神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2015年3月例会

冬に逆戻りしたような3月24日火曜日は、まだコートははなせません。暖かい緑茶をいただきながら、お一人が持ってきて下さった八重椿を鑑賞しました。ご主人が大事にお世話されていたお庭には、八重椿の前には梅、その前は蝋梅と季節ごとの花に誘われて来られるご友人がたえず、「おかげで寂しくないのです」とのことでした。

新しい方をお迎えして、まずは自己紹介
・(Aさん 男性)1997年に悪性リンパ腫で半年入院しました。2004年と2006年に脳梗塞をして、2007年にリンパ腫が再発しました。その時にした抗がん剤治療の副作用で、2008年に心不全になりました。その後肺がんが見つかったのですが、放射線のピンポイントで治療しています。それから5年以上経ったので、肺がんの再発はないだろうと言われていますが、リンパ腫は今も半年に一度検査しています。今年の1月に肺に水がたまったのですが、がんの方は大丈夫なので一安心です。またもうすぐ検査ですが、たぶん大丈夫だろうと思っています。
・(Bさん 女性)私は2008年に胃がんの手術をして胃を3分の2摘出しています。翌年再発し、全摘しました。2011年に子宮がんの手術をしました。胃の方は5年を経過しましたが、子宮がんの方はまだ検査と診察を続けています。
・(Cさん 女性)リンパ腫は寛解と言われてから4年目です。半年ごとの検査でも、数値は問題ありませんでした。
・(Dさん 女性)34年ほど前に乳がんの手術をしました。片方とってしまったので、体はアンバランスですが、でもそれ以来再発も転移もなく、健康にしています。夫と二人暮らしで、ヘルパーさんの手を借りつつも現役主婦をしています。毎日が感謝です。手術の後、ボランティアを十年余りしたのが良かったようです。
・(Eさん 女性)約2年前に肺がんで夫を亡くしました。主人が通っていたこの会に、私も来るようになりました。一人になり戸惑う時だったので、ここで前向きな気持ちをもらっています。
・(Fさん 女性)約2年前に子宮体がんの手術をしました。その後の抗がん剤は、体力がもたないと思い、自らの判断で中断しました。再発転移なく趣味を楽しみながら過ごしています。
・(Gさん 女性 新規)娘が私のことを心配してネットで調べたらしく、この会のことを教えてくれて、初めて来ました。2007年に子宮頸がんで子宮と卵巣をすべて切除しました。ほぼ5年が経過し、そろそろ大丈夫と言われた頃に再発しました。その時々で不信感や疑問があっても、「とにかく今は治療」と、目先のことを優先させているうちに、何も言えないままです。放射線治療はとても辛く、それが病気そのものによるのか、治療によるものなのか、わからないんです。毎回「どうですか」と聞かれて答えても、特に反応はなくスルー。検査で「この数値が高いね」などとポロっと言われ、気になったまま次は1ヶ月後。数値の上下に、「よかった」「がっくり」の繰り返し。尋ね方がわからず、納得する説明もなく..。「私の気持ちを理解して!」というジレンマがあります。→(Bさん 女性)言えない気持ち、わかります。私も、胃がんで再発したとき「たった半年でこんなに大きくなるの?切除しきれず残っていたのでは?」と思っても、とても言えませんでしたね。

どうしても医者が合わない・・・
・(Fさん)私は、主治医の先生がどうしてもダメで、予約センターの人に必死で相談して、他の先生の曜日にしてもらいました。それで代わることができましたよ。
・(Cさん)長年かかっていた病院は遠くて大変なので、先端医療ではないけれど、夫の主治医でもある近くの病院に代わることにしました。医者も看護婦さんもやさしくて、とてもいい病院です。ちょうど緩和病棟もできたし。私は心のやすらぎしかほしくないから。でもね、「患者まっさかり」の人は、やっぱり先端医療がいいですよ。
・(Eさん 女性)Gさんのおっしゃること、すごくよく分かります。治療中は、次々と決めないといけないけれど、よく分からないし、いつも不安で、常に何かが心にひっかかっていて、すっきりしない。夫の主治医ははっきりと言うひとで、夫は良いと思っていたようですが、私ははっきりすぎて、好きじゃなかったです。
・(Dさん)昔は主治医の言うことに従うしかなく、私の場合は無知なことが逆に良かったのかもしれません。「腫瘍マーカー」だってなかったし。河野博臣先生の「がんも身のうち」という言葉、最初はびっくりしました。でも、いい言葉だったなぁと。今も忘れないですね。がんに負ける、勝つ、ではなく、共存。一緒に生きていけばよいということですね。
・(Aさん)そうですね。私も知らされていませんでした。嫁さんは大変だったと思います。5年の生存率20パーセント。ステージ5、末期と言われた、と。知らされずによかったです。知っていたらきっと精神的にがっくりきていたでしょうから。

私にとって、いずみの会は・・・
・(Cさん)ここへ来ると、帰りはちょっと楽になるんです。でもまた20日ごろになると落ち込んで。そしてまた、ここにきて元気になって帰るという会ですね。
・(Aさん)とにかくしゃべったら、ほっとするんですよ。
・(Dさん)30年経っても、来たいと思うんです。おしゃべりしたら、ほっとします。来る前はしんどくても、帰宅すると「あんた えらい元気やねぇ」って言われます!