神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2012年10月例会

10月23日は、珍しく朝から大雨で、会の始まる頃もまだ降っていました。雨がやんで傘がいらない帰り道は、空気が入れ替わったように、ひんやりと寒くなりました。

・(Aさん 女性)検診が重なったので、先月はお休みしました。普段、旅行などは控えていますが、日常生活は、ラジオ体操を基本に、平凡に過ごしています。
・(Bさん 男性)この1ヶ月でずいぶん変化がありました。先月、効果があったとご報告していた薬の効き目がなくなったようで、転移が認められました。でも体調はとてもよくて元気です。受診の後は、いつも妻と反省会をするのですが、「調子に乗りすぎたのでは?」と言われました。確かに外出し、ハイだったかも。私自身が元気で活発になった分、がんも活発になったのかもしれません。本当に今月はいろんなところに行きました。→(Cさん 女性)気力が高まることで、免疫力が高まり、がんが弱まることが定説だと思っていたのですが?→(Bさん)そうなんです。ある住職をされている方のがんが治ったと聞いたのですが、それは、精神統一できる集中力があるからではと思うのです。そう考えると、私の場合、気力は高いのですが、精神統一ができていないのかもしれません。
・(Dさん 男性)木曜日にゴルフに行ってきました。体は元気です。今までに、危ない時は何度もありました。抗がん剤で心臓を悪くしたり、4期の末期がんだと言われたり。でも今はこんなに健康になって、白血球が高くなったためか、逆に風邪もひきにくくなりました。性質のいいがんだったのかもしれません。冬には、かにを食べに行きたいと思っています。
・(Bさん)先生は、新しい治療を考える時、決して「これをしなさい」とはいわず「どうしますか?」と尋ねて来られます。患者の自由を尊重して下さるのはよいのですが、その時に自分の気持ちの整理ができていないと、決断が難しい時もあります。
・(Eさん 女性)先生の一言って、すごい影響力だと思います。患者は、先生からぽろっと出る一言を見逃さず、読み取り、感じていると思います。以前、がんの後に退院したときは、「できるだけ外に出て活動し、食べて、仕事も行くように」と言われました。なかなか気力が出ず、ようやく決心して決めたのが力仕事で、先生にとがめられるかと思ったのですが、報告すると、「それはいい!!」と後押しして下さいました。でも10年過ごして、腎臓の調子が悪くなった時は、前とは違い、「軽い仕事をしてもいいでしょうか?」と聞いても「やめてください」との答え。強い言い方でなくても、やっぱり先生の一言って大きいです。
・(Bさん)サイモントン療法で学んだ、「偶然はない。すべて必然である」という考え方は、私にとっていいと思います。すべて運命だったと思うことです。そうなるように、心がけています。それから、「怒らないこと」という本があって、それがなかなかいいですよ。内容は仏教から引用されています。何かと文句をいいたい時も、「怒らない」で過ごせるように、気をつけています。
(Eさん)うちなんて、夫に対して、怒っていることを隠してだまっていても、結局は伝わってしまって、なんか、「ああいえば、こういう」で、言い合いになってしまいますね。「怒らない」って修行やなあって。でも時々ふと、「いつが最後の別れになるかわからないから、やさしくしておかなくちゃ」って思う時があります。先日、さだまさしさんが被災地に行く番組を見ていて、そう思いました。
(Fさん 女性)私は、夫婦喧嘩できることは、うらやましいと思うのです。ウチの夫は、昔から怒らない人なのです。でもそれは、相手に関心がないからだと思っています。怒りもないけれど、きっと喜びも少ないでしょう。怒ったり責めたりするのは、それだけ相手に感心があるから。そう考えたら幸せなことですよ。