神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2014年10月例会

朝は冷え込んだ28日ですが、日中は秋らしく爽やかな晴天になりました。少人数でゆっくり語り合いました。

・(Aさん 女性) 先月は検査で休みしました。おかげさまで問題なしでした。最近、みなさんからよく「元気になったね」と言われます。4月頃から、ハワイアンフラをはじめました。ちょっと後悔してますけど! フラって、結構な運動量なんですよ。気持ちはあっても足が動きません! スカートは自分で作りましたよ。でも、恰幅のよい先生と違い、なんだか私が着ると今一つ・・・。ご年配の人も多くて、楽しいですよ。そして、皆さん、あちこちにお花なんかつけて、華やかなんです!やりだしたら、1年は行かなくちゃ、と思っています。フラダンスって、手話なんですよ。波とか、流れ星とか、手で会話することが基本なんです。「そこのできないふたり!」って言われてますが、がんばります!
・(Bさん 女性)夫と二人、変わりなく感謝しながら日々を過ごしています。今年の4月頃から、両手の親指の辺りが痛くて、右の肩も凝ってしまって。どうも、夫を支えて歩いていることで、悪くなったようです。整形外科へ行く回数が増えました。夫は、手作りのプレートをせっせと作っては、皆さんにプレゼントしています。一時期体調を崩したりもしましたが、今は健康管理に努力していて、前向きに明るくがんばってくれているのでありがたいです。本職が教師なので、今も一人、中学生の女の子に勉強を教えています。うちの家に通ってくるので、その間は私も邪魔をしないように静かにしています。だんだん愛着を感じて、可愛くなってきますね。

・(Cさん 女性:看護師)グリーフケアの研修にいってきました。遺族の会なども開いておられて、「私ができるのは、場の提供だけ。安心して自分を出せる場があれば、同じ経験をした者同士、お互いの言葉が心に響き合って癒しになる。そのような中で、1人1人が自分の悲しみを受け止めることが大切なのです」とのこと。遺族会を巣立った人たちによる自主的なOB会や同窓会も生まれているそうです。お話を聞きながら、「いずみの会も、信頼できる相手と安心して話せる場所だからいいのだろうな..」などと思いました。また私にとって、新しい発見もありました。看護師ならではのカウンセリングの方法がある、ということです。例えば、看護師ならば処置をしたり、体をさすったりと、自然に体に触れながら話を聞くことができるでしょう。でも、臨床心理士さんならばそれはできません。「その距離の近さは、大きなメリットですよ」と言われました。現場では時間に追われていて、しゃべるどころではないことも多いのですが。でも、本当にそうだと思います。→(Aさん)そうですね、病院の中では身近で頼りになりますよね。→(Dさん)そうそう、看護師さんには話しやすいです。在宅で夫を看護しているときに、本当によくしてもらいました。なんでもすぐに対応してくれて。「私たちは患者さんだけじゃなくて、家族の人もみていますから」と言われたとき、すごくうれしくて感動しました。→(Cさん)私たちが看護のために訪問するのは、本当に短い時間です。大部分はご家族が看ておられるのですから、私たちはご家族を支え、家族が倒れないようにする、というのが基本だと思います。
・(Eさん 女性)私の場合は、入院中、ナースステーションにいけば誰かがいるということが、安心でした。そして毎朝挨拶に来て下さって、観察したり、話しを聞いてくれたのが、ありがたかったです。私自身が気付いてない異常を、看護師さんが見つけてくれたこともありました。先生は声がかけにくいから。貴重ですね。退院後はすごく不安だったのですが、私の行っていた病院には緩和ケアの中に外来があり、週に一度、話しを聞いてもらえたのです。がんの化学療法センターの主任さんが私の担当をして下さって、日常の生活の中で心配なことがきけたからよかったです。→(Cさん)それはよかったですね。外来患者さんって、ケアが必要なのに、取りこぼされてしまうことが多いでしょう。→(Eさん)でも、なかなかそういう窓口があることは、直接教えてくれないのです。あちこちに聞いて、ようやくたどり着きました。あまりオープンにしてないのでしょうか。→(Aさん)私も同じ病院ですが、知りませんでした。先生はPCを見ているだけ!ようやく最近、血液検査の結果をくれるようになったけれど。前はそれすらもくれなくて。もらえるとほっとしますよ。→(Fさん)血液検査によって、また病院によって、外注する検査もあるようですね。病院内で結果がでるとスピーディーで便利ですが。採血のうまいヘタも、病院によりけりです。私にはどうしても「看護師さんは怖い」っていうイメージがありますけれどね。末梢血幹細胞移植の辛い治療のときに、ついつい口の消毒をさぼってしまって。よく怒られました!
・(Gさん 女性)在宅の看護婦さんは、お一人ですよね。→(Cさん)基本的に一人です。急を要するときは、決断に勇気がいりますね。先生を呼ぶか、救急車を呼ぶか、とか。→(Bさん)以前に、目の前で主人が倒れたときは困りました。その頃、夫は病院に通っておらず、気軽に連絡できるところがなかったんです。とにかく冷静に様々な数値を測って、一人でさんざん悩んだ末、救急車を呼んで、大学病院に行けたことで助かりました。「命取りだった」って言われてぞっとしました。そんな時に看護婦さんがいてくれたら、本当に心強いと思いますし、また逆に、判断の難しさもよく分かります。