神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2012年9月例会

9月25日(火)は、空が高く感じられ、秋らしい爽やかな気候に恵まれました。

・(Bさん 女性)毎朝のラジオ体操をはげみにしています。私が参加しているところでは、だいたい6時15分くらいに集まり、30分からのNHKラジオが流れます。子供連れの常連さんもおられて、いい子育てをしているなあと、感心しています。ラジオ体操に参加することで、日の出の時間や月のカレンダーなど、自然に関して敏感になったことは、自分にとっていい変化です。なにより、一日がいいサイクルで過ごせます。神戸市の森林植物園も、あいかわらず、土日に通っています。いま、「玉紫陽花(たまあじさい)」の季節で、とてもきれいなんですよ。
・(Aさん 女性)ご無沙汰しています。今、実母と二人で暮らしています。家が浸水したことをきっかけに、今年の2月に取り壊して、建て直しました。母はアルツハイマー病なので、必ず認知症が進むと皆に言われたのですが、工事中は母を連れて地鎮祭や棟上などすべて見せ、それが功を奏したのか、混乱することなく、新しい我が家に落ち着いてくれました。逆に、安心できるになったためか、一人でも寝られるようになりました。1歳6ヶ月の孫が、なぜか母にだけは、同じ子どもに対する目で笑うのです。他の大人には見せない笑顔です。将来に向けて逆方向に進む二人ですが、今、接点で出会う様子がほほえましいです。
・(Cさん 男性)2年前にした化学療法を、再度試みています。でも全く同じ結果ではなく、症状も年齢も違うためか効果も違い、迷いもあったのですが、お陰さまでとても体調が良くなり、続けてよかったと思っています。薬の副作用もなく、脱毛した頭髪も生えてきました。最近、時々山に行くのですが、その意味は、呼吸や体力の消耗具合などから、自分の今の体力をしっかり把握できるからです。主治医も、「そういうことならいいでしょう」と言ってくれました。以前にやっていた、がん患者さんの電話相談も再開しました。たいへんなこともありますが、少し緊張感がある方が良いと思っています。このところの体調の良さには、主治医も驚いています。妻が食事をはじめ、サプリメントや水、イオン、足裏マッサージなど、とても気を遣ってくれています。食事は、米飯は全く食べず、野菜を主食にしているようなメニューです。妻への恩返しに、毎朝、出勤時に送っています。その時に必ず、緩みそうになった気が引き締まる一言を言われます。
・(Dさん女性) Cさんのご夫婦は、すばらしいですね。うちの夫婦はぜんぜんです!私が8月にぎっくり腰になったのですが、夫は「痛がって。わざとらしい!」って感じでした。一方、夫はヘルニアの手術をしたのですが、痛そうにしていても、私は「切ったんやから、痛いのは当たり前!」と冷ややか。今の私は、人ではなく、花に愛情をそそいでいます。手間と時間をかけて、肥料や水をたやさずに手入れしていて、我が家の前は、今朝も40種類以上の花が咲き誇っています。本当に美しくて、見ていると穏やかな気持ちになって、夫に対しても、笑顔で「おかえり」って言えますね!
・(Eさん 男性)私は、2008年肺がんで入院した時、10メートルも歩けない状態でしたが、まず心電図をとって、「先に心臓の治療を」と、直ちに転院。心臓の治療後、1ヶ月してから改めて戻り、肺がんのピンポイント照射をしました。今になって主治医が、「正直、あの時は死ぬかと思っていましたよ」と言われました。今は毎日1万6千歩を歩いていて、最近は涼しくなったので、2万歩に増やそうと思っています。短時間歩いて休むという、こつこつとゆっくりしたペースを守っています。

・・・・最近の緩和ケアは、治療をして良くなったら、家に帰るパターンが多いようですね
・(下荒神先生)がんになったときから、緩和ケアは始まっていると考えがほうがいいのです。決して「おわり」ではないです。
・(Cさん)私自身の経験からも、家の方が元気になります。わがままできますし。
・(下荒神先生)「病院に見離されて家に帰される」という意識を持つ人も、たまにいるのですが、それは誤解です。状態の良いときは、なるべく家が好ましいですし、緩和治療自体、できたら家で行うのが望ましいのです。また悪くなったら病院へという考え方です。家に戻って、そのまま良くなる人も、珍しくないのです。