神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2006年2月例会

testizumi2006-02-28

2月最後の日、28日は穏やかな晴天となりました。久々に新しい方お2名をお迎えして、活気のある話し合いがもたれました。以下、話し合いより抜粋します。

  • ようこそいらっしゃいました。

(Aさん 新 女性)私は元々風邪もひかないくらい元気だったのですが、ちょうど昨年の今頃、卵巣がんが見つかり、手術しました。その後に投与した抗がん剤が予想外の効果を上げたのですが、数ヵ月後には効かなくなり、今は違う抗がん剤をしています。主治医からは希望の無いことを聞かされ、そういう運命だったのかとあきらめたこともありましたが、友人に誘われて1月の「癌克服者から闘病を学ぶ」講演会に参加し、「がんでも治る」ということ、「決してあきらめることはない」ということを知らされ、衝撃を受けました。今は希望が見えてきて、日に日に食欲も出てきて、病気以前より元気になっています。
(Bさん 新 女性)もうすぐ下顎の骨のがんを手術してから3年になります。最初は原因が分からず苦労しました。患部を切除するだけでなく、取り去った部分に身体の一部から筋肉を移植する必要もあり、手術は口腔外科と形成の合同で計14時間かかる大手術となりました。未だに話したり食べたりなど、いろいろな後遺症があり、つい友達づきあいが疎遠になってしまいがちです。

  • 久々に簡単な自己紹介です。

(Cさん 女性)私の夫がちょうど3年前に大腸がんの手術しました。その後、肝臓、そして肺に転移があり、再手術と化学療法を受けています。製薬会社は新しい薬の開発を競争していますから、次々に新しいものを出してきます。だから今は、一日でも生き抜いて、現在研究中の期待できる治療薬が認可されるのを待とうと夫婦で話しています。
(Dさん 男性)私は胃がんで6年半くらいまえに胃を全部切りました。最初は喉につまったりダンピングとか、いろいろありましたが、胃は無い割りに、元気です。私プールに行って思い切り息を吸うのが、良い呼吸法になってるなと思っています。自分の体力、気力、治癒力。そういうものが、最高の抵抗力だと思いましてね。人間本来の姿、「食べては出す」それが一番大事だと思ってます。
(Eさん 女性)私は悪性リンパ腫になって、もうすぐ5年になります。先生とは、世間話や冗談は言い合えるいい関係なんですよ。でも、ウソでもいいから希望のあることを言ってほしいと、期待するのはやめました。サプリメントは、私も最初の一年は高価なものを買いましたよ!!先生は、「そんな事にお金使わずに」っておっしゃりますけれど、先生には欲しくなる気持ちは分からないのだろうと思います。でも次第に、私も周りが見えるようになってきて。今は自分の中の予算に合うものだけ続けています。
(Fさん 女性)私は肺がんの手術をして、7月で7年になります。治療法としては、放射線と、2年間抗がん剤をしました。副作用で一時はすごく痩せましたが、幸い順調に経過し、5年で一安心と言われました。毎朝、主人と、5000〜6000歩、歩いています。趣味も結構やっていますし。でも術後1年くらいの頃を思い出したら、まだまだ元気にはなれていなかったですね。
(Gさん 女性)私は乳がんの手術をしてから25年・四半世紀が終わりました!思い起こせはいろいろありましたが、とにかく3年刻みに生きてきたような気がします。当時は今ほど情報がなかったから、逆にくよくよ治療や薬のことで悩むこともなかったようです。手術の後で、処方された漢方薬と、夫が私のためにと、農園を借りて無農薬の野菜を作ってくれたのも良かったのだと感謝しています。生かされていること、ありがたいと思っています。
(高出さん 男性)いずみの会の事務局を担当しています。Gさんと同じ時期に、胃がんの手術を受けました。当時、生存率は非常に低かったのですが、奇跡的といいますか、再発もせず元気にしています。術後、この「いずみの会」の前身である「胃腸友の会」に参加したこと、それから木版画という趣味を見つけたことが良かったのではないかと思っています。

<今月の花:ジンチョウゲ沈丁花 ジンチョウゲ科) 中国から渡来、名前の由来は沈香と丁香を合わせた香りがする ためといわれる。赤花と白花がある。移植は難しい。>