神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2012年11月例会

11月27日は、日差しが少ない、冬らしい日になりました。新しく3名の方々をお迎えしました。

・(Aさん 男性)相変わらず、元気にしています。先月お話していた、かにを食べに行く旅行は、来月早々に行くことになり、楽しみにしています。
・(Bさん 女性)体調が徐々に戻ってきました。先日、神戸マラソンで元気をもらいました。やっぱりまた、私も大好きな手芸の作品を作ろうという気持ちになりました。何年も先のことを考えなくても、1年だけでも365日あるのだからと思い、積極的に取り組んでみるつもりです。
・(Cさん 男性 新規)今日初めて参加します。昨年末、母ががんになったことと、仕事で関わった30歳代の女性ががんで亡くなったことをきっかけに、思いが高まり、このような会に参加したいと思いました。
・(Eさん 男性)先月、新しい薬を始めた話をしましたが、その後、副作用として下痢があり、外出には気を遣います。また先月は、「自分が元気だと、がんも元気になるのかも?」という話をしたのですが、主治医に尋ねたところ、それはないと言われました。ほかにも皮膚疾患などの副作用があるのですが、以前から持っている薬でうまく対応できていて、主治医にも「(副作用対策は)さすがにベテランですね」と言われています。
・(Fさん 女性 新規)初めて参加しました。病気知らずの私でしたが、昨年の今頃、市民検診をきっかけに、膵臓がんがわかりました。年明け手術を受けましたが、1ヶ月後に肝臓に転移しているといわれました。今現在、免疫治療と抗がん剤治療を併用していますが、なかなかマーカー値は下がりません。薬の副作用で食欲がなくて困っています。免疫治療は遠方なのですが、息子がいつも仕事を休み、車で連れて行ってくれるので、本当に助かっています。
・(Gさん 男性 新規)2009年末に悪性リンパ腫とわかり、それから何度も入退院を繰り返しました。いろいろな治療をして、さらに大学病院に転院しても効果が上がらず、命の保障はないというところまで来ました。ある患者会に出席した時に、「自分から動かなくてはいけない」と言われたことをきっかけに、講演会に参加して情報を集めたりなど、積極的に自ら動くようになりました。この会のことは、以前にネットで知りました。お医者さんもおられて、歴史もあるし、興味があったので、ようやく参加でき、うれしいです。

<この病気をどうとらえるか・・・>
・(Gさん)ある講演会を聞いた時に、「がんというのは、ぎりぎりまでよい状態を保つことができる病気。状態がよい間に、準備ができる時間がある」のだと言われ、なるほどと納得しました。今は、夢や希望の大切さを強く思っていて、一分一厘でも可能性があれば、挑戦するつもりです。子どもたちに、「おやじはさすがや。大変やったけど、最後まで努力してたなあ」といわれるように生きるのが私の目標ですね。親の生き方が、子どもの生き方に、それが孫へと、伝わるのだと思うのです。希望を持ってできるだけ努力をしながら、朗らかに過ごしたいと思っています。
・(Fさん)私も、同じ考えです。夫はホスピスで穏やかに息を引き取り、それがとてもよかったと思っています。
・(Hさん 女性)ここへは、半年くらいご無沙汰していました。私は30年以上前に乳がんで手術しましたが、幸い、転移も再発もなく過ごしています。Gさんのおっしゃるように、私もがんを患って、自分の中に変化がありました。それまではわがままな人間だったのに、人のことで喜べるようになりました。病気の後、介護の仕事をするようになり、利用者の方々と喜び、悲しみを共有できたことが、自分自身にもとてもよかったのだと思います。そうしているうちに、病気も治っていたのです。