神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2006年1月例会

testizumi2006-01-24

1月24日は、少し日が陰ると寒く感じる、冬らしい日でした。新年最初の例会は、古橋の提案で、昨年末の宮井道子さんのストーリーテリングの流れを受けて、それぞれ一人ずつ、「私の心の絵本」を披露しませんかという呼びかけではじまりました。

  • 「私の心の絵本」お聞かせ下さい

(古橋)「私の心の絵本」、まず初回は、言い出しっぺである古橋が担当いたします。毎月でなくても、無理なくできそうなら、続けてみませんか。というわけで、何の絵本にしようか悩みましたが、今回は2年前に自作した「にいさん おおきに」という絵本を読ませていただきます。京都の西陣の老舗に育った大正生まれの女性“私”が主人公。こどもの頃に知的な障害を負った心優しいお兄さんの実話エピソードを元に描いたお話です。→(Aさん 男性)この絵本は以前に読んだことはあったけれど、実際に聴くと方言がとてもいいですね。→(Dさん 女性)純粋な人なんやね。気持ちが。

  • 情報あれこれ

2年前にいずみの会に講師として来て下さった、パール訪問看護センターの藤本真知子さんが毎年開催なさっている、〔癌克服者から闘病を学ぶ〕 第5回講演会が、今年も1月に開かれました。今年の講演会では、後半は萬田靖武氏による「郭林新気功」について、詳しく取り上げられました。ここで、役立つ情報の一つとして、概要を簡単にお知らせします。
郭林新気功とは...
郭林女史(1909年 広州生まれ)が創始者。40歳で子宮がんを患い、その後転移により手術を重ねるが完治せず、祖父より手ほどきをうけた気功を中心に、漢方医学、西洋医学を研究しつつ、新しい気功を考案、実践。西洋医学から、「がん細胞が酸素に弱い」ことに目をつけ、中国古来より伝わる呼吸法のうち、より酸素を多く体内に取り入れられる呼吸法を研究。単純で簡単な呼吸法を自ら試し、ただ体内に酸素を入れるだけでは効果がなく、体中に酸素を循環させることの必要性に気付き、歩きながら呼吸法を行うことで有効性を高められると発見。それをベースに、さらに気功の技術を取り入れ、独自の気功のスタイルを確立していった。この気功の特徴の一つとして、野外で行うことや、準備運動、整理運動など、望ましい一連の動作が決められてはいるものの、それをすべて実践することよりは、とにかくできるところから少しでも実行し、続けるところに意義を見出すという点があげられる。また休息の時間を特に重視していて、歩いた時間の半分以上は休むように、休むのは完全に眠ってしまうのが一番望ましいとしている点も、無理なく取り組みやすい利点といえる。
参考: がんを癒す歩く気功法 郭林新気功   http://homepage3.nifty.com/kakurinj/index.htm



<今月の花 ろうばい(蝋梅 ロウバイ科) 中国原産。花びらが蝋細工のようで梅に似ているのでこの名があるが、梅の種類ではない。年内から咲き始め、花の時期は長い。香りがよく、裸木に黄色い花を一杯につける様は見事。>