神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2006年6月例会


6月最後の火曜日は、日曜日から崩れていた天気が持ち直し、日が差して蒸し暑く、汗ばむほどでした。今月も、久しぶりの方が生き生きとしたお顔を見せて下さいました。
(Aさん 女性)「ただいま」という感じです。まるで故郷に帰ってきたみたいで、皆さんの目がすごく温かいです。今年になって初めて来ました。4月に、今までずーっと続けてきた抗がん剤治療を「やめましょう」と言われ、すごくショックを受けました。それまでの私の治療を振り返り、やはり抗がん剤には根本的な治療はできないと、やめてみて実感しています。知らぬ間に、私の身体はボロボロになっていました。今は、もしかしたらこのままいい方向に、しぶとく長く生きるんじゃないかなっていう気がしています。この辛かった数か月、Bさんは「まだ諦めてはいけないのよ」と言い続けながら、私を支えて下さっています。今、歩く気功や、冷え取り療法など、いくつもの取り組みをしつつ、なにより、精神面を大切にしています。暗くなる情報ではなく、よい情報にだけ目を向けた方が、心を平安に保てるし、また免疫力を高めてくれるからです。この方が辛い治療よりももっと効果があるのかもしれません。以前は、暗くて懐疑的で、後ろ向きだった私ですが、今は明るく、素直に、前向きにというのが私のモットーです。毎日、今日1日だけは目標を持って過ごそうと思っています。そして最近、「いいこと日記」というのをつけています。しびれで鉛筆も持てなかったので、そのリハビリも兼ねて、「今日1日のいいことだけしか書かない」日記を毎日2,3行ですが、書いているんです。そうすると、こんな生活でも、いいことってあるんですよ。字が少しずつきれいになっていくのも、1つのいいことだし、気功で歩く途中で小さな花を見つけたこともいいことだし。今年の12月のいずみの会の例会に来ることが、今の目標です。
(Bさん 女性)今日、Aさんにお会いできて、本当にほっとしています。私は絶対大丈夫だと思っているからね。少しずつ頑張って、お互い励ましあいながら、元気になりましょうね。いろいろな努力をすれば、必ず相乗効果でいい結果に結びつくと思うんです。


※ 今月のお花...チングルマ(稚児車 バラ科) よく知られた高山植物草本ではなく、落葉低木。本州中部以北・北海道に分布。花の後の実が風車のようで「稚児車」に似ている。