神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2018年7月例会

7月初めの豪雨の後、危険を感じるほどの酷暑が続き、24日火曜日も朝からどんどん気温が上昇。そんな中でしたが、6名が集い涼しいお部屋で語り合いました。

・(Aさん 女性)ツアーで、平城京 喜光寺に行きました。小さなお寺ですが、蓮が有名なんです。一生懸命の説明を聞きながら、壺咲きの250株の八重の蓮の花を観賞しました。見事でした。暑かったですけれどね。
・(Bさん)京都の祇園祭に行ってきました。いつものバスツアー、料亭での昼食つき、日帰り旅行です。現地は詳しい人が分かりやすく説明して下さいました。鉾にも登り、円山応挙(まるやまおうきょ)の絵や、左甚五郎作といわれる彫刻、ベルギーの絨毯なども鑑賞。まさに鉾美術館です。そして、街中を少し歩くだけで、歴史を感じるものがあちこちに。やっぱり京都は違いますね!ちょっとマニアックなツアーですが、リピーターが多く、私のお気に入りです。
・(Cさん 女性)私も京都が好きで主人と毎月のように行きました。京都って、遊びに観光にお食事にお買いものに...。すべてそろっていて、何度行ってもいいんです。
・(Dさん 女性)この暑さ、夫がお腹の大きい娘を心配して、「暑いから外にでるな」と言います。出産の時には、私が東京へ出張します。彼のお母さんも来て下さるようです。→(Aさん)楽しみですね。私も娘が出産するとき、東京へ行きましたよ。旦那さんのお母さんと交代で。東京の方が病院もしっかりしていますから、いいですよ。
・(Cさん)Dさんに教えていただいたクラゲ、垂水区役所の水槽を見て来ましたよ。理想の「自由に泳ぐ涼しげなクラゲ」ではなく、区役所のはぎゅうぎゅうで..ちょっと残念でしたが...。→(Dさん)そうですよね。確かに海でとってきてそのまんまって感じですもんね(笑)
・(Cさん)暑い毎日、私の涼しくなるアイテムの一つはこれ、男物の扇子です。扇子が好きでコレクションしているのですが、男物って大きくてとっても涼しくていいですよ。それからもう一つ。小さな保冷庫を買い、鏡台の近くにおいて、ボディーローションはじめ、化粧品をすべて入れています。朝一番にひんやりして、とてもいいです!私の暑さ対策です。
・(Cさん)昨年の夏は、主人の願いでハワイに行っていました。終末期だったので、すべてが大変でした。空港の車いすの手配からはじまり、保険の手続き、診断書の手配、言葉が通じる医者の下調べ...中でも痛み止めのモルヒネの湿布の届け出では、ずいぶん手間がかかりました。長時間の満員飛行機も大変でしたし、ドクターにも「よく行ったなぁ」と驚かれたほどです。夫も私も、とにかく実行するタイプなので、「すべてのタイミングが合う今しかない!」と、強い意志で強行しました。幸いあちらでは夫の体調が良く、とてもうれしそうで、亡くなる前に「またハワイにいきたい」と言ってくれました。このことも含めて主人の望むことはすべてやりました。だから後悔はないんです。
・(Eさん 女性)行きたくてもあきらめる人が多いと思うのですが、やりとげた体験談は貴重ですね。→(Fさん 女性)普通ではとてもできないことをしてあげたのだから。これからはぜひ、ご自分のために自由にして下さいね。
・(Cさん)でも一周忌とか。一年は喪に服すとかいいますよね。世間というより、夫に対して悪いような気がして・・・。→(Fさん)そんなこと、気にしなくてよいと思います。どんどん自己投資をして下さい。→(Bさん)逆に一年たったからって区切れるものでもないですよ。私は、夫に「自由していいよ」と言ってもらっていると思っています。忘れられないし、乗り越えられないし、悲しみを抱えたまま生きていくのだと思います。私も通ってきた道だから、なんとなくお気持ちがわかります。一緒じゃないかもしれないけれど。→(Cさん)そうですね。自分には先がまだあるわけですから。自分のことも考えていきたいなと確かに思います。まだ今は、楽しんだり、泣いたりの繰り返しですけれど。
・(Dさん 女性)最初にCさんがここに来られたとき、そばで見ていて、すごくつらかったんです。今日のお話を聞いて、楽になりました。実は私の母のことで、長い間ひっかかっていました。手術をしたことで早く亡くなったのではないか..と悔いる思いがあって。あれから時間が経ち、最近になってようやく、「私の残り少ない人生、楽しく生きなきゃ。幸せになってもいいんだ」って、思えてきました。