神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2010年9月例会

 今年は8月の例会をお休みしたので、9月28日は2か月ぶりとなりました。朝は曇が多かった神戸ですが、どんどんお天気が良くなり、汗ばむほどになりました。新しい方を2名お迎えし、また治療のためしばらくご入院されていた方には、「おかえりなさい!」と声がかかりました

(初めての方から、自己紹介です。)
・ (Aさん 女性 新規)京都から来ました。職場の友だちで乳がんの人がいます。2年前、しこりは乳腺炎だ、という診断だったのに、再度受診したところ、乳がんで、リンパ節転移があると言われたそうです。以前ここに私の親しい友人が来ていたので、この会のことを知りました。その彼女が病気になった時、傷つけてしまいそうな気がして、離れてしまいました。友だちがいのないことをしてしまったという後悔が残り、どうすればよかったのか、これからどうするべきか、考えています。
・ (Bさん 男性 新規)8月に、膵臓がんだとの告知を受けました。1年半前のMRIでは異常は全くなかったのに、その後に4〜5センチにも大きくなっていたのです。抗がん剤を受けましたが、3週目になって、これは免疫力が落ちてしまい、プラスよりマイナスが大きいと感じ、打ち切りました。その後、100人以上の友人知人宛に、手書きのはがきを出し、たくさんの返事があり、内容は様々。激励あり、アドバイスあり、情報あり..。この会のことも、それで知りました。今は、昔から伝承されている療法に興味があります。一番大きいのは、心の問題だと思っています。皆さんから、有意義な情報をご教授いただきたいです。

(「おかえりなさい」「おひさしぶりです」・・・・・・・)
・ (Cさん 男性) ただいま。抗がん剤治療でしばらく入院していました。今は通院で続けています。それほど副作用はなく、かえって太ったほどです。経過は順調で、効果が出ています。どうしても入院すると落ち込みますが、そんな中、サポートしてくれる人の存在が大きいと、今回の入院体験でつくづく思いました。私の場合、家内からのメッセージ、「まわりが支えてくれているのだから、感謝しなくてはいけませんよ」などの言葉によって、気持ちが維持できました。
・ (Dさん 女性)6月に治療の話が出て、家のことでどうしても今は無理だからと、秋まで先延ばしにしました。今、検査をしていて、結果で方針を決めることになっています。夏は、やるべきことがたくさんあり、逆に気力が出て、休み休みではありますが、効率よくどんどん用事をこなしました。どんな治療になるか分かりませんが、あまりきついものではなく、がん細胞が暴れないようになでなでしつつ、うまく付き合っていけたらいいなと思っています。
・ (Eさん 女性)夏は疲れが出たのか、2か月半も熱が出たりなど体調が悪かったので、再発かと心配になり、検査してもらいましたが、幸い異常は見つかりませんでした。でも、先生に「10年経っているからといっても、油断はだめです」と釘を刺され、用心するようになりました。
・ (Fさん 女性)しばらくご無沙汰しています。8月はとにかく忙しかったです。お寿司やさんで働いているのですが、忙しい最中に1人辞めたのです。一方家にいても、しょっちゅう孫が来たりなど、何かと忙しくて。こうやって突っ走るのも悪くはないけれど、もう少し、季節の移ろいを感じつつ過ごしたいなという気持ちもあります。
・ (Gさん)乳がんの話が出ていますが、私も同じで、もう30年になります。再発もなく健康にいられるのは、「早期発見」の一語に尽きると思います。しこりを感じた次の日には、先生のところに走り、先生も迅速に対応して下さいました。手術の後、ボランティア活動に没頭したのも、精神的によかったと思います。一度は自分が死を感じたという経験が、活動にとても役立ちました。
・ (Hさん 女性)先月は、夫を偲ぶ会を、どうもありがとうございました。1ヶ月ほど前に初孫が生まれ、お蔭さまで元気に育っています。暑い最中は、いろいろと展覧会を控えていましたので、連日仕分け作業をしていましたら、膝をやられてしまって。今はその治療に通っていますが、それ以外は元気です。

(Aさんのお話より・・・友だちに対する接し方について、私の場合。)
・ (Fさん)病気をして最初の頃を思い出すと、自分の中で消化できてないうちは、友だちに対して「どうせ分かってくれへん」と、感じる時期がありました。やっぱり、同じ病気の友だちとの関係とは違いますね。私の場合は、時間ですごく変わりました。
・ (Cさん)私の場合は、この会に来たのも、「こういう会があるよ」と情報だけをもらい、選ぶのは私の意志でした。あくまでも「選択は自由に」という立場でご紹介されるのがいいと思います。また私の友人は、私が病気になった時、正直に「どう接したらいいかわからない」と言いました。私は、「今まで通りでいい」と答え、今も彼には、病気の話はいっさいしません。ごく普通でいいと私は思っています。
・ (Dさん)私の場合は、逆に、友だちが病気になって自分が元気だとするでしょう。そうすると、私はきっと耐えられなくなるのです。だから、そうさせたらいけないと思って、友だちにはなるべく言わないようにしています。約束も、心配をかけないように、確実なものだけ選ぶようにしています。