神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2010年3月例会

3月23日は、朝から小雨がしとしと降る日になりました。11名が集まりました。
今回は初めて、会の最後に、「瞑想の時間」を持ちました。以前は、いずみの会では、故河野博臣先生により、毎回イメージ療法、瞑想の時間がありました。よくご存知の喜多さんにお尋ねしたところ、「だいたい二つのパターンがあって、1つは頭の上に薬の壺があり、それが頭から順に体に浸透していくというもの、もう1つは、自分の体の中でがん細胞とリンパ球が出会い、話し合い、闘い、最後にリンパ球ががん細胞を食べてしまうというものでした。私にとって、がん細胞を排除して外に出すのではなく、食べて取り込むこと、つまり共存するのだというイメージが自分の中で定着したのがよかったです。」とのことです。それを再現したい思いで、城谷ひとみさんに、サイモントン療法の「瞑想」をアレンジした時間をご指導いただきました。15分ほどですが、城谷さんの温かく落ち着いたお声に沿って、心を落ち着け、心をリセットして軽くなる不思議な体験でした。いかがでしたでしょうか。今後も是非お願いします。


・いよいよ、浅野準子さんの二人展が始まります。神戸トアロード内のトアギャラリーにて。詳しくはhttp://www.tor-gallery.com/1005/1005151F.html をご覧下さい。浅野さんより...『今日は5月の二人展の案内はがきを持参しました。昨年の5月に、高出先生の個展を見せていただいたのがきっかけです。子育てがひと段落した頃にビーズ刺繍の先生に出会い、それから20年弱続けています。なかなか決心がつきませんでしたが、一緒にやることになった花の写真専門の友人がとても積極的な人で、具体化しました。トアギャラリーで5月15日(土)から20日(木)11:00〜19:00(最終日のみ16:30まで)です。今までの自分にとっての一つの区切り、証になるでしょうし、新しい出会いにも期待しています。期間中は、HPにも載る予定で、私はバッグやネックレスなど30点くらい出します。ビーズ刺繍は、肩もこりますが、織物をするみたいな感覚で、一目ずつできあがるのが楽しいのです。どうぞみなさんいらして下さい。』

・ (Aさん 男性)先月、医者から「今が決断の時では?」と言われた報告をしましたが、あれから決心して病院に行きました。今はちょうど病院スタッフが異動の時期で、今回の治療は病院としても初めてだし、もう少し整ってから、ということになって、5月に抗がん剤治療を受けることに決めました。ですからそれまでの間に、いろいろとやり残していることを済ませるつもりです。この間お話していた遍路ですが、80番まで行ってきました。いよいよ最終の88番まであと少しです。線をつなげるために1番に戻るつもりです。そしてお礼参り。これもいろいろと方法はあるようですが、近くまでは交通手段を使い、最後は歩こうかと思っています。治療の方は、内部疾患がないので、一番きつい薬をすると言われています。アバスチン以外に、2つほど抗がん剤を併用するようです。
・ (Bさん 男性)そのアバスチン治療を現在受けています。私の場合、最初にやった時は4000人に1人という副作用が出てしまい、それでもがんばったのですが、一旦やめました。今回再度使うことになり、また痛みが出るのかと思いましたが、意外に大丈夫でありがたいです。最初の時の痛みは、他の薬との兼ね合いかもしれません。よく効いている実感があります。肺がんにも使えるようになったそうですが、症例は少ないようですね。効くような気がします。Aさんは体力もおありだし、期待できますね。近況ですが、おかげさまで、髪の毛は生えてきました! 禿げてる友だちから、「ええな、おまえは..」と、うらやましがられています! 最近は、薬の副作用ではない、がん自体の痛みが出てきていて、痛みのコントロールがなかなか難しいです。薬はモルヒネ系ですから偏見や誤解もありますが、とにかく痛みがあれば仕事もできませんから、コントロールに気を配っています。胸水の影響か、圧迫感がありべったりと横になって眠れないのが辛いです。座ったような形で寝ると、お尻が痛くなるんですよね。それで昼間にうとうとしてしまって。リクライニングソファーを買ったのですが、これが一番快適ですね。ただ、子どもや嫁さんが寝ているのが困るのですが! しかし不思議なもので、抗がん剤しているあいだは副作用で気分が悪いけれど痛みがないのです。副作用も治まって抗がん剤が切れてくると、痛みが出てくるというパターンを繰り返しています。
・ (Bさん)最近、知人が、広島の方のある還元水がとてもよいと言って、持ってきてくれています。5リットル100円ですから高くないし、地質学を勉強した人が力説してくれるので、たかが水でも、信じて飲めば違うかなと思って飲んでいます。
・ (Aさん)がんの代替療法について、先日NHKで特集をやっていましたね。結論から言うと、数値的に証明できないから効かないのだそうです。でも信じる人は、負担にならないよう、また、詐欺まがいの商法にだまされないようにやってみれば、とのことでした。→(下荒神先生)代替療法はたくさんありますね。その中で、信憑性のあるものならば肯定しています。100パーセント治癒まで行かなくても、ある程度の効果は望めると思います。→(Bさん)私の主治医は「根拠がないから信じません」ときっぱりおっしゃいます。知り合いで、手術が決まってから、「代替療法をやってから手術を受けたい」と言ったら、先生の態度が一変して、もう手術も入院も取り消すと言われ、慌てて頭が真っ白になったと言う人がいます。お勧めの代替療法はありますか? →(下荒神先生)私自身、専門に研究しているわけではないですし、代替療法と言えるかは分かりませんが、あえて言えば、漢方薬は勧めています。41番 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と、48番 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)です。免疫活性と、転移抑制は証明されていて、保険適応の薬で、抗がん剤の副作用を減らす効果もあります。西洋医学というのは、一対一の考え方です。何かの症状に対して一つの手段しかありませんが、漢方の考え方は包括的で、ばらばらの症状をすべてまとめて治すところがいいと思います。ただし、何でもそうですが、一つだけに頼るのはよくないと思います。
・ (Dさん 女性)私は漢方が好きです。小さい頃は、私の祖父が漢方医をしていたので、本物を家で煎じて飲んでいました。だから河野先生が漢方を処方して下さった時はとてもうれしくて。免疫力が高まるのが実感できました。薬というより、空気を吸うような自然な感覚で、病気のあと2年間は飲みましたね。→(Eさん 女性)私も、先生にサプリメントの相談をしても、「そんなもん、効かへん。それより美味しいものを食べなさい」って言われましたが、私は結構信じるほうでいろいろ試しましたよ。効いたと思っています。さるのこしかけなんかもね。でも美味しかったですよ!