神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2011年4月例会

 26日火曜日は、曇り空のあたたかい日になりました。新しい方1名をお迎えして語り合いました。またカットは、今月もご主人の版木を使った、高出かよ子さんの鮮やかな作品です。

・ (Aさん 男性) 昨日4回目の抗がん剤治療を受けました。副作用は薬で対応しているのですが、その薬の副作用もあって、何かと感じです。ところで4月8日(土)の、「ゆずりは」の公開講座「楽しく生きる生き方について」(宝塚市立病院緩和ケア病棟チャプレンの沼野尚美さんのお話)がよかったのでご報告します。臨床心理士の資格もある沼野先生は、「人はみな、どの境遇の中でも“楽しく幸せでありたい”との願いを持っている」と言われ、それを叶えるためには、 1)前向きに生きる 2)ユーモアを持って生きる 3)感謝して生きる 4)趣味を持って生きる 5)家族と共に生きる という5つのポイントが大切であるとおっしゃいました。つまり、人と比べることなく、自分らしく、無理のない生き方が重要とのことで、とても心に響きました。
・ (Bさん 女性)先月はお休みしました。胃の6か月検診は問題なかったのですが、少し自覚症状があって、念のため子宮がんの検診を受けたところ、悪性だと言われたのです。すぐ病院を紹介され、来月入院して、手術することになりました。私は胃を2回手術していますし、今回も取ることができるのならば、それでよいのかと思っています。というわけで、5月と6月は無理そうですが、7月にはまた来たいと思っています。
・ (Cさん 女性)私はもう30年前に乳がんになり、手術を受けました。おかげさまでその後再発も転移もなく、忘れたような状態で過ごしています。きっと私の中のどこかで、今もがん細胞は眠っているのだと思います。いずみの会を長年引っ張って下さってきた高出昌洋さんとは、同じ頃に病気になり、一緒に30年までと思っていたのですが、私を残して、先に逝ってしまわれて、とても残念です。月日が経つほどに、大事な人だったと、しみじみ感じています。
・ (Dさん 女性)先月初めて来た時は、切羽詰まっていましたね。すみませんでした。あれから、4月5日に手術を受けて、22日に退院しました。その間、再手術の必要があるとか、ないとか、二転三転し、すっかり振り回されてしまいました。結局再手術はしなくて済み、今月も例会に来ることができました。手術の前に、自分を落ち着かせるために選んだ本は、「わたしはわたし。そのままを受け止めてくれるか、さもなければ放っといて」という題名です。すばりでしょう。歌手、女優、コラムニスト、作家など、国内外の女性有名人の言葉や格言集で、励まされました。前回は、本当にギリギリの状態で、誰かに話を聞いてもらいたくて、すがる思いでした。たまたま不思議なご縁でここに来ることができて、本当に患者会ってありがたいなと思いました。今は、サイモントン療法にも興味を持っています。
・ (Eさん 男性)先月の、玄米菜食でがんが消えたというHさんの話、よかったですね。意気込みが素晴らしいと思いました。実践して70日で結果が出たというのは、私の知る限り最短です。力をもらいました。みなさんは、ハスミワクチンというのを、ご存知でしょうか。先日、講演会に行ってきました。良かったのは、主催された方が、私より厳しい病状で、余命告知も受けた状態から、15年も生きておられると聞いたことです。それがワクチンの効果かどうかは分りません。私は、がんという病気は、どれだけ世界的に偉い先生でも、解明できないだろうと思っています。私の主治医は、代替療法には否定的なのですが、本当のところ、私に何が一番良いかは、誰にも分らないでしょう。今回は蓮見先生と直接話もしました。保険が効かないので高額ですし、良くないという意見もあるのは事実です。それを承知の上で、自分に効くかどうかは分りませんが、とにかく免疫力アップにはなるだろうと思い、申込みました。もう一つ、ハイパーサーミア(温熱療法)を受けています。これは健康保険が効きます。1500ワットが最高なのですが、がんのあるところに当てて、49度までがんばりました。ところで私は日々、1日が一生だと思って生きています。今日を楽しく生き、明日は明日の風が吹くと、笑うようにしています。
・ (Fさん 女性 新規)インターネットで知り、直接来ました。平成19年に、健診がきっかけで精密検査をして、大腸がんが転移していると言われました。セカンド、サードオピニオンに相談しながら、まずは抗がん剤でがんを小さくしてから、手術を受けました。その後、肝臓を手術し、それから1年は異常なかったのですが、昨年12月に、たまたまお願いしてペット検査をしてもらったところ、リンパに転移があるかもしれないと言われ、以前とは違う抗がん剤をはじめました。3か月ごとのゆっくりなペースで、持続点滴を受けています。その都度、様々な辛い副作用があり、すぐに治るのですが...。これまで、いずれも自覚症状がない元気な状態で、検査で異常が見つかり、抗がん剤で苦しい思いをすることを繰り返しています。やっぱりやらなくちゃいけないのかなあ..と、疑問を感じることもしばしばです。私も、ハイパーサーミアを受けたのですが、以前は痩せていて調子がよかったのですけれど、少しでも太って脂肪があると、ピリピリしてすごく痛いのですよね。
・ (Gさん 女性)昨年、二人展を思い切って開催し、たくさんの出会いがありました。今年は一気に人数が増えて、11人で来月5月21日〜26日まで、トアギャラリーhttp://tor-gallery.com/で開催します。ステンドグラス、油絵、写真、刺繍・・・。案内状を作る過程も楽しかったです。友人のデザインです。体の方ですが、1月から始めた抗がん剤が4回終わり、ペット検査をしたところ、なんと、消えていたのです。まだ潜んでいるものがある可能性もあるので続けますが、新薬の力はすごいと、驚いています。信じられない思いです。といっても、めまいや吐き気はありますけれどね。