神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2014年2月例会

2月25日火曜日、穏やかな天候で日差しは春らしくなってきましたが、まだまだ空気は冬の冷たさでした。新しい方がお見えになったので、まずは自己紹介から始めました。

・(Aさん 女性)33年前に乳がんで手術しました。患者は病名を知らないという時代です。退院しても特にフォローもなく、その頃、このいずみの会の前身である「胃腸友の会」が発足、患者主体で運営することになって、参加しました。長年ずーっと、この第四火曜を目標みたいに生きて来ました。また、ボランティア活動に10年打ち込み、自分の病気の経験のおかげで人の気持ちを理解できたことは、よかったと思います。
・(Bさん 男性)1997年にリンパ腫を発症して以来、何度も再発し、2008年には肺がんに加えて抗がん剤の副作用で心臓が悪くなり、今でも医者には、「あの時は死ぬかと思った」と言われます。現在はとても体調がよく、歩くことが健康法です。もうすぐ歩き始めて2000日記念。1日1万3千歩くらい歩いています。
・(Cさん 女性)私も悪性リンパ腫で、姉からの移植で治療できました。ずいぶん後になってから、「四期でした」といわれて、ショックを受け「でも、もう治ったんですよね」と聞いて「この病気に完治はありません」といわれて、ダブルショック! でも性格的に「ま、いいか」と思えるので..。退院した後、お医者さんに仕事を勧められ、思い切って始めたら楽しくて、ばんばんやっていたのですが、3年前腎臓を悪くしました。命には関わらないけれど、精神的にしんどくて、仕事などもダメと言われたので、余計に落ち込むんです。ここへは、12年前に初めて来ました。いろいろたまっていた思いを、あふれるように語り、皆さんが聴いて下さって。それですーっと元気になりました。
・(Dさん 女性)大腸がん、リンパ腫と、7回は手術で切っています。今は、「食事をして排泄」というサイクルに注意しながら生活しています。気持ちは元気でも、体はだるいんですけれどね。いつも朝早く起きて行動を開始し、元気な朝になんでもやってしまうようにしています。「ふり」をすることも大切だと思います。「元気なふり」「やさしいふり」「健康なふり」・・・。いろいろ工夫しています。
・(Eさん 女性)昨年5月に夫を肺がんで亡くしました。最初に手術をしてから11年でした。再発後、抗がん剤で快復し、「本当に病気?」と言われるほど、結構元気になりました。夫は病気をしてから、考え方が変わり、お遍路に行ったり、地域のボランティアをしたり・・・。最後に「やりたいことができた ありがとう」と言ってくれたことが、私の救いです。もちろん、今も悲しくて突然泣いてしまうこともあるのですが。夫はいい人生を送ったと思っています。
・(Fさん 女性)私は訪問看護ステーションに勤めていて、患者さんの家に行き、病院と同じようなケアができるように、看護をしています。この仕事は10年を越えました。病院に勤務していた頃に比べて、学ぶことが多いです。
・(Gさん 女性 新規)初めて参加しました。平成21年3月にがんの告知を受け、手術しました。その後、昨年の2月に再発がわかり、抗がん剤を始めたのですが、今年の1月の検査で、「肝臓にダメージがあるので、抗がん剤をやめましょう」と先生に言われました。薬を頼りにしていた私はショックで気が抜けてしまいました。どうも先生の言葉にショックを受けることが多く、また先生に思いをうまく伝えることができません。セカンドオピニオンに行くべきかも、悩んでいます。すがる思いでここに来ました。
・(Cさん)私の場合は、セカンドオピニオンに行きたいと伝えたら、いやそうな顔をされましたね。でも手続きはきちんとしてくれました。セカンドオピニオンとは、じっくり長く話せてよかったのですが、口調は優しくても、内容は非常に厳しく、いろいろな意味でショックを受けました。長年の主治医の先生は、やっぱりよく分かって下さっていて、データの蓄積も貴重だと思います。セカンドオピニオンには、行きたい気持ちもとてもわかるのですが、精神的にパワーが必要だし、それでショックを受けるかもしれないし、難しいですね。

・・・・気力をアップする方法について
・(Fさん:看護師さん)先生とのやりとりについては、先に看護師さんに「私は、ストレートにいわれると落ち込むんです」とか、伝えておくのも一つです。こちらは、医者を育てるつもりでね。また、その先生とは違う曜日にいくとか。こっそりかえるという方法もあります。あと、こちらの受け止め方もあります。Gさんのお話に、「あと何年ですか?」と尋ねたら「年単位じゃない」と言われてショックを受けた、というのがありました。「もうすぐ1年だから、もうおしまいかな」ではなく、「寿命は神さましかわからない」という気持ちでリラックスしてみてはいかがでしょう。心と体はつながっているのです。「一年こえたから、先生をみかえしてやろう」という気持ちで、「先生、ほら、一年こえましたよ!」という風な冗談が言えるくらいだと、いいですね。食事も、「これを食べないといけない」ではなく、「これを食べたいから。食べると気持ちがよいから」という気持ちだと、免疫力が上がりますよ。
・(Cさん)私も、治療が一番つらいときに、「自己暗示が大事」と言われて、今も心がけています。呪文のように、「私はついている」「私は運が良い」って、いいきかせるんです。最も厳しい治療中に、口内炎がひどくなり、動けずにオムツまでかえてもらう状況でも、ふと目を覚ましたら「私は生きてる!運がいい!」ってね。それで乗り切れたと思います。