神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2008年6月例会


6月24日、梅雨の最中でありながら、雨も降らず、過ごしやすい日となりました。今月もまた新しい方を一人お迎えしました。

・(Aさん 女性)今日は主人の代わりに出席しました。まずは会員のIさんからファックスを受け取っていますので、ご報告します。大腸がんの再発で、現在抗がん剤治療中で、今月は体調不良のためにお休みされるそうです。先月のお話しの中にあったCT検査の結果が出たそうで、4回の抗がん剤投与の後、数個あるがんがすべて縮小しているのが確認できたそうで、自覚症状としても、咳が全く出なくなったそうです。治療はしんどいけれど、効果があるのだからがんばります、とのことでした。・・・さて主人は、先週胆管細胞がんの術後1年のペット検査で、再発している部分が発見され、抗がん剤治療を受けることになりました。私としては、手術は病理的に全て切除できたのだから根治したと信じていたので、大きなショックを受けました。抗がん剤についてはいろいろと医学的な説明を受け、なかなか理解が難しいのですが、とにかくお任せするより仕方がないと思っています。本人は食欲もあり、外から見たところも変わりなく元気です。だから乗り越えてほしいです。幸い有効な情報を下さる方がおられるのをはじめ、周りの方々に支えられ、なんとか気持ちが少し前向きになってきました。主人は、39歳という若さで胃がんをしています。30年前のこと、最近のことを思い返しながら、人の命は、自分自身の力ではどうしようもできないのだとつくづく思っています。
・(Bさん 男性 新規)インターネットで調べて初めて来ました。去年の11月に、S状結腸がんで手術しました。1月から抗がん剤をしています。あさってペット検査をするのですが、その結果次第で、今後の治療をどうするかを決めることになると思います。それほど自覚症状はないのですが、内部にがんが散らばっていたと言われました。場合によっては手術できないそうです。本を読んだりしているのですが、抗がん剤はやめておいた方がいいというものや、ゲルソン療法のことなどを読んで、迷っています。とにかく今は玄米食などの工夫をしつつ、検査をしてみるつもりです。
・(Dさん 女性)私は口腔がんの手術をしたのですが、術後の後遺症に悩んでいます。最近マウスピースを作ってもらいました。直接歯に当たらず、クッションがあることで、少しは楽ですけれど。4月に親戚の結婚式で東京に行ったのですが、帰ってから疲れが出て、なんとなく不快な感じがずーっと続いて。先日の受診で主治医の先生に会えるかなと思ったのに、患者さんが多くて時間がゆっくりと取れず、結局初めての先生になってしまって、しかも大して話もできなくて。そんな状態ですから、体調の方はやっぱり違和感が続きます。手術後5年2か月たちましたが、腫れが引かないと、悪いことを考えてしまうんです。前向きにならなくてはいけないのですけれど。今日も、どうしようかと迷いましたが、やっぱり気も晴れるかなと思って来ました。体重が増えたのは良いことだと思っています。
・(Eさん 女性)私は、乳がんをしてから、もうすぐ30年になります。その後何もなく、元気でいられるのは、素晴らしくて不思議なことだと思います。歳はとるけれど、気持ちは新しくなる気がします。最近は膝などの痛みがあるので、無理をして怪我をしないように気をつけながら、夫婦2人でささやかに生活していて、ありがたいと思っています。
・(Fさん 女性)今年の夏で、肺がんの手術から9年になります。最近身内の見舞いに行くことが多く、手術したところ以外の病気などを心配する歳になりました。
・(Cさん )前にもお話ししましたが、身内をがんで亡くしたときに何もできなかった思いがあり、それ以降、いろいろな文献を調べたり本を読んだりして、効果があると思われる療法や、栄養学を考えた食事療法など、いくつか見つけました。これらを組み合わせることで、がんの消滅を目指すことはできないか...という活動を考えています。ようやく、目鼻つき始めてきました。
・(Gさん 女性)私は患者ではないのですが、何年か前から、がん患者さんの家族の心のケアの勉強をするために、来ています。夫はがんではないですが、大腸に難病の持病があり、この会でも手術の報告などしていますが、お陰さまで今は調子よく元気にしています。
・(Hさん 女性)先月初めてきました。今年の1月に、甲状腺がんで夫を亡くし、今は1人暮らしをしています。私は余命などを聞いていましたが、結局夫には何も言わないままでした。最後はホスピスでしたが、緩和ケアとは本来どういうものか、分かっていないところがあります。偶然ある療法のセラピストをしている方と出会い、興味があったので、先日訪問して様子を見せていただきました。今勉強しているところです。
・(下荒神先生)いずみの会にあまり出席できていないのが心苦しいのですが...。私の医院では、がんの術後の方に漢方薬を処方しています。免疫力が活性化されるというデータがありますので。

※ 今月のお花...オシロイバナ白粉花 オシロイバナ科) 南アメリカ原産。花後に黒い実がなる。皮をとって白い粉っぽい実をつぶして白粉遊びをしたことから花の名がついた。