神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2006年10月例会

10月24日は、午後から少し汗ばむほどの、100点満点の秋晴れになりました。新しい方もお迎えして、先輩方の有意義な体験談などに話が弾みました。

○ (Aさん 女性) ずいぶん前に一度寄せていただきました。簡単に私の病歴をお話ししますと、9年前に乳がんになり、左を全摘出したあと、再発もなくすごしておりましたが、今年8月、やれやれと思っておりました矢先に、大腸がんとの診断を受けました。手術の後、しばらく大腸を休ませた方が良いからということで、今一時的にストマにしています。半年くらいで元通りにつなぎ直すと医者から詳しく説明され、納得しています。が、一時的とはいえ、とても不自由な思いをしています。それで是非とも、経験された方がおられたら情報をいただきたいと思い、今日は参加させていただきました。
○ (Bさん 女性 新規)今日はAさんに誘われて、初めて参りました。私は2年前に胃がんの手術を受けていて、胃の3分の2を取りました。その後は特に異常はなく経過しているのですが、爆弾を抱えているような心境で、再発を心配しています。抗がん剤はしていません。
○ (Cさん 女性)私は6年前に大腸がんの手術をしました。私の場合は、放射線で焼けただれた後にすぐに便を通すことによって、ばい菌が入るのを防ぐために、一時的なストマをしました。今は普通の処置ですよ。私の場合は3ヶ月でとれました。だからご心配いらないと思います。私の最近の状況ですが、手術の後は大きな問題はなかったのですが、3年弱くらいたったころから、いわゆる腸閉塞の症状が時々出るようになり、それが徐々に頻繁になり、最近は1か月を待たずに起こっています。命に関わることではないにせよ、困っていますが、でも開腹手術をすれば、どなたも多少なりとも不調を起こされるようで、主治医によれば、再手術は、結局は各自がそれぞれのライフワークの中で判断して決めるべきだ、ということでした。なかなか決断が難しいのです。
○ (Dさん 女性)夫が大腸がんで手術しました。症状がなかったので、気付くのが遅かったんです。最初の手術から3ヶ月で肝臓に転移。幸いがんが一箇所に固まっていたので、切除手術ができました。それから半年後に肺に転移。今度は散っていたので、手術ではなく抗がん剤治療になりました。一番最近に受けたのは8月で、9月からは休んでいます。今は漢方、タビホ茶などをしています。抗がん剤の副作用で足のしびれがありましたが、大分抜けてきたようです。また玄米が、案外合うようです。
○ (Eさん 男性)私は、胃がんの手術をして7年半くらいになります。胃の入り口付近にできたので、全部摘出しました。抗がん剤は、「毒やから、いらん」って言いました。自力で回復したんですな。まあ、5年で卒業と言われてますし、今また出来たら、それは新生がんでしょう。
○ (Fさん 女性)私はEさんと同じ年に、肺がんで手術しました。私の場合は、自覚症状はなく、住民健診で発見しました。肺の下半分を取っています。術後は、放射線治療抗がん剤治療をしました。放射線治療は、その後が大変でした。胸の辺りを焼いているから、食道がやられていて、ご飯が食べられず、10キロ体重が減りました。今はすっかりよく食べられるようになりましたけれど。
○ (Gさん 女性)この12月で、移植して5年になります。私の場合は、悪性リンパ腫だったので、入院が長くて抗がん剤も、山としました。先日、秋の信州に、夫と旅行に行きました。元々感受性は強い方ですが、今回は、今闘病中の友達のことや、自分自身が入院していた頃のことを思い出し、感動がひとしおでした。入院中、抗がん剤を、まるですだれのようにいくつもいくつも点滴されていた頃、身動きもできず衰弱しきっていて、特に体の中の粘膜がやられていて、口内炎もひどくなっていました。食事は点滴なのですが、経口薬だけは飲まなくてはならず、ほんの一口の水を飲むことが、本当に痛くて痛くて苦痛だったのです。あの時は、水を「ごくごく」と飲むということが、夢のようでした。信州で美味しい湧き水を、ごくごく飲みながら、そのことを思い出して、ありがたさをひしひしと感じました。
○ (Hさん 女性)私は、26年もまえからこの会におります。こけが生えているといわれそうですが!私は48歳の時に、乳がんをしました。
○ (Iさん 女性)私は口腔がんです。親知らずの下の骨に、2センチくらいのものが見つかりました。手術をして切除した後の部分に、自分の腹筋を移植しました。だからその影響で、今も腸が癒着しやすいんです。今は、口腔がんの全快の目安とされる5年が過ぎたので、再建手術のことも考えています。とにかく、かみ合わせが、上下で歯一本分ずれているので、本当に具合が悪いのです。

※ 今月の花...ノジギク(野路菊 キク科) 名前の由来は山路で発見されたから。清楚な姿が西日本の秋を彩る。兵庫県県花として有名。