神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2011年7月例会

7月26日の例会は、雲一つない晴天に恵まれました。いつものメンバーが集まり、近況報告の後は、それぞれ免疫力を上げるための方法についてなどをテーマに、和やかに語り合いました。

・ (Aさん 女性)子宮がんの手術のため、2か月お休みしました。私は前に、胃がんで全摘出しているでしょう。やっぱり食事面など大変で、人より時間がかかりました。とにかく手術は無事に済み、すべて除去できて、リンパ転移もないとのことで、よかったです。
・ (Bさん 女性)おかげさまで、体調はいいです。4月に手術する前に、「手術が終わったらやりたいことリスト」を考えておいたのですが、それを最近一つずつ手がけています。一つ目は、私の病院で、同じ乳がんの方々との患者会を作ること。二つ目は、私の住んでいる地域で、「赤ちゃんからお年よりまで、誰でもOKの居場所」を作ること。自分の病気が分かった頃の、孤独な経験がベースになっています。三つ目は、手話の資格をとることです。病気をして、「いつどうなるかわからないから、今を精一杯生きよう」と気付いたら、楽になりました。がんになって、楽になるって変ですけれど。それと、先に具体的な目標を立てておいてよかったと思っています。新しいことを自分でクリエィティブに考えて行動するのが好きなので、楽しいです。
・ (Cさん 女性)2か月お休みしていたので、ちょっとお客さんみたいな気分です。7月の初めに、帯状疱疹になったのですが、ごく初期に分かったので、すぐに医者に行き良くなりました。薬局で「体が弱っているんですよ」と言われ、元気なつもりだったのですが、ちょっと気をつけようと思っています。
・ (Dさん 男性)肺がんで手術をして2年になるのですが、その間に、脳転移が2回、骨転移が1回あり、それぞれ治療しました。今年の2月に、両肺に転移があり、今治療中です。今の抗がん剤は副作用はありますが、効果が見られるので、定期的に継続しています。私の主治医は、画像診断が超一流です。小さくても、見落としません。ハイパーサーミア、はすみワクチンも、続けています。
・ (Eさん 女性)おかげさまで、肺がんで手術してから、明日でちょうど10年になります。健診でも異常なくよかったのですが、緊張するので血圧が跳ね上がってびっくりしました。
・ (Fさん 男性)今月、東北へ旅行に行ってきました。これも一つの支援かなと思っています。癒しになり、いい旅ができました。体調もよく、こんなに日焼けしています! 明日からまた1週間旅行に行くのですが、今回は考える旅にしたいと思っています。先ほどの、Bさんのお話には、感心しました。目標を持ち、達成することも、免疫力を高める一つの方法です。そこを探ってみたいのです。今何をするのが一番大事なのかと考え、優先順位を決めるようにしています。
・ (Gさん 女性)肺がんの治療をしてから、おかげさまで3年になり、本当に思いがけず、ありがたくて、夢を見ているような、不思議な感じです。でも相変わらず、やっぱり検査はいやですし、結果を聞くのも怖いです。次の検査まで少しあるので、今は気分的にのんびりしています。
・ (Dさん)免疫力を上げる方法は、やっぱり人それぞれでしょうか。→(下荒神先生)そうですね。それぞれが、自分が一番熱中できることを、いかに見つけることができるか、ですね。あと、私は漢方薬補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)は、効果があると思っています。安いお薬ですし、化学療法の副作用を弱める効果もあり、他のお薬との差し障りもないですから。飲んでみて、すっきりおいしく飲めることを、その人に合うかどうかの一つの目安にしています。先代医院長の河野博臣先生のやり方を引き継いでいます。→(Cさん)私も、河野先生に処方していただいて、長く飲んでいました。私は、祖父が漢方医だったこともあり、漢方薬には馴染みがあり、好きです。→(Fさん)玄米も、よく話題になりますね。「がんと栄養」という講演会で、質問がいっぱい出たのですが、玄米が医学的に聞くという根拠はないそうです。ただ、噛むことで免疫力が上がること、白米より栄養価は高いこと、良いと信じること..などで、効果があるのかもしれない、ということでした。なので、おいしく食べられるならば食べたらいいし、いやいやなら、やめた方がいいというアドバイスでした。