神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2019年4月例会

23日火曜日は、雲はかかっているものの、過ごしやすく春らしい日になりました。が、ご体調やご入院、お家のご都合等々でお休みの人が多く、4名だけでちょっと寂しい集まりになりました。

 

・(Aさん 女性)  主人が前立腺のがんの疑いがあると言われて、検査をしました。その結果が明後日分かります。とても落ち着かなくて。本人はすごく気にしています。でも今は忙しくしている方が落ち着くようで、仕事に打ち込んでいます。自覚症状は全くなくて、体重も減っていません。がんについては、私の方が経験していますけれど、治ると忘れてしまうんですよね。家族として私はいったいどうしたらいいのか悩んでいます。お二人は、病気のご主人にどう接しておられましたか?→(Bさん)私はとにかく真正面から100%気持ちと体、ぜんぶ主人に費やしました。すべてに優先させていました。そのあたりは人それぞれで、病院任せで遠巻きの姿勢になる家族もいますね。私は全部自分でやりましたし、本人の希望はすべてかなえましたから、後悔はないですね。亡くなることが分かっていたから全力を注ごうと決めたんです。でも、全速力で長期間だといつか疲れてしまうでしょう。だからそのあたりは先生に聞きながらコントロールしていましたね。→(Cさん 女性)私は夫が闘病中も、結構自分のことはしていました。それがきっと主人の望みだと思ったからです。入院中も、毎日行きますけれど、誰か遠方からの来訪者があれば、「いっておいで」と言ってくれましたし。そのあたりは、人によって違うのではないですか。すべてについて関わってほしい人、好きにしてくれた方が気楽だと思う人。それぞれですよね。夫は自分の通院も元気なあいだは一人で行っていました。→(Bさん)そうですね。そう考えてみたら、私は「かまいたい性格」で、向こうも「かまって欲しい人」だったから。→(Cさん)そうでしょう。夫婦の有りようって、それぞれ違うものです。ご主人の望みに合わせてあげればよいと思いますよ。
・(Cさん)友人がご主人の介護を何年もしていて、趣味からも遠のき、夜中も付き添っておられるのを見ると、奥さんの人生はどうなるのかって心配になります。今、在宅介護がいいとか言われますけれど。奥さんの健康が心配ですよ。大変だと思います。→(B)うちも在宅介護しましたが、点滴をしたままトイレに行くとか、とにかく大変でした。夫は自宅が一番だと思っていたわけではなく、病院の方が安心だからいいと言っていました。在宅だと私に迷惑がかかるというのもあるのでしょうけれど。以前は「家が一番」と思う人が多かったのかもしれませんが、今は必ずしもそうではないと思いますよ。世の中変わってきている気がします