神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2016年9月例会

 27日火曜日、夏休みを経て2か月ぶりに集まりました。お一人が今朝咲いた「高砂芙蓉(たかさごふよう)」の花を持ってきて下さいました。夏に逆戻りの暑さに少し疲れた様子のお花は、テーブルの中心で皆に見守られていました。

・(Aさん 女性)この夏、今年も海外にいる娘のところへ行ってきて、元気で帰ってきました。でも帰ってきてからちょっと体調を崩してしまい、しんどくて大変でした。娘に会いに行って、孫の成長はもちろんですが、娘の成長がすごいと思いました。私はずーっと母の近くにいたのですが、娘は遠いところ一人でがんばっているでしょう。娘に泣き言を言っているばあいじゃない、恥じないように私もがんばらなくちゃと思いました。
・(Bさん 女性)今年の夏はだるくて、しんどくて、ぜんぜん歩かなかったですね。がんの方は今のところ異常なく。風邪をひいて、ようやくこの頃元気になりました。カンカン照りが続いて、ボランティアの水やり当番が本当に大変でしたよ。雨が降ってくれるとほっとするのですが。台風も来ましたしね。苦労しました。そうこうしているうちに、今年の夏はおわりました!
・(Cさん 女性)久しぶりに来ました。春に夫婦で転居しました。入院した主人が、自宅に戻ることは難しいと言われ、いろいろあって、「サービスつき高齢者住宅」へ引越することになったのです。とりあえず必要なものだけを運び入れて生活している状態ですが、主人も慣れてきて体調も戻り、また趣味も再会したり、デイサービスも楽しみ、訪問看護にも助けていただきながら生活しています。しかし、何をするにもお金がかかりますね。こういう仕組みになっているのかと感心しながら、家計簿をつけて、やりくりしていますよ。場所も不便なので苦労も多いですが、それでも夫婦がばらばらになっている時の方が、ずっとつらかったですね。せっかくこの年まで二人とも生かされているのに、なぜ離れなくちゃいけないのだろうって。そう思うと罪悪感を感じました。誰かに「一人で気楽でいいわね」なんて言われると本当に悲しかったんです。
・(Dさん 男性)私は今、股関節が痛いです。ここに来るまでも、2回3回休憩しました。最近は一日4000歩くらいです。がんの方は大丈夫なんですが。心臓の方がね。今はあんまり無茶せんとこうと思ってます。最近、家内がよく歩いてるんです。ポケモンゴーにはまっていてね。この間、芋ほりいったんですけれどね。そこでもポケモンゴーをやってます。面白いらしいね。ITの方は私より家内の方がよく知っているんですよ。今度二人で、和歌山へ日帰りバスでいきます。柿とみかんのおみやげつきです。掘り出し物ツアーを探すのは、家内です!10月にはいったら、昼得切符を使って、京都の鉄道博物館に行きます。ゴルフももう一回いきたいね。
・(Eさん 女性)訪問看護の仕事でなかなか来られませんでしたが、今日は午後から休みをとりましたので、ゆっくり参加させていただきます。先日、いずみの会へ問い合わせがあった方のことで、ご相談を受けました。治療をどうするかということで、ご家族それぞれ思いがいろいろで困っておられるとのこと。よくあることです。今まで向き合わずに来たことに、これからは対面しなくてはなりません。情報が溢れていて、どう判断し、進めていくか、本当に難しいです。まずは、命を大切にされている思いに寄り添いたいです。そして「治りたい」というお気持ちの中に「治って何をしたいのか」「人は誰でも死ぬもの。いつまでも死にたくないのか、あるいは今、死と向き合えない何かがあるのか」ということがきっちり整理できれば、納得できる生活もあるのだと思っています。まわりから支えることの難しさを思いつつ、仕事をしています。
・(Cさん)治療している夫のことで、ケアマネさんたちが「娘さんに相談して下さい」「娘さんに同行してもらってください」ってさかんにいわれるんです。それはちょっと戸惑いました。そんなものでしょうか。私って認められていないのかなって悲しくなりました。娘たちだった忙しいですし。→(Eさん)家族の意見が一致せず、困ることって時々あるんです。担当のケアマネさんは、そういう目にあっているのかもしれませんね。突然遠方の家族が現れて、せっかく決めたことをすべてひっくり返すようなこともありますし。でも基本的に、ご夫婦意見が統一されていれば、それでよいのですよ。