神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2012年2月 例会

春に向けて、少しずつ日差しが明るくなる中、2月28日(火)は風が強く寒い日となり、皆さんダウンなどをしっかり着込んで集まりました。最後は、久々に来て下さった、臨床心理士の城谷さんによるリラクゼーションを体験。まずは交代で、後ろから肩に手を当ててもらい、じんわりと暖かみを感じて、体をほぐしました。
・ (Aさん 女性)先月は、定期検査でお休みしました。幸い転移も異常もありませんでした。普段は、家族と同じペースで特別なことはせずに暮らしています。毎日六時半くらいから、ラジオ体操に行っています。
・ (Bさん 女性)新年初めの例会は来たかったのですが、身内の不幸があり欠席しました。ここのところ続いています。おとといは、父の弟が亡くなりました。父は昨年も、もう一人の弟を亡くしているのです。父自身はすごく元気で、葬儀の時は止め焼香をしたのですが、その背中を見ていたら、なんだか涙が出てきて。特別に仲のいい兄弟だったから、きっと辛かったと思います。なかなか体調が整わず「だるい、しんどい」を連発する私から見たら、父も母も、本当に元気すぎて、ちょっといらいらするくらい。でも父は、59歳で胃がん、74歳で膀胱がんの手術をしているんですよ。いつまで元気でいてくれるでしょうか。私も還暦が近づき、何かと人生の深みを感じることが多くなりました。
・ (Cさん 女性)毎朝、ラジオ体操に行くことから、一日が始まります。帰ってきたら、寒がっている夫の布団をひっぺがします!少し認知症のある夫の介護が私の日課ですけれど、体が大きくてかわいいんですよ。ちょっとした遊び心を忘れずに楽しみながらやっています。夫は、元気に仕事をしていた頃は、家でほとんど食事をしなかったので、いつも「私は食事がヘタだ」というコンプレックスがありました。でも今はしっかり三食、「美味しい」と食べてくれるのが、うれしいんです。そして自分自身がお料理好きだということも発見できて、幸せです。
・ (Dさん男性)私は、リンパ腫と肺がんをしましたが、2月の検査では、異常なしでした。リンパ腫の方は、再発してまる5年。肺がんが4年です。うまくいけば、もうすぐ定期検査から解放されるでしょうけれど、やはり自主的に、病院へは行きたいですね。毎日、2時間ちょっとかけて、1万歩目標に歩いています。
・ (Eさん 女性)今朝はちょっといいことをしました。ここへ来る途中、目の不自由な人がおられて、手引きのお手伝いをしたんです。ずいぶん喜んで下さったので、私も気持ちよかったです。
・ (Fさん 女性)4年前に肺がんの手術をしました。今月レントゲンでも異常はなくて、春の定期検査の前に、50歳の誕生日を迎えます。病気をした頃は、とても50歳になれないんじゃないかと思っていたのですが、うれしいです。最後の40歳代を楽しむために、先日子ども二人と一緒に、木下大サーカスに行って楽しんできました。小さい子ども連れがいっぱいで、成人している娘と息子は、「ライオン、疲れているみたいだね」なんて冷めたことを言うので...「ちょっと連れてくるのが遅かったかな? うちの子たちも大人になったもんだ..」などと、思ったりしました!
・ (Bさん)私も、発病したのが46歳だったから、50歳までは生きられないのかなって思いました。でも、55歳からもらえる保険をかけていたから、何としても55歳までは生きたい!って思っていました。それも一つの気力ですね!
・ (Cさん)気力って大切ですね。ヘルパーさんが来るとか、どこかへ出かけるとか、予定があると不思議に朝から元気に動けますが、それがないと、寝込んでしまいます。一時は生きる気力を失っていたのですが、今は認知症の夫が気力の源ですね。夫か子供か、どっちが大事と言われたら、やっぱり子どもです! 夫に対しては、「人間愛」かな? それも気力につながるんですよ!
・ (Dさん)入院中に、妻が来てくれると、やっぱりうれしいです。話をするわけじゃなくても、安心しますね。
・ (Bさん)そういえば、通院していて、ご主人に奥さんが付き添っているところはよく見ますが、その逆は、あんまりないですね。母性があるからかな?→(Cさん)男の人は、そういう時、逃げるんですよ→(Dさん)確かにそうですね。怖いですね。自分のことでも怖いけれど、家内が病気になったら、もっと怖いでしょうね。