神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2018年5月例会

22日火曜日は、とてもさわやかで風が心地よい、いいお天気になりました。新しく来られた女性をお迎えして、自己紹介をしながら交流を深めました。

・(Aさん 女性) ここでは最高齢です。48歳のときに乳がんをしました。早く見つかったのがよかったのか、幸い元気になり、大きな病気なくきました。半年ほど前に夫を私の手元から見送りました。でも落ち込むこともなく、今は豊かな自然に囲まれたワンルームマンションで一人暮らしです。このいずみの会は、私の主治医だった河野博臣先生が患者さんたちと一緒に立ち上げた、患者会の先駆けです。医者中心ではなく、患者同士で語り合い、生きていく会なんです。心に傷を負い、しんどいところを通ってきた私ですが、そんな会の一員として通っています。
・(Bさん 男性) 黒一点です。ここへ来て、先月ちょうどまる5年です。1997年に悪性リンパ腫のステージ4、末期で5年生存が20パーセントと言われました。2004年と2006年に脳梗塞。2007年にリンパ腫が再発。2008年に肺がんと心不全。いろいろありました。それから丸十年。生活に困ることは一切なく、元気にしています。今は野菜作りですね。きゅうり。スイカ。メロン。そらまめ。じゃがいも。とうもろこし。病気のことは忘れて楽しんでます。家内は多肉植物に凝ってますけど、私は実がある方がいいですね!
・(Cさん 女性) 私はここへ来てまだ日が浅いです。ここは私のような遺族だけでなく、いろんなタイプの人がいらっしゃるから、少しにぎわう感じ、ちょっとあたたかい雰囲気があるので、何度か来ています。近況としては、主人と同じがんで友だちになった人が先月永眠されるという悲しい出来事がありました。主人は抗がん剤で延命はしたものの、亡くなったという現実を前に苦しみ辛さは続いたままです。が、少しでも元気になれるよう、なるべく外出を心がけています。ペットでも飼ったらと言われるけれど、ぜんぜんだめ。でも今ちょっと興味深いのが、くらげなんです。いつも行くところの水槽でくらげが7ひきほど上下左右ななめに。ふわふわふわふわ、本当に自由に動くんですよ。お互い、からまったりもしながら、束縛のない自由な世界が、ちょっといいなぁ...クラゲなら飼ってみようかなって思えるのですが、難しいのでしょうね。
・(Dさん 女性) 2007年に子宮頸がんの手術して、5年後にまさかの再発。それからいい結果がなくて、毎月、はらはらドキドキです。先日の検診で、また数値が上っていて、またか...と思う一方で、力が湧いてくるような思いもあって。日課の体操でリフレッシュしています。もうすぐ遠方の娘たちが子どもを連れて帰ってくるので、また大変ですが、私自身は意外と楽しいことは楽しみながら、感謝を持って一日一日大切に過ごしています。
・(Eさん 女性) 2008年に胃がんで手術をして、一年後にまた胃がんができて全部摘出。その後、2011に子宮がんで手術しました。最初から10年、まさかここまで生きると思っていませんでしたが、誕生日に孫から「おばあちゃんおめでとう 元気で」と言われて、主人ともどもよくここまで生きたなぁと、不思議な気がします。
・(Fさん 女性) 主人が30年以上前にがんになりまして、その時から、発足したこの会の事務局をしていました。もうすぐ亡くなって9年になります。その後は私がここへ来るようになり、皆さんのお話からたくさんのことを教えていただいています。来月、夫のアトリエで行っていたホームコンサートを、初めて自宅でする予定です。
・(Gさん 女性) 震災の後に大腸がんが見つかり、切除手術の後で、悪性リンパ腫になって治療したものの、何回か再発して。2010年にいいお薬と巡り会い、官界と言われて今は元気にしています。闘病中は、不安な思いを抱えてここへ出席し、安心して元気になってまた日常に戻る..を繰り返していました。今は行動範囲が狭くはなりましたが、家で楽しく、納得した生活をしようと工夫しながら暮らしています。
・(Hさん 女性) 4年前に子宮体がんの3Bで、摘出手術と抗がん剤治療をしました。その後は再発、異常はありませんが、今は逆流性食道炎に苦労しながら、精神コントロールする毎日です。娘が秋に出産予定で、来月会いに行くのが楽しみです。
・(Iさん 女性 新規) 初めて来ました。5年前に肺腺がんになり、2年後くらいに再発し、手術はせず、抗がん剤治療をしました。昨年からイレッサを投与しています。今は副作用で手や頭にできる湿疹がかゆくて困ります。昨日が検査で、消えてしまっているとのこと。「治ったということですか?」と聴くと、「顕微鏡で見ればある。なくなることはないし、官界もない。今の薬は効かなくなるけれど、次の手があるから大丈夫。80歳まで生きられます。」と主治医の先生。また、「仕事はやめたらだめ。動いておくように」とも言われます。→(Jさん 女性)うちの夫もイレッサを使っていました。イレッサは皮膚に作用する薬ですから、やっぱり皮膚トラブルはいろいろありましたよ。でも、今は副作用の対処がずーっと楽になっていますよね。この薬が効く人かどうかの判断も事前にできるようになりましたし。次々と薬がでてきていて、期待できますね。