神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2011年10月例会


曇り空でしっとりとした10月25日。Aさんが、娘さんとお二人で初めて来て下さり、また久しぶりの方も一名お迎えしました。最初は緊張気味だったAさんですが、最後に、「今日は初めて来たのに、リラックスして話せました。みなさんのお話に、ほっとして、みんな通る道なのかもしれないと思いました」とのメッセージをいただきました。よかったです。

・ (Aさん 女性 新規)この春から 胃痛や、体の痛みがひどくなり、検査をしたところ、すい臓がんだと言われました。手術はせず、抗がん剤の治療中で、現在は休薬期間中です。この会のことは、うつ状態になってしまった私を心配して、娘がネットで調べてくれました。今日はちょうどタイミングがよく退院したところで、体調もよかったので、来ることができました。ずーっと元気で、お産以外は入院したことがなかったので、戸惑っています。
・ (Bさん 男性)肺がんの診断をされてから2年3か月で、今も転移を繰り返しています。今までに、脳に2回転移しましたが、ガンマナイフできれいに消えました。骨にも何度か転移したのですが、受けている病院の放射線治療は世界トップレベルで、これも消えました。今、抗がん剤治療中で、同時に食事療法、温熱療法(ハイパーサーミア)、はすみワクチン、などしています。血液検査や、腫瘍マーカー、医者のランキング情報など、知識ばかりつけても治るものではないので、あまり気にしないように心がけています。日々、ウォーキングや、気功や体操、呼吸法など、お金もかからず、免疫力を高めることを、楽しみながらやっています。
・ (Cさん 男性)この会へは、先月初めて来ました。97年にリンパ腫になり、その後、脳梗塞2回、リンパ腫の再発、肺がんと、本当にいろいろとありましたが、現在は半年に1回を検査を受けながら、経過観察しています。今は、抗がん剤の副作用がきつくて心臓が機能低下しているため、今度リンパ腫が再発したら、心臓が負担に耐えられるかが心配です。それでも、ゴルフや、ウォーキングもしているんですよ。ここまで来られたのは、きっとがんそのものが、割と大人しいタイプなのだと思います。
・ (Dさん 女性) 私は、体の方はすっかり先生にお任せしています。心が弱いので、体も気力が影響しますから、自分なりに心を強くするために、いろいろ心がけています。一日のリズムを大切にしていて、朝は早く起きて必ず体操。例え、午後2時まででも元気だったらそれでいいと思うことにしています。サイモントン療法を参考にしながら、物事を悪い方向に考えそうになっても、幸せだと感じるイメージを作るようにしています。お食事もきっちりととり、安定剤などの力も借りながら、9時には寝るようにしています。食べ物は特に気にしていませんが、でもお野菜は多いです。時によっては、薬とか、給食とか...「無理せずお金で解決できるものは解決し、頼れるものの力を借りる」というのも、ありだと思っています。
・ (Eさん 女性)本当にご無沙汰していました。今年は、悪性リンパ腫で入院治療してから、ちょうど10年です。去年9月頃、尿検査で蛋白が高いからと検査をして、ネフローゼ症候群だと言われ、年明け1月に入院し、4月半ばまでステロイド治療を受けました。退院後、5月の連休明けに、貧血でしんどくなり、だるくて、起き上がる気力すらなくなりました。これはおかしいと思って検査してもらい、病名は、「溶血性貧血」。とにかくしんどくて辛いのですが「いずれは治るから、待つしかない」とのこと。とにかく原因が分かったし、退院したのですが、それから本当によくこけるんです。先生に気をつけるように言われても、どうしようもないんです。そんなこんなで、すっかり気力をなくし、自分の中でもんもんと葛藤しました。電話もメールも、本当にすべていやで。相手に悪いなあとは思うのですけれど。この気持ちを、婦人科外来の年上の女医さんに訴えたら、「あなたは、病気をしたけれど、今があるのは、生きる力があるからですよ。そういうこと、ストレスを力にして生きているのだと思ったらいいですよ」と言ってもらって、すごく楽になりました。