神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2014年1月例会

1月28日(火)は、強い寒波が去ってほっと一息つく、穏やかな日になりました。JR垂水駅東口に集合して、みんなで初めての場所「神戸ライフケアー協会西部事務所」に移動。到着すると、事務所の方が、一階の多目的室へ迎え入れて下さり、暖かく明るく快適なお部屋で、一同から感嘆の声があがりました。また、ご近所で訪問看護をされている看護師さんが初めて参加して下さり、新しい可能性を感じる一年のはじまりとなりました。これからこの会場で例会を行います。

<自己紹介と話し合い>
・(Aさん 女性)..私は二回のがんを通して、入院、手術、治療を何度も経験しています。病院での患者会にも行って行っているのですが、比べてみると、ここはサロン風ですね。病院の集まりは内容的にとても充実していますが、ここの方が自由にゆっくりと話ができます。
・(Bさん 女性)..この会の設立当初から事務長をやっていた夫を四年前に亡くし、その後、私がここに来るようになり、書類の関係や事務局での電話応対を引きついでいます。
・(Cさん 女性)私にとってこの会は、やすらぎの場所です。この間、昔の会報を改めて読み返したところ、「今まで4年ごとに再発しているから、次の再発は72歳。もうその年齢ならば、いいかな」という自分の発言を見つけました。でも今、73歳になるのです。元気に過ごさせてもらっているのですね。いつも、ここへ来る時、行きは情緒不安定でも、帰り道はルンルン!です。それを繰り返すうちに、たくましくなりました。
・(Dさん 女性)昨年5月に、夫を肺がんでなくしました。その後から、ここに来るようになりました。今は、みんなに励まされて、生きて行こうという気持ちになっています。
・(Eさん 女性)30年以上前に乳がんをしました。おかげさまで元気にしていられるのが不思議です。以前働いていたこの事務所に来ることが懐かしくて、今朝はわくわくして、5時半に目が覚めてしまったのです。子どもみたいでしょ!→(Fさん 女性)いつもピンチになると、Eさんが力を発揮して、助けて下さいますね。今回もいいところをご紹介していただき、ありがとうございます!
・(Gさん 女性)10年くらい前、大学院生だったときからここへ来ています。夫も大腸の持病があり、結婚後に何度か入院したりしましたが、今は大腸をすべて切除し、うまくいっています。悪性リンパ腫を患ったことのある姉が、昨年はマラソンに出ました。とってもパワフルな人です。私は運動しない人なので、見習わなくてはと思っています。
・(Hさん 女性 新規)近くの訪問看護ステーションに勤めている看護師です。神経難病やがんの方が多く、末期がんのご家族のところへも毎日のように訪問しています。ここのことは以前から知っていて、一度来たいと思いつつ、なかなか仕事で無理だったのですが、今日はたまたま時間ができて来ることができました。実際に加えていただき、話すことによって癒やされて力を得ることができる、いい場だと思いました。関わっているがん患者のご家族などに、こういう会があることを、ぜひご紹介したいと思います。職場の他のスタッフも、興味を持っています。→(Eさん Aさん Bさん)看護師さんは、本当にありがたい存在ですね。話しやすく、目線が同じなので、ある意味、先生よりも頼りになります。こ

の会にも、看護師さんがいて下さったら、とても心強いです。ぜひこれからも来ていただきたいです

2月25日火曜日、穏やかな天候で日差しは春らしくなってきましたが、まだまだ空気は冬の冷たさでした。新しい方がお見えになったので、まずは自己紹介から始めました。
・(Aさん 女性)33年前に乳がんで手術しました。患者は病名を知らないという時代です。退院しても特にフォローもなく、その頃、このいずみの会の前身である「胃腸友の会」が発足、患者主体で運営することになって、参加しました。長年ずーっと、この第四火曜を目標みたいに生きて来ました。また、ボランティア活動に10年打ち込み、自分の病気の経験のおかげで人の気持ちを理解できたことは、よかったと思います。
・(Bさん 男性)1997年にリンパ腫を発症して以来、何度も再発し、2008年には肺がんに加えて抗がん剤の副作用で心臓が悪くなり、今でも医者には、「あの時は死ぬかと思った」と言われます。現在はとても体調がよく、歩くことが健康法です。もうすぐ歩き始めて2000日記念。1日1万3千歩くらい歩いています。
・(Cさん 女性)私も悪性リンパ腫で、姉からの移植で治療できました。ずいぶん後になってから、「四期でした」といわれて、ショックを受け「でも、もう治ったんですよね」と聞いて「この病気に完治はありません」といわれて、ダブルショック! でも性格的に「ま、いいか」と思えるので..。退院した後、お医者さんに仕事を勧められ、思い切って始めたら楽しくて、ばんばんやっていたのですが、3年前腎臓を悪くしました。命には関わらないけれど、精神的にしんどくて、仕事などもダメと言われたので、余計に落ち込むんです。ここへは、12年前に初めて来ました。いろいろたまっていた思いを、あふれるように語り、皆さんが聴いて下さって。それですーっと元気になりました。
・(Dさん 女性)大腸がん、リンパ腫と、7回は手術で切っています。今は、「食事をして排泄」というサイクルに注意しながら生活しています。気持ちは元気でも、体はだるいんですけれどね。いつも朝早く起きて行動を開始し、元気な朝になんでもやってしまうようにしています。「ふり」をすることも大切だと思います。「元気なふり」「やさしいふり」「健康なふり」・・・。いろいろ工夫しています。
・(Eさん 女性)昨年5月に夫を肺がんで亡くしました。最初に手術をしてから11年でした。再発後、抗がん剤で快復し、「本当に病気?」と言われるほど、結構元気になりました。夫は病気をしてから、考え方が変わり、お遍路に行ったり、地域のボランティアをしたり・・・。最後に「やりたいことができた ありがとう」と言ってくれたことが、私の救いです。もちろん、今も悲しくて突然泣いてしまうこともあるのですが。夫はいい人生を送ったと思っています。
・(Fさん 女性)私は訪問看護ステーションに勤めていて、患者さんの家に行き、病院と同じようなケアができるように、看護をしています。この仕事は10年を越えました。病院に勤務していた頃に比べて、学ぶことが多いです。
・(Gさん 女性 新規)初めて参加しました。平成21年3月にがんの告知を受け、手術しました。その後、昨年の2月に再発がわかり、抗がん剤を始めたのですが、今年の1月の検査で、肝臓にダメージがあるので、抗がん剤をやめましょう」と先生に言われました。薬を頼りにしていた私はショックで気が抜けてしまいました。どうも先生の言葉にショックを受けることが多く、また先生に思いをうまく伝えることができません。セカンドオピニオンに行くべきかも、悩んでいます。すがる思いでここに来ました。
・(Cさん)私の場合は、セカンドオピニオンに行きたいと伝えたら、いやそうな顔をされましたね。でも手続きはきちんとしてくれました。セカンドオピニオンとは、じっくり長く話せてよかったのですが、口調は優しくても、内容は非常に厳しく、いろいろな意味でショックを受けました。長年の主治医の先生は、やっぱりよく分かって下さっていて、データの蓄積も貴重だと思います。セカンドオピニオンには、行きたい気持ちもとてもわかるのですが、精神的にパワーが必要だし、それでショックを受けるかもしれないし、難しいですね。

・・・・気力をアップする方法について
・(Fさん:看護師さん)先生とのやりとりについては、先に看護師さんに「私は、ストレートにいわれると落ち込むんです」とか、伝えておくのも一つです。こちらは、医者を育てるつもりでね。また、その先生とは違う曜日にいくとか。こっそりかえるという方法もあります。あと、こちらの受け止め方もあります。Gさんのお話に、「あと何年ですか?」と尋ねたら「年単位じゃない」と言われてショックを受けた、というのがありました。「もうすぐ1年だから、もうおしまいかな」ではなく、「寿命は神さましかわからない」という気持ちでリラックスしてみてはいかがでしょう。心と体はつながっているのです。「一年こえたから、先生をみかえしてやろう」という気持ちで、「先生、ほら、一年こえましたよ!」という風な冗談が言えるくらいだと、いいですね。食事も、「これを食べないといけない」ではなく、「これを食べたいから。食べると気持ちがよいから」という気持ちだと、免疫力が上がりますよ。
・(Cさん)私も、治療が一番つらいときに、「自己暗示が大事」と言われて、今も心がけています。呪文のように、「私はついている」「私は運が良い」って、いいきかせるんです。最も厳しい治療中に、口内炎がひどくなり、動けずにオムツまでかえてもらう状況でも、ふと目を覚ましたら「私は生きてる!運がいい!」ってね。それで乗り切れたと思います。