神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2008年7月例会


7月22日 夏らしい安定したお天気中、涼しい一階の待合室で話をしました。久し振りの方が元気なお顔を見せてくださいました。
・(Aさん 男性)先月は休みました。昨年手術した、胆管細胞がんの定期的な検査で、経過観察をしっかりするようにとの結果が出ていたのですが、念のために行ったペット検査で、転移の疑いがあると言われ、急きょ抗がん剤治療を行なうことになりました。今まで3回終えましたが、今のところ副作用もなく、もともと自覚症状もなかったし、日常生活は変わりなく過ごしています。そんな状態で、頑張っています。
・(Bさん 男性)この会をご無沙汰して、もう2年近くになります。胃がんの手術で全部摘出したすぐ後、2000年くらいからここにお世話になっています。術後は割と順調で元気だったのですが、昨年の今頃に、エライ目に合いまして。春頃に肛門結腸に大きなポリープが見付かり、6月19日に手術しました。大腸がんだったのですが、明日退院という時に発熱し、縫合不全で化膿していることが分かり、びっくりして。化膿がひどくて、また食べられなくなり、40日くらい点滴だけで過ごし、体重は減るし、大変でした。8月入ってだんだん良くなり、食べられるようにもなり、退院できました。初期がんで転移もなく、治ってきたら前よりも楽になったようです。今年に入ってようやく元気になってきて、それでもここに来られなかったのは、15歳の飼い犬と、孫の世話ですわ。まあ、そんなことで、悪運強いといいますか。2度も大きな病気をして、一時はホンマにアカンかと思いましたが、お陰様で、「にくまれっこ世にはばかる」ということで、しっかり「世にはばかって」ますんで!ありがとうございます。
・(Cさん 男性)先月はお休みました。ファックスで様子をお知らせしていたとおり、CT検査の結果、抗がん剤の効果があり、病巣の縮小が確認できたんです。咳も全然出ませんし。いつまで効くか分かりませんが、とにかく良かったです。ただ、副作用がだんだんひどくなっていて。肩と背中と胸の痛みが強く、今も痛んでいます。抗がん剤は毎週金曜、1週間おきですが、投与した週末は完全にダウン、その後の回復具合が、だんだん長引くようになってきました。強烈な痛みで睡眠も妨げられるし、大変でした。あと、排便コントロールの方も大変で。下痢が続くと、肛門が痛みます。粘膜がダメージを受けるんでしょうね。出血することもあって、だんだんトイレが怖くなってしまって。シャワーでも痛いくらいなんです。あまりひどいと、治療を1週間延ばしてもらうこともあります。1週間あれば、ずいぶん回復して元気になれるんです。でも抗がん剤の効果は貴重ですし、悩むところです。同じ薬を使っている人で、こういう副作用が出ているのは少数みたいです。がんになるまでは健康で入院したこともなく、痛みなどの経験があまりなかったのですが、辛いですね。とにかく意欲もなくなり、何もできなくなりますから。でもまあなんとかやっています。
・(Dさん 男性)先月初めて来ました。大腸がんの手術を受けています。お話ししたように、あの後ペット検査を受けたのですが、その結果、腹膜の方に転移しているかもしれないとのことで、抗がん剤を勧められました。いろいろと検討し、結局受けないことにしました。玄米菜食で頑張ってみます。でも月に一度は受診するつもりです。
・(Eさん 女性)私は、今年の初めに甲状腺がんで夫を亡くしました。この前もお話ししましたが、偶然にある療法の指導をされている人と出会い、その療法に興味を持ち、その方の診療所に2度ほど行きました。その方は、甲状腺がんで声が出なくなるといわれていたのに、この療法のお陰で声が出るようになったそうです。リンパ療法の一種なので、必ずしもがん患者さんによいというわけではなく、肩こりや目の疲れ、外反母趾の方なども、治療に来られています。今は、自分もこういう資格を取れたらいいなと思っています。8月は夫の初盆です。あまり親戚などもよばずに静かに過ごしたいと思っています。
・(Fさん 男性)今まで何回か参加させていただいています。前回は、潰瘍性大腸炎の手術のお話しをしましたが、この通りその後元気にしています。今、肛門痛の話がありましたので、私の経験談も。私も手術して大腸がないので、小腸から直接のものが排出されるわけでしょう。PHなどの関係で、液の刺激が非常に強く、本当にきれいにしておかないと、すぐにただれてしまうんです。毎回すごく痛くて、保護剤の軟膏を塗るほどでしたから、先ほどのCさんのお話しの辛さがよく分かります。こういうことがあると、普通に食べて普通に出すことができることって、つくづくすごいことだと感謝できるようになります。
・(Gさん 女性)昨年の8月に他界した夫も、抗がん剤をしていましたが、それほど強い痛みはなかったようです。熱中症のような体のだるさはあったようですが。夫は亡くなる直前まで、「治ったら...」という話をしていました。だから、あくまでも本人にとっては突然という感じだったと思います。
・(Hさん 女性)口腔がんの手術後5年の検診に行ってきました。術後の腫れに対しては、脂肪を抜く手術をするとのことですが、簡単なものではなく、一からまた切開してやり直すことになるというので、またしばらく流動食になったりするのなら、夫もやめておけと言います。私もまた同じ目に合うのはいやですし。腫れさえ引いてくれたらいいのですけれど。
・(Iさん 男性)身内の病気をきっかけに、ぼちぼちですけれど、いくつかの療法によって、がんの消滅を目指すことはできないか...という活動を進めています。最近は、ホスピスケアについてや、専門医療についてなどを勉強し始めているところです。

今月のお花...ヘメロカリス(ユリ科キスゲ属) ユウスゲカンゾウなど日本、中国原産のものをヨーロッパなどで改良。1日花で、別名デイリリーという。最近公園などでよく見かけられるようになった。花色も豊富。