神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2019年3月例会

3月26日火曜日は、少しひんやりしていましたが、明るくいいお天気に恵まれました。数年ぶりに遠方から来て下さったDさんをお迎えし、それぞれ自己紹介をしながら近況報告しました。

 

・(Aさん 女性)お久しぶりです。子宮がんの最初の手術から13年になりました。ほぼ5年ごとに再発というか、治療を繰り返しています。最初の手術からずーっと継続して定期的な検査を受けていて見逃すはずがないのに、なぜもっと小さいうちに対応できなかったのかという疑問はずーっと持ち続けています。けれどもその思いは主治医には言えません。無理やり納得し、今を感謝するしかないという状況です。ここへは、約半年ぶりです。あれから本当にいろいろなことがありました。病気の方は、影が小さくなっていると言われ、奇跡が起きたような気分です。以前にご報告したように、昨年夏に低侵襲がん医療センターで治療したのですが、その時の細やかな対応がとてもよくて安心しました。その治療がいい方向へつながってくれてうれしいです。また、主治医が初めて「今を大切に」と言ってくれました。それで、いろいろな葛藤や思いをふっきれた気分です。一方で、家庭の方でいろいろと変化が重なっています。そういうことを負担に思わず、「元気をもらっている」とか「気がまぎれてちょうどいい」などと受け止めるようにしています。
・(Bさん 女性)子宮体がんの手術から5年が過ぎました。当初リンパ転移があり、手術後に抗がん剤を受けましたが、6クールの途中で体がもたなくなって、3クールでやめました。その後再発などはなく、5年が一区切りかと思いましたが、今のところ、そのまま継続して経過を診てもらっています。娘が去年8月に女の子を出産しました。最近、寝返りをしたり、とてもかわいくなっています! 私は寒い季節が苦手で体調を崩してしまいますが、暖かくなったら孫に会いに行きたいです。
・(Cさん 女性)去年の11月に主人の一周忌をしました。ステージ4Bと言われましたが、体力があり、生きる意欲が強い人で、抗がん剤治療を長く続け、私はとにかく全力でサポートしました。それは本当に大変なことでした。亡くなる4カ月前に本人が希望した海外旅行もしました。夫が、私と一緒になったことを誇りに思う...と言ってくれた時はうれしかったです。この会へ来るようになってからは、ちょうど1年です。この1年、私は本当にがんばったと、我ながら思っています。ジムに通ったりと運動もして、苦しみ、悲しみから解放されるために、うわべだけでも元気になりたいと懸命に努力してきました。そんな自分へのご褒美として、いろいろ買い物もしました。でもその結果「物だけでは心は癒せない」ということを実感しました。そしてやはり今、「人を癒すのは人」なのだと思い至っています。とにかく私は日々感謝しています。
・(Dさん)何年ぶりでしょう。最初にここへ来たのは、Fさんのお誘いです。その頃、大腸がんの夫を介護していたのですが、家族として来たというよりは、闘病していた主人のかわりに来ていた感じですね。夫は、病気が判明した時には末期に近い状態でした。闘病生活は4年5カ月だったのですが、あとで主治医から、「長生きされましたね」と言われたので、それだけ状況は悪かったのだと思います。一つ心残りは、抗がん剤治療中の調子のよい時に、長年の本人の希望だった農業を少しでもやらせてあげたかった...ということです。そんなことを亡くなったあとであれこれと思います。亡くなる瞬間も、私は看取ることができなかったんです。でもたまたま長男家族が来てくれていた時だったので、それはそれでよかったと思っています。夫を見送ってもうすぐ12年ですが、私がおととし胃がんの手術をしました。定期健診で発見したんです。2Bだからと手術をしたのですが、開腹してみたら1Aでした。切るほどでもなかったということなのですが、まあ、これでよかったと片付けました。ここ数年は私の母を介護しながら、息子家族と同居していたのですが、2月に母が特養に入所しました。母の世話はなくなったのですが、今は孫たちに手がかかります。一時期はそれがすべて重なっていて、ケアマネージャーさんに、ダブル介護だねって言われました。夫の母は独居でがんばっています。時々訪問して、手作りの野菜をいただくのが親孝行だと思っています。→(Fさん 女性)足立さん、大変!大丈夫? ストレスためないでくださいね。→(Dさん)はい、また時々来ますね。