神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2006年5月例会


いずみの会にしては珍しく、朝から雨模様の5月23日。肌寒いような蒸し暑いようなすっきりとしない天候とは裏腹に、遠方からはるばる初めて来られた方、数ヶ月ぶりに足を運ばれた方など、いつもよりにぎやかな会になりました。やはり「今日はいくぞ」という気持ちがあれば、少々の悪天候は関係ないようです。

(Aさん 新 女性)今日は京都から来ました。一年ほど前に大腸がんが分かり、その時は腹水が溜まっていて手術できなかったのですが、その後転院して点滴を受け、腹水が引いたため、年末に手術を受けました。今は抗がん剤を3週間に1度点滴しています。元々、私自身にうつ傾向があるので、この病気が発見されると共に、ちょっとしたことで泣いたりしてしまいます。→(Bさん 女性)うちの主人もAさんと同じ治療をしています。主人は病気が発見された当初、あまり怖がっていませんでした。手術の時点では転移はなかったのですが、3か月で肝臓、半年で肺に転移と、進行は早いペースでした。夫はまるまる2年くらいたってから、ようやく自分の状況が把握できたようです。ナーバスになっていた時期もありますが、今は覚悟半分、望み半分。まあ、明るくしています。
(Cさん 女性)今年になって初めてです。この間、いろいろありましたが、やっと精神的に少し落ち着いてここへ来る気になりました。去年の10月にちょうど3年の定期健診を受け、CTの結果、肺に影があるようだとのことで、とにかく3か月様子を見ることになりました。その後今年1月に再度検査したところ、10月に見つかった影が少し大きくなり、さらに他に3つほど増えていました。この検査結果にはショックを受けましたが、しかし川竹文夫先生の、NPO法人 ガンの患者学研究所のセミナーに出席して、がんを治す手立てはたくさんあると教えられ、大きな力を得、その時点から不安や恐怖心がなくなりました。まずはイレッサを始めました。ほとんど副作用もなく、一か月のちのCT検査で患部が少し小さくなっているのが認めら、3か月後には、さらに効果が見られました。でもこの薬にすべてをかけているわけではありません。例えイレッサが効かなかったとしても、他の方法で絶対に治せると確信しています。ゲルソン療法、郭林新気功、冷え取り療法など、今は治療にまっしぐらです。ですからきっと次回の検査では、完全に消えているだろうと信じています。
(Eさん 女性)ここへ来るのは2回目です。私は卵巣がんの手術を受けました。抗がん剤を定期投与していますが、今の薬はきつく、やめたい気持ちもあるのですが、その勇気がありません。抗がん剤は、効いてもがんが消滅することはないと言いますよね。でも京都の郭林新気功へ行って、萬田紀子先生のお話を伺い、その時に「絶対がんは消えますよ」と言い切って下さり、それで力を得ました。丸山ワクチンもしていますが、今は気功をメインに考えています。
(Fさん 女性)実は3月の例会を休みましたが、あの時、「再発している」とのことで、抗がん剤を受けていました。しつこい風邪が治ると同時に通院による投与が始まり、2回目までは大丈夫だったのですが、3回目に、アナフィラキシー(アレルギーのうちで、特に症状の激しいもの。薬物ショックなど)になってしまい、呼吸困難と前身のかゆみで、息が止まりそうな状態に陥りました。このために、抗がん剤は一旦中止になり、その後の検査では再発箇所が見つからなかったので、以後はそのままになっています。「いったい再発と言われていたのはなんだったのだろう...」と煮え切らない状態の中、気晴らしに友人と出かけ「100万円あったら何に使う?」という、とりとめもない話題になりました。私が「お金が続くかぎり、のんびり旅がしたいな」と言うと、その友人は「私は習い事をしたいかな」と言いました。それを聞いて私は「ああ、この人はこういう風に考えるんだ。私は、命の限りをいつも意識しているから、今さら習ってどうするって思ってしまうなあ」と、漠然と思いました。また、そんな頃に、いずみの会のGさんからお電話をいただきました。Gさんが会話の中で、「夫が私に、高額な免疫療法を私に受けるように言っているのだけれど、迷っていて。私としては、もう私にお金をかけてほしくないのだけれど。」とおっしゃっていました。私はどう言葉を返すべきか悩みつつ、つくづく、「同じお金でも、人によって様々な思いがあるものなのだなあ」と思いました。そんなこんなで色々と考えつつ過ごしております。

※今月のお花...花菖蒲(アヤメ科) 原種は野生の野花菖蒲で、日本で改良され、江戸系・肥後系・伊勢系など無数の品種がある。花は6月ごろ。