神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2007年4月例会


4月24日は、温かく穏やかな日になりました。今年も、足立さんが手作りの桜餅を持って来てくださり、色と香りと味を楽しみながらの歓談となりました。京都から、久し振りの方もお見えになりました。



・(Aさん 女性)夫が食道がんの手術を受けました。先月はCTの検査結果でまだ抗がん剤が継続になっているのを気にしているということなどをお話しましたが、結局まだあれ以降、詳しいことは分かっていないんです。セカンドオピニオンに行く人もいるようですが、夫が消極的なんです。最近、微熱があってしんどそうです。健康食品とかサプリメントとか、いろいろと試しています。→(Bさん 女性)私の主治医はセカンドオピニオンについても否定しない人で、いくらでもデータを提供すると言ってくれています。→(Cさん 女性)Aさんは、抗がん剤が継続になっていることを心配されていますが、私が思うに、少しでも転移の可能性があるのであれば、医者としては、抗がん剤をやらないわけにはいかないのではないでしょうか。リンパにがんが転移していたとおっしゃっていましたが、それはリンパに乗ってがん細胞が体中をまわっているということで、どこにも留まらないように、うまくコントロールできればよいわけですが、やはり可能性はないわけではありません。つまり極端に言えば、万一再発したとして、抗がん剤をしなかったことで、医師が訴訟されることだってありうるわけですから。
・(Eさん 女性)先週も、移植手術で腹筋を取った後の調子が悪いと話しをしましたが、あの後コルセットが骨に当たって痛くなったところがヘルペスじゃないかと言われて心配しました。でも幸い塗り薬だけですぐに治り、ほっとしました。こういう不調を訴えると、医者によっては神経科医を勧められ、行くと「自律神経の疾患」だということで、どっさり薬をもらうんですよ。あと最近困るのは、寝不足になることです。私は、体のむくみがない分、逆に水分が体外にすぐに排出されてしまうので、夜中でも1時間ごとに目が覚めて、生活リズムが狂ってしまいます。
・(Fさん 男性)昨年11月以来です。大腸がんを治療中の妻は、その後抗がん剤を変更しつつ継続して安定していたのですが、今年の2月に腸閉塞寸前という状態になり、ほとんど緊急の手術をしました。他の方法も検討しましたが、結局人工肛門にしました。その後が大変で、僕が日々の処置をしているのですが、なかなか一番よい方法が見付かりません。人工肛門と言っても位置によって違い、妻のように肛門から遠い位置が最もただれやすくて管理が難しいそうです。早く新薬のアバスチンにつなげたいと思っています。
・(Gさん 女性)友人に教えてもらって、「サイモントン療法」のセミナーに最近行きました。サイモントンという人は、アメリカの放射線科の医師だった人ですが、この療法は心理的なものです。自分の治癒力が低下している時に、イメージ療法で高めることを目的としているのですが、本当に楽しくほがらかな気分になれるので、興味深かったです。→(Bさん)実は以前、私も「サイモントン療法」http://www.simontonjapan.com/HomeFrame.htmの1週間のセミナーのために静岡まで行ったことがあります。ホテルに滞在しながら、人々が集まって瞑想したりするのですから、客観的に見れば、怪しい宗教団体にも見えるわけでしょう。でも参加してみると、私にはとても合っていて、心から救われました。最初に直感的に「いいな」って思ったのが正解でした。もう一度行きたいです。


※今月の花...勿忘草(ワスレナグサ ムラサキ科)ヨーロッパ原産。花の名前は、恋人に花を摘んでいて川に落ちた男が「私を忘れないで」と叫んだという伝説 による。観賞用にも栽培される。