意見もきけてよかったです。でもやはり夫を失った痛みは癒されません。悲しさ、苦しさがいったいいつまで続くのか...と思うと辛くてなりません。春になったので何かしようとは思っても、なかなか行けません。心療内科に行き、カウンセリングを受けていますが、根本的解決にはならないと思っています。その人の気持ちは、その人にしか絶対に解らないのだと、改めて何度も何度も思いました。私の夫は、夫婦以上に友だちというか、戦友みたいな感覚でしょうか。男気が強くて、意思が強くて、勉強熱心で、それでいて柔軟性もあり、信頼できる人...とにかく「いいヤツ」なんです。迷った時にはいつも答えてくれる存在。人として好きだったんです。二人で作り上げてきたのに、片割れを亡くしてしまったような感覚です。
・(Gさん 女性)ご主人が「迷った時に応えてくれる存在」とのこと。存命中は「やってくれへん」って思っていたことも多かったのですが、私一人になってみて、実はずいぶん夫にいろいろやってもらっていたんだなぁ..ということに気付いたんです。だから最初は、「これからは自分がやらなくちゃいけないんだ。どうしよう..」って戸惑いました。「一人を受け入れるしかない」と思えるようになるまで、2年くらいかかったと思います。
・(Hさん 男性)Fさん、ご自分のことをよくよくわかってはると思います。あとは自然にまかせるしかないでしょう。
・(Aさん)人にはいろんな苦しみがあります。生きている限りはみんな苦しみがあると思うんです。普通に生きているように見える人も、みんなです。きっと悲しみの種類が違うだけなんです。種類の違う苦しみでも、お互いに語り合うことで、苦しんでいるのが自分だけじゃないと思えたら楽になれるのかもしれませんね。