神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2008年2月例会

 2月26日は、冬らしく寒い日になりました。悪天候に加え、急な用事や、海外旅行中の方々などが重なり、集まることができたのは、珍しく4人だけでした。まずは思いがけない訃報、また一方で出産のお知らせと、高出事務局長より親しいメンバーの近況報告があり、その後は和やかに、お1人が持参された二胡の演奏も聞きながら、ざっくばらんに語り合いました。

・(Aさん 女性)二胡を習い始めて、1年と3か月です。二胡って、ギターのようなフレットがないし、もちろんピアノのような鍵盤もなく、自分の耳で音をとるでしょう。だから結構難しいんですよ。昨年亡くなられたNさん(いずみの会メンバー)が家で療養されていた頃、「電話でもいいから、一度聴かせて」って言われていたんです。でもその頃は、とても人に聴かせられるようなものじゃないからと言って。今になって、ヘタでもいいから聴いてもらったら良かったって思います。うちは、幸か不幸か田舎でしょう。周りに迷惑がかからないからいいけれど、他の人は、音を消すような装置をつけたり、工夫されてますね。いつもは空いた時間に自由に練習しているんだけれど、単身赴任している夫が週末帰ってくると、いちいち私の横を通りながら「30点!」「20点!」とか言うんでねえ...。まあ、ぼちぼちと続けてます。お稽古に来ている人は、私以外は、60歳代半ばくらいで、初めての人ばかり。二胡以外に、オカリナやフルートとかも考えたけれど、吹くという動作がしんどいかなって。ピアノも、譜面を見るのが疲れそうだし。たまたま島根へ旅行に行った時に、ホテルのロビーで、二胡の演奏があったんです。おじいさんだったんですが、「私は習い始めて3年です」って言われたんですよ。「へえ、3年でこれだけ上手になるのか!私も是非やってみよう」って思ったわけです。でも自分で1年やってみて、「あの人絶対に、二胡の前に何か楽器、やってたんやろな」って思いましたね!まあ、とにかく趣味はあった方がいいですよね。
・(Aさん)前に一度お話しした、淡路の山歩き同好会に、時々行ってます。メンバーが、学校の先生のOBの人たちばっかりで、おかしいくらい私のことを励ましてくれて。それがすごく楽しいんです。昔は、先生といえば身構えてしまうイメージだったのに、すっかり先生に対する印象が変わりました。さすがに皆さん、いろいろなことを、すごく分かりやすく教えてくれるんですよ。で、あれこれお話ししていたら、実は私の娘が習ったことのある先生だったり、習っていた先生のご主人だったり。また、話し込んでいるうちに、ある先生が、患っておられる持病のことでとても苦労されたり工夫されたりしているのだと知り、すごく身近に感じたりもして。私の足さえ及ぶならば、毎月でも行きたいところなんですけれど。だから、山の面白さはもちろんですが、そうやって先生の面白さを知ったのがよかったですね。患者会もそうですけれど、人が集まるところに行くって、いいですよね。野原の1人歩きももちろんいいでしょうけれど、人と接する中で、生かされているなって、思います。→(Bさん 男性)山登りもいいですよね。しんどいけれど、頂上に行けば、先が見えるでしょう。もっと高い山があったとか、自分がいた低い場所が見下ろせるとか。でも途中でやめたら見えない。運動でも、頂点を目指すような目標を持っているチームと、とりあえず1回戦に勝ったらそれで良し、と思っているチームとでは、差が出てくるんです。頂点を目指していると、次が見えてくるんです。実際に達成できるかは別にして。そういう楽しみ方があるから行くのでしょうね。→(Dさん 女性)私は神戸から外に出ないので、うらやましいです。主人も心筋梗塞で倒れたことがあり、それ以後は旅行もしていないし。手術の後遺症で、食べるのが大変でしょう。だから食事が楽しめなくて、気持ちの上で余裕もないので、食事にもなかなか行けません。
・(Cさん 女性)私は、四国八十八カ所巡礼も西国三十三カ所巡礼も行きましたよ。個人で行くのは、いろいろと大変ですね。車だと迷うし、団体がいると後回しになったりとか。だから、後になって何回かに分けて、バスのツアーでも行きました。四国よりも西国の方がきれいですね。とにかくすごく高いところにお寺があることが多いのですが、お寺によってはロープウェーがついているところもありますし、逆に、全然設備が整っていなくて、お手洗いだってすごく汚くて、どうやって入るんだろうって思うようなところもあります。次のお寺が近いところもあれば、100キロ以上離れているところもありますし...。向こうの人がやさしいのがいいですね。お接待があって。→(Bさん)私は四国で育ったのですが、川も海も山も、単に遊びに行くのではなく、いつどこに行けば何があるのかを常に考えていました。海でも、朝海岸に行って、朝食で食べるタコを捕るとか、ゴカイやミミズを掘って魚を釣って、それを夕食にするとか。遊び場であり、同時に食料を得る場だったわけです。だから、遊びながら自然に大切なことを学ぶことができました。

※ 今月の花...クロッカス(アヤメ科) 園芸上は春咲き種をクロッカス、秋咲き種をサフランと称している。「ヨーロッパの庭は早咲きのクロッカスで春が告げられる」と言われる。西アジア原産。