神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2008年9月例会


 第4週目が祝日のため、今月は1週遅らせて30日に例会を持ちました。雨がしとしとと降る中、8月の勉強会に初めて来られた2名もお迎えして、9名が集まりました。
今回のカットは黄色いウインターコスモス。会話の中でも、「黄色が希望」とありましたが、高出昌洋さんいわく、黄色には元気がでる力があるそうで、阪神淡路大震災の時にも、黄色い絵が人気だったとのことです

・ (Aさん 女性 新規)先月初めて来ました。去年の9月頃に悪性リンパ腫を発病し、6月に抗がん剤放射線療法を終えました。今は元気にしているつもりですけれど、苦しみや痛さ、不安な気持ちがあり、何とも言えない孤独を感じています。サイモントン療法のお話しは、一言一言が心に響いて感動し、涙が出そうでした。絵を描くワークをした時、自分の気持ちが紫や黒で、また希望が黄色で現れていて、「私ってこうだったんだ」と納得できました。今回は再発で、最初は大腸がんでした。治療から4年経っていたので、もう絶対大丈夫だと思っていた矢先のことでした。今一番辛いのは、抗がん剤の副作用で味覚障害があることです。常に苦い汁が歯茎から出ているような感覚です。それにしても、最初の大腸がんの治療の後、ずーっと優等生のように休まず血液検査していたのに、どうして再発を防ぐことができなかったのかが疑問です。とにかくストレスはいけないからと、運動を取り入れ、リズムよく生活しようと思って、毎朝5時15分くらいに起きて、体調のいい日は海岸まで自転車で行って、ラジオ体操とストレッチをしています
・ (Bさん 女性 新規)先月初めて来ました。ちょうど1年前に、人間ドックがきっかけで、肺腺がんだと告知されました。今年の1月に手術し、リンパ節に転移があるということで、抗がん剤放射線治療を受け、6月に終了しました。その後の精密検査では異常は見付からなかったのですが、その頃から涙が止まらなくなり、ここの下荒神医院で心と体の両面から診ていただき、薬の処方と、この会を紹介していただきました。来月からまた全身の検査が始まるので、今は心と体をなるべく元気に整えておこうと思っています。
・ (Cさん 女性)私もAさんと同じ、悪性リンパ腫です。肝細胞移植をしました。先生の言い回しから、数年先まで持たないだろうとも、思いました。もう7年過ぎましたが、やっぱり今も完全に病気を忘れることはないです。でも、がんになった友人の気持ちが分かることができたり、この会に来て励まされる出会いがあったりなど...だから良かったとは言うつもりなないですが、そういう経験をしているからこそ、夫婦の絆が深まって寄り添えるのかなあ...とも思います。今は2か月毎に検査に行っています。
・ (Dさん 女性)私もBさんと同じ、肺腺がんです。手術の後、放射線を25本と、抗がん剤を2年間飲みました。5年経った時に、「がんばりました、卒業です」と言ってもらいましたが、放射線では10キロも痩せたし、1年目に肺炎になったりと、いろいろ大変でした。Bさんの頃なんて、まだまだ不安で一番しんどい時期だと思いますよ。


※今月のお花...ウインター・コスモス(キク科)  アメリカ南部からグアテマラにかけてが原産の多年草。夏から秋にかけてコスモスに似た花を咲かせるが、コスモスの仲間ではない。和名キクザキセンダングサ