神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2009年9月例会


29日の例会には、新しい方が3名お見えになりました。久しぶりに下荒神先生もフル参加して下さり、貴重なアドバイスやご意見をお聞きすることができました。

・(Eさん 男性 新規)私は今65歳ですが、61歳の時に前立腺がんになりました。年上の方々から言われていたので、早くから十分意識していて、人間ドックで見つかった時も誤差の範囲の極初期だったのですが、手術してみると、なぜか数値が高くて。どうしてかなぁという疑問があります。その後、数値の変動はありますが、今は落ち着いています。また、妻を1年5か月前に肺がんで亡くしました。病気とは関係ありませんが、絵手紙教室を通じてアジアの青少年教育支援などを行う団体で、20年前くらい前から活動しています。健康面では、気功をしています。毎日やることで、自律神経が安定し、貧血もなくなり、やってよかったと思っています。
・(Fさん 女性 新規)今日は、Eさんにお誘いを受けて、ご一緒しました。私も実は大病をいたしまして、退院してもうすぐ2年になります。白血病だったので抗がん剤による治療だったのですが、私の場合はかなり副作用がきつく、すべての症状は体験したという感じです。1年半の間入退院を繰り返しましたが、お陰様で現在は数値もすべて問題なく、6週間に1度検診に行くだけです。体力がなくなってしまったので、そろそろ健康教室に行ってみようかと思っているところです。家では主人と2人、角を突き合わせているのですが、まあそれも1つの運動かな、と思っています。
・(Gさん 女性 新規)パール訪問看護センター所長の藤本真知子さんのご紹介で来ました。この冬で、大腸がんの手術をして4年になります。肺に転移し、抗がん剤治療をして一時期はかなり小さくなったのですが、完全には消えなくて。今年くらいになってから数値が高くなってきました。肝臓に転移しているものも大きくなってきたようです。今年の7月に転居し、知らない場所で家に1人で居るのも辛くなって、出てみようかなと思って来ました。
・(Gさん 女性)私はリンパ種で、姉からの肝細胞移植を受けました。退院してきた頃は、先生からは「いつどうなるか分らない」と言われているし、気になって...。1年過ぎてから主治医が代わり、すごく前向きな話をして下さる先生になって、思い切ってパートに出るようになりました。最初はハードでしたが、汗をかいて動くことでだんだん自信がつきましたね。私の病気は、この先いつになっても完全に白になることはなく、死ぬまで灰色状態だと言われています。そうこうしながらもう8年...。この会へは、退院して2か月ほどの頃に来ました。自分の状態が泣けて泣けてしょうがなかったのですが、「とにかく毎月がんばってここに来よう」って思い励みにしつつ...もう8年になりました。今は習い事などもしながら、来ています。
・(Aさん)私も、最初は大腸がんだと言われて手術しました。でもリンパ腺に見つかり、どちらが原発だったのか分らず、今は、悪性リンパ種という病名です。2回再発し、最初の手術から数えると、8年目くらいです。放射線抗がん剤もしました。今は元気にしいているのですが、気持ちの起伏は激しくて。夜眠れないほど、うつ的なこともあります。でも楽しいことを見つけたいし、今出来ることをどんどんやってみたいと思っています。昔は寝る前に「今日はこれができなかった」と思っていたのですが、最近は「これも これも出来た」と、出来たことを数えるようにしています。来年の5月に、友だちと2人で展示会をやる予定です。友だちは写真。私はビーズ刺しゅうです。トアロードのトアギャラリーをもう押さえています。少しずつですけれど、がんばっています。
・(Bさん 女性)私は、肺がんの手術を受けて1年半です。リンパ節転移があったので、抗がん剤放射線治療もしました。一番は気持ちが辛かったのは、退院した後、主人も単身赴任でいなくて一人ぼっちになった気がした頃です。それで下荒神先生の医院に受診したのがここに来るきっかけです。今も2週間に1度通院して、安定剤や漢方薬の処方を受け、診察をしていただけるのでとても安心です。去年から太極拳を始め、楽しんでいます。今年からは気功教室にも通っています。
・(Cさん女性)私は肺がんの手術をして、10年になります。抗がん剤は2年続け、かなり弱っていたのですが、今はもうすっかり良くなりました。下手の横好きですが、俳句を続けています。
・(Iさん 女性)私は口腔がんの手術をしたのですが、術後の後遺症に悩まされています。今、噛みあわせの治療に通っていて、散々待たされた上に、応急の穴を開けて「後は来週」と言われたり、すぐに詰め物が取れてしまったり、何かうまくいきません。夫は耳が遠いので、お互いだんまりの日が多いし...。
・(Dさん 女性)初めてこの会に来た頃は、臨床心理士の大学院生で、8年前でした。勉強がしたくて高出先生にご相談したら、快く「いいですよ」と言っていただいて。夫も持病があるのですが、自らが医者なので、自分にとってどういうスキルがあるのかなど、いろいろと勉強しています。サイモントン療法もその一つです。一番楽しくなれること、穏やかな気持ちになれることを大事にしていくと、生活が楽しくなります。夫とやっている「がん患者さんのためのグループ療法」が、明日からまた始まります。
(Jさん 男性)30年近く前に胃がんの手術をして、もうすっかり縁が切れたと思っていたのですが、数年前に胆管に腫瘍が見つかり手術しました。癒着があって11時間かかりましたが手術は成功し、1年間は抗がん剤もせずに過ごしたのですが、その後転移があり、抗がん剤治療をしました。いくつか投与しましたが効果が出ず、今はビタミンC療法などを続けています。それが効いていたのですが、このところまた悪玉が動き出したようで、今は新たな治療法を検討中です。が、まあまあ元気にはしています...というのが現状です。

※今月の版画..南禅寺京都市左京区) 歌舞伎「山門五三桐」で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と大見得を切る舞台となった山門があることでも有名。紅葉が見事。