神戸いずみの会について
<大切なお知らせ>
(koubeizuminokai@gmail.comからのメールが受けられるように設定してください。なおできるだけ早くお返事いたしますが、24時間経っても返事がない場合には、再度ご連絡ください。)
<おしらせ>
長年事務局長をして下さっていた 高出昌洋さんのホームページです。どうぞご覧下さい。
<いずみの会の歴史>
いずみの会は、胃腸科医、外科医である 故 河野博臣先生が、患者の術後のアフターケアのために設立された「胃腸友の会」がその前身となっています。
1980年代だった当時、河野先生は外科的治療法に加えて、先駆的に心身医学的治療法の必要性をすでに重視されていました。「胃腸友の会」では、座禅、腹式呼吸法、イメージ療法などにより、段階を追ってリラックスできる状態を作り、一人で抱え込んでいた不安や悩みが、自然に言葉として表現できる場を作ることを目的に、活動していました。
1982年4月、「胃腸友の会」は、患者自らが運営する自助グループとして再出発することになり、その時、命の泉が湧き出るようにと、「いずみの会」と改称しました。会長はあえておかず、事務局だけを作って世話人を決め、河野先生によるイメージ療法を中心に、月に1回~2回の活動を継続させる中で、徐々に会員数を増やしていきました。
2003年に惜しくも河野博臣先生は他界され、現在は場所が変わりましたが、月に一度定例会を開いています。近年、がん患者のための自助グループが全国で数多く存在していますが、この「いすみの会」は20年以上前からその必要性を感じ取り、活動を開始して、今に至っているのです。最近の活動は、話し合いというスタイルがほとんどで、イメージ療法などは行っていません。
2022年6月例会
2022年6月21日(火)、初めての場所で4人が集まりました。地下鉄妙法寺駅から送迎バスで約5分、レストラン フィーカ です。6月らしい梅雨空になりましたが、店内は窓が大きくてとても明るい雰囲気。感染症対策も安心で、お店で焼いたお手製パン一つと飲み物を頼み、透明のパーテーションごしでしたが、いつもよりリラックスして話が弾みました。
続きを読む2020年10月例会
2020年1月の例会の後、新型コロナウイルス感染症のため休んでいましたが、10月27日(火)久々に開催しました。いつもの会場が使えず代わりを手配し、直前の連絡となったこともあって集まったのはわずか三名でしたが、穏やかなお天気の下、垂水駅前すぐ区役所三階の小さな会議室は感染症対策も整っており、静かで居心地のよい時間を過ごしました。お茶もお菓子もない、マスクをしての語り合いでもあっても、やっぱり顔を見て話ができることの良さをじんわり実感しました。
集まった中で最も話題豊富だったのは、Aさん。東京の初孫さんがどんどん可愛く成長していく姿を夫婦で楽しんでいるとのこと。来月には七五三でまた会えるので楽しみ..と笑顔で語ってくださいました。またGOTOトラベルを賢く利用しての広島旅行では、大崎上島の極上ホテルでくつろぎ、呉では艦船めぐりを楽しみ、帰りは地域共通クーポンでお買い物もたっぷりできて、たいへんお得だったそうです。それから8月にはAさんが京都在住のBさんを誘い、「京都御苑の京都迎賓館のプレミアムガイドツアー」に一緒に参加したというご報告も。コロナの影響で観光客が少ない京都をゆっくり観光できる貴重なツアーだったとのこと。
Cさんは、このコロナ禍により例会が開けなくなり、このいずみの会(1982年発足)の在り方について考えてみました、とのこと。「改めて昔の記録を読み振り返ってみると、以前は話し合う内容が今よりずっと深刻で、本音で語り、受け止める側にも覚悟が必要でした。月に二度集まっていた時期もありました。今は語り合う内容の深さ、集まる人の顔ぶれもずいぶん変化してきているのだと気づきました。」とのこと。医学の進歩はもちろん、ネットが社会に浸透して情報量が増えている世の中の変化が影響しているようです。しかしそのような中でも、人と人との触れ合い、語り合いの大切さは変わらないのかも...とも語り合いました。
そのような話から、今回はいずみの会の原点を振り返る記事を選んで掲載してみました。
2019年11月例会
11月26日火曜日は、雲天にふんわり守られたような、過ごしやすい日となりました。久しぶりに来られた方もいて、近況報告しつつ語り合いました。
続きを読む2019年6月例会
2019年6月25日(火)は、久々に来て下さったMさんと、私、Fの二人だけという、記録的に静かな会となりました。爽やかな晴天でしたが、ご体調がすぐれない方、リハビリ中の方...などいろいろ重なったようです。 鮎のお菓子と緑茶で、まったりと語り合いました。 五カ月ぶりのMさんは、家の外壁などのリフォームが大変だったとのこと。そんな中でも、奈良や京都への旅も楽しまれたそうです。 私も実は今年の冬、珍しく二泊三日の九州一人旅をした話を披露。「一人旅っていいですよね!」と盛り上がりました。友人や家族と一緒もいいけれど、しっかりと景色を味わい、たっぷり観光に没頭できるのは、一人旅の醍醐味..と語り合いました。 そして最後には、「語れる場、聞いてもらえる場は大切。来月はきっと元気なお顔がそろいますように..」と願いつつ、会を閉じました。
ところで、ここで、神戸いずみの会の原点回帰として、河野博臣先生と高出昌洋さんによるコラム「追憶のカルテ」をご披露します。一九九九年四月から、朝日新聞夕刊 に一年間、四十五回 連載されました。河野先生の心をつかむエッセイと、高出さんの味わい深い版画のコラボレーションは、絶妙のバランスです。また連載途中の文章の中で河野先生ご自身のがんが見つかったと公表。患者の立場になった戸惑いを綴るなど、包み隠さない謙虚な姿も注目されました。どうぞお読みください。