神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2006年12月例会


 12月の例会は、例年通り年末を避けて、一週早く19日(火)に開きました。当日の朝は冷え込みましたが、日中は日が差し、風もなく穏やかな天気となりました。

<城谷医院http://www.shicc-s.com/index.htmlに行ってきました。>
〇(高出さん)先週の土曜日に、いずみの会のメンバーである城谷さんの御主人の医院のセミナーに、講師として呼んでいただき、お話と版画指導をしてきました。兵庫県福崎町という地域に根付いた城谷医院は、患者さん達を対象に、今まで既に3回のセミナーをなさっています。地域の小学生からご年配の方まで、30名くらいが集まって来られたのですが、みなさんとても熱心なので驚きました。実技では、作品を作ることの楽しさを知っていただいたようです。医院の周囲は田園風景の素晴らしいところです。あのような場所にサロンがあれば、孤独にならずとてもよいと思います。版画のみならず、色々な手作業など楽しめれば、いいですね。
〇(城谷さん)福崎町は、みんなが顔見知りで、自宅で亡くなる方も多い田舎です。セミナーは、患者さん同志がつながる場にしたいという思いで始まりました。今回高出さんに来ていただき、とても和やかで有意義でした。

<新しい年を前に>
〇(Cさん 女性)夏ごろから口内炎がひどく、確率は非常に低いと言われつつも、悪性でないかどうか経過を見ることになりました。その間はやはり不安で。例え「1000人に4人」という確率でも、その4人の中に入ってしまう気がするんです。そんな状態なのに、私ってやっぱり刺激物が好きなんですよね。唐辛子とか、熱々のあんかけとか。口に染みても、やめられないんですよ。で、その結果、先生からあっさり「ずいぶん良くなってます。もう来ても来なくてもいいですよ。」と言われ、拍子抜けしてしまいました。今のところ、こんな状態です。とにかく、普通の人より幸せを感じることが多いのはうれしいことです。今日もここに来る途中、天気よくて、空に鳥が飛んでいる...そんな風景をぼーっと見ていると、ありがたさをしみじみ感じました。それに、口の中が痛くても、やっぱり好きなものを食べられるというのは、うれしいことですし。さっさと食べられる人がうらやましい反面、ふーふーと熱いものを冷ましながら、じっくりと味わえる幸せです。・・・私の友達が、こんな話しをしてくれました。「小さな喜びを一つ一つ繋げていったら、線になってどこまでも続いていくもの」なのだと。なるほどと思いました。いくら大きな喜びでも、ぽつりぽつりと数が少なければ、つながりません。でも毎日とても小さな喜びでも、ずーっと発見し続けられるなら、未来に続いていく希望があるのだと思います。そのとおりだと思いました。
〇(Dさん 女性)夫は、一時続けていた抗がん剤を休止しましたが、結果的に悪化せず横ばい状態なので、とてもありがたく思っています。つくづく運もあると思います。抗がん剤の認可ペースが、以前に比べて最近は随分早くなっています。今現在、1つの薬を待っているのですが、それが万一合わなくても、そのすぐ後にもう1つの薬が認可を控えていることも知りました。新しい薬にすべてをかけているわけではありませんが、1つの目標にはなります。・・・主人が病気になってから、新聞の死亡欄につい目が行くようになったのですが、4年前当初に死因として多かった「大腸がん」が、最近めっきり減ったと思います。やっぱり新しい薬がどんどん開発されている影響ではないでしょうか。近頃気付いたのですが、視点を変えてみると、元来ヘビースモーカーだった夫は、発病を機に禁煙出来たのですけれど、もしも大腸がんにならなかったら、肺がんになるまで吸い続け、もっと深刻な事態になっていたかもしれません。そう考えると、実は命拾いしているのかもしれないと思えるようにもなりました。また夫の病気のおかげで、子どもたちがしっかり自立できましたし、それもよいことです。
〇(Gさん 女性)2、3年前は、ちょっと不整脈が出たりして、胸がどきどきすることがあったのですが、その動悸に「ときこ」って名前をつけて「ときこ、出て行け!」って念じていたら、出て行ってくれました。今年は「ときこ」も現れず、元気に過ごせた1年でした。
〇(Hさん 女性)昨年の今頃に第3子が生まれて、早1年になります。まだ歩けないのですが、2,3秒なら立つようになりました。段差を登ったり降りたりなど、言われなくても自らチャレンジしている姿を見ると、人間って当たり前に自分で成長していくものなのだと改めて思います。一方1番上の子は、今年1年生になり、絵に驚くような才能を発揮する一方で、しょっちゅうランドセルごと学校に忘れてくるような、とてもユニークな成長をしています。彼らを見ているとつくづく、人間ってそれぞれ、自分の能力を伸ばす力を持っていて、それが生命力なのかもしれないと思います。それと同様に、余命も個人の性格や環境や数々のことに影響を受けているのだろうと思い、何か不思議な感じがします。子育てしながら、多くを教えられています。

※今月のお花...カンツバキ(寒椿 ツバキ科) 11月後半から2月初旬にかけて濃い紅色の鮮やかな八重咲きの花をつける。公害に強く、植え込みなどに植えられる。花びらは一枚ずつ散る。






 12月の例会は、例年通り年末を避けて、一週早く19日(火)に開きました。当日の朝は冷え込みましたが、日中は日が差し、風もなく穏やかな天気となりました。

<城谷医院http://www.shicc-s.com/index.htmlに行ってきました。>
〇(高出さん)先週の土曜日に、いずみの会のメンバーである城谷さんの御主人の病院のセミナーに、講師として呼んでいただき、お話と版画指導をしてきました。兵庫県福崎町という地域に根付いた城谷医院は、患者さん達を対象に、今まで既に3回のセミナーをなさっています。地域の小学生からご年配の方まで、30名くらいが集まって来られたのですが、みなさんとても熱心なので驚きました。実技では、作品を作ることの楽しさを知っていただいたようです。医院の周囲は田園風景の素晴らしいところです。あのような場所にサロンがあれば、孤独にならずとてもよいと思います。版画のみならず、色々な手作業など楽しめれば、いいですね。
〇(城谷さん)福崎町は、みんなが顔見知りで、自宅で亡くなる方も多い田舎です。セミナーは、患者さん同志がつながる場にしたいという思いで始まりました。今回高出さんに来ていただき、とても和やかで有意義でした。

<新しい年を前に>
〇(Cさん 女性)夏ごろから口内炎がひどく、確率は非常に低いと言われつつも、悪性でないかどうか経過を見ることになりました。その間はやはり不安で。例え「1000人に4人」という確率でも、その4人の中に入ってしまう気がするんです。そんな状態なのに、私ってやっぱり刺激物が好きなんですよね。唐辛子とか、熱々のあんかけとか。口に染みても、やめられないんですよ。で、その結果、先生からあっさり「ずいぶん良くなってます。もう来ても来なくてもいいですよ。」と言われ、拍子抜けしてしまいました。今のところ、こんな状態です。とにかく、普通の人より幸せを感じることが多いのはうれしいことです。今日もここに来る途中、天気よくて、空に鳥が飛んでいる...そんな風景をぼーっと見ていると、ありがたさをしみじみ感じました。それに、口の中が痛くても、やっぱり好きなものを食べられるというのは、うれしいことですし。さっさと食べられる人がうらやましい反面、ふーふーと熱いものを冷ましながら、じっくりと味わえる幸せです。・・・私の友達が、こんな話しをしてくれました。「小さな喜びを一つ一つ繋げていったら、線になってどこまでも続いていくもの」なのだと。なるほどと思いました。いくら大きな喜びでも、ぽつりぽつりと数が少なければ、つながりません。でも毎日とても小さな喜びでも、ずーっと発見し続けられるなら、未来に続いていく希望があるのだと思います。そのとおりだと思いました。
〇(Dさん 女性)夫は、一時続けていた抗がん剤を休止しましたが、結果的に悪化せず横ばい状態なので、とてもありがたく思っています。つくづく運もあると思います。抗がん剤の認可ペースが、以前に比べて最近は随分早くなっています。今現在、1つの薬を待っているのですが、それが万一合わなくても、そのすぐ後にもう1つの薬が認可を控えていることも知りました。新しい薬にすべてをかけているわけではありませんが、1つの目標にはなります。・・・主人が病気になってから、新聞の死亡欄につい目が行くようになったのですが、4年前当初に死因として多かった「大腸がん」が、最近めっきり減ったと思います。やっぱり新しい薬がどんどん開発されている影響ではないでしょうか。近頃気付いたのですが、視点を変えてみると、元来ヘビースモーカーだった夫は、発病を機に禁煙出来たのですけれど、もしも大腸がんにならなかったら、肺がんになるまで吸い続け、もっと深刻な事態になっていたかもしれません。そう考えると、実は命拾いしているのかもしれないと思えるようにもなりました。また夫の病気のおかげで、子どもたちがしっかり自立できましたし、それもよいことです。
〇(Gさん 女性)2、3年前は、ちょっと不整脈が出たりして、胸がどきどきすることがあったのですが、その動悸に「ときこ」って名前をつけて「ときこ、出て行け!」って念じていたら、出て行ってくれました。今年は「ときこ」も現れず、元気に過ごせた1年でした。
〇(Hさん 女性)昨年の今頃に第3子が生まれて、早1年になります。まだ歩けないのですが、2,3秒なら立つようになりました。段差を登ったり降りたりなど、言われなくても自らチャレンジしている姿を見ると、人間って当たり前に自分で成長していくものなのだと改めて思います。一方1番上の子は、今年1年生になり、絵に驚くような才能を発揮する一方で、しょっちゅうランドセルごと学校に忘れてくるような、とてもユニークな成長をしています。彼らを見ているとつくづく、人間ってそれぞれ、自分の能力を伸ばす力を持っていて、それが生命力なのかもしれないと思います。それと同様に、余命も個人の性格や環境や数々のことに影響を受けているのだろうと思い、何か不思議な感じがします。子育てしながら、多くを教えられています。

※今月のお花...カンツバキ(寒椿 ツバキ科) 11月後半から2月初旬にかけて濃い紅色の鮮やかな八重咲きの花をつける。公害に強く、植え込みなどに植えられる。花びらは一枚ずつ散る。