神戸いずみの会 公式ブログ

「神戸いずみの会」は、1982年から続く患者会です。

2016年3月例会

朝が冷え込んだ3月22日、太陽と共に気温があがり、春の日差しいっぱいの明るい一日となりました。Tさんが持ってきて管合った「花にら」と「つるむらさき」を真ん中に、男性一人を女性四人が囲むという贅沢なスタイルで談笑を楽しみました。

○「検査はたいへん!」
 Aさんから、「福島の放射線量のことで騒がれているけれど、私なんて20年以上治療する中で、PET検査やCT検査、それに治療でも放射線をあびて、かなり被爆していると思いますよ」とのこと。 他にも、いろんな検査での苦労を知っている人同士、苦労話に花が咲きました。


○「これからチューリップの季節ですね」
 「毎年、淡路の「はなさじき」に出かけています。みごとですよ」というAさん。Dさんからは、「いずみの会でも二度ほど淡路島に行き、『松帆の郷』の温泉にも入りましたね」というお話もでました。


○「子育てを終え、さあこれから..という時に病気となってしまったけれど、できるだけ行ける時にあちこち行っておきたいのです」
 Bさんは、初めて一人で播但線に乗り、姫路市香寺町の日本玩具博物館へ行って来られたとのこと。博物館の館長 井上重義さんのお話を、「老眼大学」で受講されたのがきっかけだったそうです。井上さんは、郷土玩具の文化的評価を高めるため1974年に井上郷土玩具館を設立。当時、「サラリーマンが作った博物館」と話題になり、幼い日の想い出につながる懐かしい玩具や人形に出会える場所として、また世界各地の子ども文化に触れることもできるユニークな博物館として有名です。
 また、最近話題の姫路城も満喫され、中でも御屋敷跡庭園 好古園がすばらしかったそうです。

○「必ずもう一度行って、今度こそジェームス邸を見てきます!」
 Cさんも一人旅。早朝から塩屋のジェームス山のジェームス邸を目指しました。が、コースを間違えてしまい、ジェームス邸は坂のはるか先とわかって断念。

○パチンコ いまむかし
 どういうわけか、話しがあちこちころがって、パチンコの話題に。「昔はよう行った。今とは全然違う」という話や、「銀行勤めをしていたから、パチンコ店の両替のこと、よく知ってるんです」という意外な話もあって、盛り上がりました。


○「また集まりたいね・・・と言って別れました。」
 Cさん宅にはこの連休中、息子さんたちが家族で里帰り。お孫さんはそれぞれ大学入学、高校入学で、希望と生命力いっぱい。きらきらと輝かしい若者たちの新しい門出を、みんなで祝ったそうです。「普段、私はただ家を守っているだけ..と思っていたけれど、こうやって家族が帰って憩う場所を作るという役に立っていることがわかり、とてもうれしいです」というCさんでした。

2016年2月例会

2月23日火曜日は、どんよりとした曇り空ながら、冷え込みのない、過ごしやすい日となり、久々に10名を超えました。ご家族三名で初めて来て下さったJさんたちを囲み、まずは自己紹介からはじまりました。そのテーブルの真ん中で香るのは、早春の手土産、ヒヤシンスと沈丁花。お二人が、わざわざご自宅から切って持ってきて下さいました。

自己紹介と近況報告です
・(Aさん 男性)私は1997年のリンパ腫の治療から、来年で20年になります。末梢血幹細胞を受けました。その後、2004年と2006年に脳梗塞。2007年にリンパ腫が再発。2008年 肺がん治療のときに心不全になり、一か月間心臓の治療をした後で、肺がんの治療の放射線を受けました。今のところ、がんの方は大丈夫といわれていますけれど、最近は腰痛です。年に一回くらいきます。抗がん剤の副作用も怖いですけれど、検査で使う放射線も関係あるのかもしれません。がん以外にも、盲腸や事故など若い頃からいろいろ体験していて、4,5回は死んでいるでしょう。悪運強い私です!
・(Bさん 女性)私は肺がんです。2度手術をしてから、2年経ちました。元気に生活しています。でも、かすかな痛みがあると、ふと心配になったりもします。冷たい空気はいやなので、早く暖かくなってほしいです。
・(Cさん 女性)私は三十年以上前に乳がんをしました。その頃は、本人に告知をしない時代です。しこりに気が付いて河野博臣先生に診ていただき、すぐに手術。初期だったのでしょうね。おかげさまで再発、転移はありません。リハビリをがんばりました。それからは「おまけの人生」だからと、在宅老人介護の基盤作りにはげみました。今は夫とふたりの生活です。
・(Dさん 女性)心配していた検査ですが、数値としては大丈夫でした。そのときはほっとしても、不安は無限大です。今元気でいられることを感謝して、自分らしく生きるためにどうしたらよいかを考えています。見た目には内側のしんどさは分からないものですが、ここでみなさんと気持ちを分かち合えることが、本当にありがたいです。
・(Eさん 女性)3年前に、子宮体がんの手術を受け、抗がん剤を3クールしました。6クールの予定でしたが、精神的な面で副作用を強く感じるようになり、途中でやめる決心をしました。今は3ヶ月に一度の検査で、順調です。5年過ぎるまでが一区切りとのこと、まだ不安を抱えています。いつも自分の体と早めに対話しようと心がけています。
・(Fさん 女性)神戸の震災の3年後に大腸がんを発病し、リンパに転移しました。大腸がんは完治したのですが、リンパ腺腫になり、余命半年だと言われました。その時、一晩中号泣したのを憶えています。その後三回ほど再発しましたが、今は元気です。「がんの薬は日進月歩。いい薬が出るまで、とにかくがんばって」と言われたことがあり、真面目に治療を乗り越えてきました。それが正解だったようで、新しい薬が効き、再発もありません。とは言っても、手術は8回していますし、放射線もたくさん浴びていますから、耳鳴りやめまいなど、いろいろと不調もあります。そんな「がんばりやさん」の私に、自分でご褒美をあげています!
・(Gさん 女性)私の主人は、Cさんと同じ年に、胃がんの手術をうけました。その後、この神戸いずみの会の中心となり、事務局をしてきました。私は、その主人が亡くなった後、事務局をしていて、6年になります。この会は、発足してから34年になります。
・(Hさん 女性)私は主人を肺がんで亡くしました。見つかったのは会社の検診です。途中で会社を退職して好きなことに取り組み、11年くらい頑張ることができました。「やりたいことはできた。ありがとう」という言葉を残してくれました。その主人がこの会に来ていたので、私も参加するようになりました。

・(Jさん 男性 新規)今日、初めて来ました。2014年6月に膵臓がんの手術をしました。数か月後から先月まで、薬を変えながら、抗がん剤治療を続けました。ある時、嫁と話をして、「これからは自然治癒でいこう」と決めました。先日、手術をしたがんセンターの先生から「かかりつけ病院を探しましょう」と言われ、ある個人病院にお願いすることに決めました。普段はかかりつけの病院に行き、いざという時は連携してくれるそうです。
・(Jさんの奥様 新規)先日は息子と三人で、旅行に行ってきました。
・(Iさん 女性)息子さんが、いろいろ調べて、この会へもご連絡下さいましたね。いい息子さんですね→(Jさんの息子さん 新規)今まではそんなに両親と関わっていなかったのですが、父の病気を機に、抗がん剤や自然治癒のこと、そして患者会のことなどもいろいろ調べました。 →(Fさん)明るい病人さんですね。だからちゃんと奥様がついて下さっているのかな。息子さんまで! 幸せな患者さんやなあって思います。

・(Cさん)漢方薬いいですよ。補中益気湯(ホチュウエッキトウ)十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)は長く飲みました。処方してもらうと保険がきいて安くなります。→(Bさん)私も両方飲んでいます。補中益気湯(ホチュウエッキトウ)は、体調や人によって味が違うというお薬、私は美味しいので好きです。

2016年1月例会

 2016年最初の例会、1月26日は、日本列島を包み込んだ記録的寒波がようやく緩み、ほっと一息つけたものの、やはり冬らしい日となりました。でも、おいしいお茶うけや、少し早いバレンタインプレゼントまであって、「寒い中、がんばって来てよかった」と笑顔がいっぱい、あたたかなひと時でした。


・(Aさん 女性)寒波、すごかったですね。それまでも「寒い 寒い」と言っていた私ですが、大寒波が来てから、その前がどれだけ幸せだったかに気付きました。そういうことって、他にもありますよね。それからこのあいだ、キュリー夫人のことをテレビで見たのですけれど。偉大な人ですが、やはり研究によって被爆し、めまいや耳鳴り、体温調整できないことで苦しんでいたと知りました。私と一緒です。めまいもひどいし、耳鳴りもするし、いくら暖房しても凍るように寒いんです。検査でMRIなどたくさん受けているからです。放射線は怖いなぁって。この間は家の中でふらついて、ばったりとこけてしまったんです。それが本当にひどかったので、痛いことより、精神的ショックが大きくて。でも、キュリー夫人のことを知って、これも放射線のせいだと思うと、少し楽になりました。
・(Bさん 女性)今日、来るかどうかすごく迷ったのですが、こんな素敵なバレンタインプレゼントまでいただいて、やっぱり来てよかったです。年末年始、いろいろと気になることやアクシデントなんかもあって、落ち込んでいたのです。でも、私も放射線治療も受けていますし、そのせいもあるのかもしれません。次の定期検診まで、慌てずに待ってみようと思います。今日は本当に来てよかったです。

・(Cさん 女性)先月、お風呂で夫が座り込んで立てなくなったことがあって、驚きました。意識はしっかりしているのに、足の力が抜けてしまって。私一人だと、とても抱きかかえられないんです。どうにかこうにか無事に切り抜けましたけれど。夫婦二人ですから、夜中に何かあったときに、頼める人を考えておかなくちゃって思いました。とにかく夫がいるので、自分の体のことには、あんまりかまっていられませんね。

・(Dさん 女性)先月のコンサート、おかげさまで、無事に大舞台で歌うことができました。本番の後、一週間くらいは緊張していたのか元気でしたが、その後にどっと疲れが出ました。娘が聴きに来てくれたのは嬉しかったです。久々に晩御飯をいっしょに食べました。終わってしまうと、「〜ロス」って感じです。早く暖かくなって、動きたいです。年末は、夫が入院したり、年明けに夫の母が転倒して骨折したり..。次々にいろいろありました。義母のところにはまだ行けてないので、手紙を書こうかなって思っています。→(Aさん)お嫁さんとしてそういう時どうするかって、迷いますよね。私は義母の立場として考えてみると、「お嫁さんはいいから、息子だけ来てくれたらいい」って思いますけれど。ちょっとサバサバしすぎかも?→(Cさん)うちは、娘ばかりで嫁がいないから、わかりませんね!

・(Eさん 女性)秋から家の中、二か月くらいかけて、あちこちリフォームしました。床暖房にして、よかったです。今朝は、部屋の中でも2℃でしたが、大丈夫、快適でした。工事はぜんぶ終わりました。片付けるのが大変だったけれど、いいきっかけになり、おかげでずいぶんいらないものを捨てることができました。→(Cさん)2℃ですか? うちは集合住宅だから今朝11℃でしたよ。滅多に一桁にはならないですね。→(Aさん)集合住宅は、暖かいですよね。うちも、今朝は2℃でしたよ。でも今、確実に日は長くなってますよ。冬至の頃に比べたら、20分は長くなりましたよ。それが私の心の支えです。確実に春が近づいているなぁって。

・(Fさん 女性)前回は、風邪で休みました。お正月にみんなが帰った後、治りかけていた風邪がまたぶりかえしてしまって。ようやく先週あたりからよくなってきました。バイオリンも、しばらくは弾けなくなってしまい、冬篭りだったのですが、ようやく再開しました。今、高校生の頃に弾きたかった曲に挑戦しています。少しずつですけれど弾けるようになってきて、うれしいです。年を重ねるとなんでも以前よりできなくなることばかり増えてきますが、音楽は自己表現でしょう。人生体験を積んだからこそ、昔よりいい音が出せるようになるのが理想ですね。

2015年12月例会

 2015年最後となった12月8日は、とても明るく穏やかな一日となりました。風邪でお休みの人たちがいる一方で、ゴルフでお休みの人もあり、また東京から来て下さった方もあり...。あたたかい緑茶をいただきながら、少人数で語り合いました。

・(Aさん 女性)この秋、引っ越しました。ところが引っ越し先のマンションで、ちょうど外装工事が始まり、咳がでるようになってしまったのです。自然に治ったのですが、定期検査の時に肺炎の後があると言われました。これはいけないと、なるべく外に出て、近くの軽い体操教室や、コーラスに通いはじめました。それがなかなかいいのです。迷惑な工事のお陰で、いいこともありました。今年いっぱいで終わるので、もうちょっと我慢します。
・(Bさん 女性)半日のデイサービスに行っています。そこで指導してもらうヨガがとても心地よくて! またデイサービスの雰囲気もとても良く、送迎バスの中からワイワイと楽しくて、ずーっと笑っています。ヨガは呼吸を大切したり、最後に手を合わせるところがいいですね。足や腕を強化し、転倒予防に役立つ工夫もあって、ためになります。ふと気づくと、ここ半年、めまいがなくなっているんです。ただ一ヶ月に一度、体力測定の時に体重計測もあるから、それは嫌なんですけれど(笑)
・(Cさん 女性)前回の例会は、家のリフォームでお休みしました。最初はお風呂だけのつもりだったのが、上手に言われてついつい、じゃあ おトイレも、洗面台も、キッチンも..と。今度は床暖房工事もするんです。よく詐欺にだまされた話を聞きますが、その気持ちが少しわかる気がしました。やさしく言われるとね・・・! キッチンリフォームの時は、物の整理が大変でした。使ってないものがたくさん出てきて。でも、やっぱりリフォームすると気持ち良くなりますね。完全に故障してからだと、頼むのも大変だし。きっとこれでよかった!と思っています。→(Dさん 女性)そうですよ。壊れてから急いでやると、足元みられて、結局言われるがままになってしまいますよ。早めにやっておく方が正解です!
・(Eさん 女性)おかげさまで体調、戻ってきました。12月の定期健診で、白血球が4500もあってびっくりしました。いつもは3000台前後。抗がん剤でひどい時には、900まで下がったのに、すごくうれしいです。9月、10月はなんだったのかと思うくらい良くなりました。今まで買い物は夕方に行っていたのですが、ここしばらく午前中行くようにしたら、てくてく歩いて太陽に当たって気持ちいい! 私が良くなるのと入れ違いに、夫の膝が悪くなりました。でも幸い、いい先生に診ていただき、食事療法なども組みあわせて、4か月で治ると言われたそうで、夫の表情がとても明るくなりました。「夫婦の病気が重ならないように、神様はちゃんと見てくれているよね」と言っています。そしてもうすぐ、大舞台で第九を歌います! 練習が続くか心配していたのですが、なんとかここまで来ました。原語なので覚えるのも一苦労でした。次回の例会でご報告しますね。
・(Dさん)最近、神戸市が主催している、「老眼大学」に月二回行ってます。 文化ホールで、一回の講演に1800人も来られるのですよ。この間は、「夫源(ふげん)病」の話をききました。夫が原因でなる病気という意味。定年で夫が家にいることで、妻の調子が悪くなるとか。確かに夫が定年になって、心病んでいるひと、多いですよ(笑)。講演中、女性ばっかり大きくうなずいていて、おかしかったです!
・(Cさん)笑いヨガ、誘ってもらって行ってます。笑うことによって免疫を上げるんですね。楽しいから笑うじゃなくて、笑うから幸せになるという考え方がいいです。人が見たら変に思うでしょうし、自分でも恥ずかしいけれど、みんなでやっているから。結構はまっています!

2015年10月例会

朝が冷え込んだ27日火曜日でしたが、雨になるという天気予報は外れて、暖かくていいお天気に恵まれました。七名が集まり、旅のお土産話に花が咲きました。

旅行に行ってきました
・(Aさん 女性)夏に、夫と一緒にカナダの娘のところへ行ってきました。行く前に先生から「検査しておきますか? 帰ってからにしますか?」と聞かれて迷ったのですが、思い切って検査を受けました。結果、大丈夫だったので、安心して行くことができました。あちらでは、娘が上げ膳据え膳で、もてなしてくれて、孫たちにも元気をもらい、余裕を持って楽しめました。私は英語はできませんが、そんなに不便はなかったのです。一方的でも、なんとなくわかるんです。「日本人です」と言うと、「日本が好きだ」とか、「行った事がある」とか、とても好意的な反応が多かったですよ。夕方になると広場で人が集まって運動しているところに私も行き、日本とは違う温かさを感じました。おおらかでさっぱりした雰囲気。ただの旅行ではふれあえない、現地の普通の人たちと出会いの中で、自分をそのまま出せたのが、私にとってよかったですね。元気で行くことができて、よかったです。ドクターストップがかかったら、行けませんから。でも、長期間家を空けて行くのも大変ですね。帰ってみると、行く前のことが遠い昔になってしまって現実に戻るのに時間がかかりました。でも、まあ元気です。ここに来て皆さまとお話をしてからは、「先々心配しなくてもそのときに考えたらいい」と思えるようなりました。
・(Bさん 女性)友人と上高地から乗鞍へと旅行に行ってきました。昨夜帰って来たところです。すべて天気がよくて、本当にすごくよかったんです。空の色が濃くて、乗鞍の上の方にはうっすらと雪が積もっていて。ちょうど河童橋から穂高連峰がよく見えて、唐松の紅葉がオレンジ色に輝いていて、名前もしらない赤い実がなっていて・・・。道中は遠くてちょっと大変でしたけれど、おしゃべりを楽しみました。前から予約してもらっていたので、キャンセルがないよう、体調にだけは気を付けて気を配っていたので、無事に行けてよかったです。私にとっては、遠出の旅でした。
・(Cさん 男性) 旅行、いいですね。私は山には行きたいですね。御嶽山も四十年くらい前に登りました。行く前には、六甲山でトレーニングしましたよ。大仙もいきましたけれど、こわいですよ。滑落しかけたこともあってね。ほんと、私、何回死にかけていることでしょう!

最近、こんなことがありました

・(Dさん 女性)あいかわらずの生活をしていたのですが、たまたま予定外の用事など、4日続けて家を出ることがあって、なんとかこなしたものの、その後ダウン。精神的な疲れと体の疲れが重なって、動けなくなっちゃったんです。体の不調が精神面につながってしまい、バランスが崩れたまま、立て直せなくなってしまいました。点滴や投薬など精神科の治療を続けながら過ごしています。がんのことがひと段落した今、精神面が難しいです。この会で、月に一回でも皆さんに会えたら、元気になれるかなぁと思っているのですが。とにかく、一番しんどい谷底からは上がったと思います。
・(Eさん 女性)過労はだめですね。私も数日用事が続いたら要注意です。気力が出なくなってしまって。
・(Fさん 女性)フラダンス、続けてますよ。すぐにステップを忘れてしまって、人を見ながらやるのでワンテンポ遅くなるんですけれど! でも楽しいですよ。華やかですし。みんな笑顔です。フラは、ゆっくりできるところがいいですね。足が痛かったら休憩、ひざが痛かったら休憩と、休み休みやってます。
・(Eさん)私、「笑いヨガ」に、ここしばらく通っているんですよ。外からの気力をもらうのに、とってもいいです。神戸東遊園地公園 (神戸市役所すぐ横)で、毎月第4日曜日(10:30〜11:45)です。だれでも参加できて、無料です。笑いヨガって、外から見たら「いったい何の集団??」という感じですが、うそわらいでも、いいんです。「野外で動きながら」というのが、ポイントですね。ただ笑うだけなのに、元気になれる気がするんです。そうやってなるべく落ち込まないように、自分で機会を作っています。私も、失敗ばっかりしてますよ。Dさん、もっと自分をほめてあげて。追い込まないで。まじめ過ぎですよ。→(Dさん)Eさんでも、失敗するんですね。そうですね、自分をほめたことはないし、ほめられた経験もないです。今は、丸まっている時なのかな?→(Eさん)そうそう、そうですよ!

2015年9月例会

夏休み明け、久々に集まった9月15日は、申し分ない秋晴れに恵まれました。

・(Aさん 男性)...来年、古希です。嫁さんと「今まで四回くらい死にかけてたなぁ。よく生きてるなぁ」って話をしていたところです。7月31日にペット検査を受けたのですが、その時たまたま風邪をひいていて、CRP炎症反応が出て肺炎かもしれない、と。でも、それにしては元気そうだし、とりあえず薬を処方してもらい、しばらくして再検査したらもう大丈夫と言われました。とにかく、病院に行けることが元気な証拠と思ってます。暑い時期は、ショッピングモールの中を歩いてるんです。4階全部あるくと、8000歩くらいです。野菜と肉売り場は、寒すぎますけれどね! 夜7時くらいから、外に歩きにいきます。夏の間は、それがいいですよ。
・(Bさん 女性)...9月初めの検査で、手術してから2年半ですが、大丈夫と言われました。おかげさまです。ここに来た頃は、抗がん剤の後遺症でしんどくて、大変でしたけれどね。でも最近、また落ち込んでいます。一人になる時間が多いんです。ずーっと働いてきたので、専業主婦は初めてで、何をしていいかわからなくて。病気の方が落ち着くと、ほっとしてしまって。朝もゆっくり寝ていて朝ごはんを食べて、すぐお昼になって。ちょっとごそごそして、なんとなく一日が過ぎていくのです。せっかく元気になったのだから、もっと羽ばたかなくちゃ!と思ってはいるのですが、時間だけが過ぎて行き、また一日終わってしまった、という感じです。自分の体は、仕事していた時の感覚を憶えていて、比べてしまうから、余計に落ち込むんです。こんなときはどうしたらいいですか。教えて下さい。
・(Cさん 女性)...病気の治療ばかりに専念していたのが、急にそれがなくなって、どうしたらいいかわからなくなるって気持ち、わかりますよ。でも、自分で抜け出さないと、だれも助けてくれません。家の中にいたら解決しません。私の場合、朝は決まった時間に起きて外に出て、外の空気を吸うと元気になれます。家の中にいたら、落ち込むばかりです。外からの力を借りなくちゃ元気になれないと思っています。
・(Dさん 女性)...私は、朝目覚めた時に、「今日は何をしようか」と一日のプランを思い描いてから起きます。つまらないことでもいいんです。例えば「今朝は朝顔がいくつ咲いているのか、数えよう」とか、そんなことでも。起きてしまったら、もういいのです。
・(Cさん)...過去は過去、今日は今日。とにかく外にでないと。この間、朝の体操に行ったあと「このまま家に帰っても面白くないし、暑いし、涼しいところに行きたいな」って思い立ち、持っていたイコカカードでそのままJRに乗ったの。行けるところまで行って折り返して帰って来ようって。それで岡山まで行き、日生(ひなせ)まわってね。化粧もせずに家を出て、すっぴんのままだったので、岡山駅のお化粧品売り場で日焼け止めを買って、「ついでにお化粧してくれる?」って頼んで眉毛書いてもらったの! 在来線でゆっくりのんびり。それでも、4時には帰ってきましたよ。お食事はおにぎりくらい。私はあんまりグルメじゃないのでね。岡山駅で桃太郎さんに挨拶して、後楽園も行ってきたんです。旅は楽しいですよ。景色が綺麗だし。楽しい人がいっぱいいるし!→(Eさん 女性)いいですね!!一人で車窓の景色を楽しむの、好きです。やってみたい。口さえあれば、迷子になりませんからね!
・(Fさん 女性)私も家の中に一人でいると落ち込むので、外に出るようにしていて、朝晩散歩しています。日焼け止め塗っていたはずなのに、けっこう焼けてしまい、病院の先生から、「顔色が黒くなったけど、どこか具合が悪いの?」って言われてしまいました。ようやく一人でお茶とかもできるようになりました。→(Eさん) 最近はモーニングなんかも、女性一人って、多いですよね。→(Dさん)私も、友だちがモーニングに連れていってくれて、こんな世界があるんだなぁって知りました。
・(Fさん)それから、バスに乗って、一人で森林公園にも行けるようになりました。「やった!できた!」ってうれしくて。周りをみると、結構女性一人っていますね。→(Eさん)そうそう、意外に一人って多いですよ。こちらも一人だと、お話もできますものね。
・(Eさん)私は五島列島にいきました。教会ばかり訪問して、ステンドグラスをたくさん見てきました。きれいで、面白かったですよ。でも島の生活って大変ですね。悪天候だと船がでなくて足止めになるし..。一度島から人が出て行くと、戻ってこなくて人口は減る一方らしいです。ツアーは高齢者ばっかりでしょう。盛んに、「老後の住まいに、どうですか」って言われるのですけれどね。病院がないのは無理! みんなシーン!! 食べ物はとてもよくて、特に魚がほんとに美味しくって、二キロくらい太って帰りましたよ。ツアーは、ほとんどが定年退職者の年配ばっかり。コンダクターの人は、しょっちゅうトイレのことばっかり気にしてくれていました。1時間半が限度って感じ。でも、集合時間は全員が5分前にはびしっと集まって、すごかったですよ。やっぱり年寄りは几帳面ですよね!

2015年7月特別例会

神戸いずみの会久々のイベントを行いました。
プログラム:「赤ぱじゃま 青ぱじゃま 黄ぱじゃま」さんによる音付き読み聞かせと 小さな茶話会です。
「よみきかせ」。・・・といっても、一味ちがいます。絵本はもちろん、落語紙芝居あり、音楽あり、歌あり、楽器遊びあり...と、もりだくさんの大サービス! 
たくさん歌って笑って、楽しい時間を過ごしました。
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音付き読み聞かせグループ 赤ぱじゃま 青ぱじゃま 黄ぱじゃまさんについて
・・・・元々、小学校の図書ボランティアの仲間だったというメンバーのみなさん。「質の高い絵本題材に、子どもが本当に喜ぶものを届けたい」という熱い思いでウデをみがき、最近では子どもだけでなく、地域の交流事業や、高齢者福祉施設などからもひっぱりだこ。どんどん活動の場を広げておられます。
 子育て真っ最中のママをはじめ、音楽のプロ、司会・朗読のプロなどもおられるという、豊かな顔ぶれ。とにかく仲良しだから、いつも「わいの わいの」と にぎやかです。「細く長く楽しく!」をモットーに、活動中です!

2015年6月例会

 梅雨の晴れ間になった6月23日は、クーラーをつけるほどの暑さでした。お一人が家のお庭からご持参下さった見事な紫陽花と、開いたばかりのくちなしの花を鑑賞しながら、まずは次月のイベントに向けての作戦会議。いつもの語り合う時間は短縮バージョンになりましたが、その分しっかり盛り上がり、大笑いでした。

・(Aさん 女性)気ままに、朝もゆっくり寝て、これでいいのかな..と思ったりして・・・。最近、川柳の会に通い始めました。二週間に一度、お題をもらって、次までに二首考えてくることになっているんです。→(Bさん 女性)私も川柳、やってますよ。好きで、いつも考えています。新聞投稿してます。→(Cさん 女性)シルバー川柳の本、読みました。面白くって笑いました〜→(Bさん)「トイレ川柳」もありますよ。賞金30万円です。入賞作は、トイレットペーパーに書いてあるの!
・(Dさん 女性)この間、すごくうれしいことがありました。うちに来てくれているベトナム人のヘルパーさん、とってもかわいくて、よく働くいい人で、娘みたいに思っているのですが、その彼女が、私と同じ誕生日だと、わかったんです。しかも、誕生日の当日に! ふたりで きゃーって喜んでしまいました。夫が「ケーキとお赤飯を買ってきたら」ってお小遣いをくれて、彼女の勤務の後に一緒に買いに行きました。彼女、「ケンドルは? ケンドルいるよ!」って盛んに言うので、何かと思ったら、キャンドルのことでね。2人でキャンドルを立ててハッピーバースデー。たのしかった!彼女のおかげで、夫と二人の家が明るくなっています。
・(Eさん 女性)私も6月生まれで、近所に同じお誕生日の若いお友だちがいるんですよ。イベントみたいになっていて、今年も楽しく二人で誕生祝をしましたよ。同じ誕生日って、あるようで、滅多にないですものね。
・(Bさん)私は最近、NHKの「今日の料理」にはまってます。今まで作ったことがあるお料理でも、ちゃんとテキストを買ってその通りに作ってみると、違うんですよ。そしてみなさんにご披露して、「美味しい!」と言ってもらったら、もう味は確定です。もし「まずい」と言うひとがいても、「それはあなたが悪い」と言い切れますし!楽しいですよ。もともと家事は好きだから。いっぱい作りたくなって、困ってます!

2015年5月例会

 5月26日は、日差しがとても明るく、空気がさらっとした快晴。差し入れの小粒納豆あられ、ゆずあられと緑茶をいただきながら、久々の楽しいイベントの計画についても、いろいろと意見を出しあいました。

・(Aさん 女性)先月はお休みしました。手術をした月でしたから、検査が多くて。とりあえず全部みてもらい、がんの兆候はないとのことで、安心しました。次までいけるかな、という感じです。
・(Bさん 女性)主人が3月に定年退職しました。4月からも、勤務日を減らして同じところへ通っているのですが、なんだかバランスが崩れたようで、いつも元気な人が風邪をひいています。でもやっぱり精神的には楽になったのか、顔の険しさがぜんぜん違いますね。穏やかになりました。だからまあ、いいのかなって思っています。夫婦で映画とか、出かけることが増えました。まだ旅行までは、行けていませんけれど。→(Hさん 女性)70歳代中頃まで、きっといい思い出ができますよ。ぜひ旅行に行ってください。
・(Cさん 女性)毎日、散歩などしています。本当はもっと朝早くから出たいのですが、先月「11時がいいですよ」ってお話もありましたし、それでいいかと思って。近くの高塚山が、今お気に入りなんです。よく整備されていて、すごく登りやすいんですよ。→(Aさん)あそこは、ボランティアの人たちがハイキングコースをお作りになったんです。うちのご近所の方もおられます。いいところですよね。
・(Dさん 女性)先月ずいぶん久しぶりに参加しました。以前と雰囲気が違うなぁと思いました。実は先週、親しい友人ががんで亡くなったんです。経過が分かっているだけに、すごく寂しくて辛いです。旅行も一緒によく行っていて、3月の旅行が最後になりました。抗がん剤の治療の後も、ぎりぎりまで免疫治療を受けるために大阪まで通ってがんばっておられたんです。→(Eさん 女性)そのお友だちは、Dさんがそばにいて心強かったことでしょう。
・(Fさん 女性)8月が手術の月ですが、その前に娘のところにしばらく行きます。先生に「行けますか?」と尋ねたら、「とにかく帰ってきてから検査をするから、何かあってもその時に対処します。楽しんできたら?」と軽く言われました。以前、様子を見ると言われた間に、見つかった腫瘍が大きくなったことがあって、またそうなったらどうしようという不安があります。先生の言葉が軽すぎると、逆に悩んでしまいます。→(Aさん)私も、似た経験があるのでわかります。不信に思っても、先生に対してなかなか言えないですよね。→(Fさん)そうなんです。看護婦さんに「遠慮しないで、質問してください」って言われても、やっぱり、ついつい顔色を見てしまいます。でもとなりに主人がいると、先生の態度が違うんです。だから主人は、「いい先生やないか」っていうんですよ。→(Gさん 女性)わかるわかる。一人いるとぜんぜん違う。私なんて一人で行って散々待たされた上に、「(診察するのはあなたで)90人目だ。何でこんなところに来たんです。」なんて言われたこともあるんですよ。「私だって何時間も待っているのに!」とは、よう言わなかったですね。→(Fさん)そうなんです。でも私は、この会に参加してからは、自分のなかでちょっと余裕ができました。皆さんと何かを分かち合えたという安心感で、不安が減ったみたいです。→(Gさん)私はね、先生とうまくいかなくても、「治療はチーム。この先生一人じゃなくて、チームでして下さるのだから大丈夫」と思うと心強くなりましたよ。
・(Aさん 女性)今のお話にもありましたが、女の人は一人で受診するのが普通だけれど、男の人には必ず女の人がついているでしょう?→(数人が同時に)そうそう! 女は強いのに、男の人はねぇ・・・→(Hさん 女性)私なんて夫の受診どころか、散髪もついていくんですよ。散髪屋さんが私に「奥さん、どんな髪型にしましょう?」って(笑)→(Gさん)Iさんのところは?→(Iさん 男性)お金がかかると分かっている受診は、支払いがあるから来てもらってますね。→(Gさん)へえ、ホントに、そういう理由だけ?? アヤシイ??! (笑) 

2015年4月例会

 28日は、あたたかくすごしやすい日になりました。冷房も暖房もいらない、理想的な気候です。

・(Aさん 女性) 先月、初めて来ました。あれから家に帰って、心がすごく落ち着いたんです。この会を探してくれた娘にも報告したら、「ちゃんと参加できて、お母さんにしては、上出来!」って褒めてもらいました!今日も楽しみに来ました。これからもよろしくお願いいたします。ところで玄米粉のこと、教えてください。
・(Bさん 女性)「リブレフラワー」という商品名で一袋500g入り、1000円ちょっと。通販でまとめ買いしています。毎朝、大匙山盛り一杯くらいを牛乳に入れて、甘くしてあたためて飲んでいます。お通じもよくなるし、美味しいですよ。12〜3年続けています。
・(Cさん 男性)私は、ビタミンCとEはとっています。ただビタミンEは多すぎると 前立腺がんになりやすいらしく、控えめにしていますけれど。他にいろいろ飲まなくてはいけない薬があって、薬との付き合いは一生だと思っていますが、うまくバランスをとっていくつもりです。
・(Dさん 女性)やっと温かくなりましたね。遊びに行った先が寒くて調子を崩し、それがきっかけで花粉症がまた出たりして。ちょっと4月はしんどかったです。
・(Eさん 女性)私もまた4月の始めに風邪をひきました。でも今は体調いいです。早朝の夫婦の散歩、続けていますよ。私たち、いい夫婦になりつつあるかも。 歩きながら夫に「何になりたい」って聞いたらね。「大きなワシになって空をとびたい」っていうんですよ。もうすぐ死んだら空を飛べるのにね(笑)!私は「里山の小さな野の花になりたい」って言ったら、「へえー ふーん」って。ま、一回笑ったら一日長生きできるって、そう自分で決めて、笑ってます!そうそう、「ゴキブリたいそう」、知ってる? 友だちから いいっていわれて。やってみたら、腹筋が鍛えられて、血流が良くなってすごくいいの。毎日1分、今のところ続けています。おすすめです!
・(Fさん 女性)久しぶりに来ました。28年前に、高出先生たちとご一緒に勉強させてもらっていました。私も乳がんになりまして。その頃は、河野先生の病院の三階でやっていました。この場所を知っていたので、一度来たいと思っていました。→(Bさん 女性)Fさんとご一緒したのは、私だけですね。そうそう、あの頃は、河野先生も張り切っておられて、NHKだとか取材もよく来ていました。当時はこのユニークな活動が珍しかったから。
・(Gさん 女性)この3月で定年退職したんです。どうして暮らそうかと試行錯誤中です。→(Eさん)「11時になったら、ウォーキング」っていうのがいいそうですよ。11時がキーワードなんですって。→(Dさん)私もそれで困っています。一人で家にいるとよくないでしょう。ちょこちょことお稽古ごとをしたり、行きつけの喫茶店に行ったりはしているのですが。
・(Hさん 女性)先日、習っているバイオリンの発表会、なんとか終わりました。大変でしたが達成感があります。予想外に選んだ曲が難しかったのですが、少し背伸びをするくらいがよかったのかなと思っています。目標のある楽しみは、前向きになれていいですね。継続は力なりです!

<お医者さんへの質問について>
・(Aさん)先月は、お医者様にうまく質問できないことが悩みだとお話したでしょう。でも、うまくいったんですよ。Dさんに教えていただいた相談受付に電話してみたら、アドバイスをいただき、その通り、「一つだけ」先生に投げかけてみたのです。すると、先生は変わらないのですが、私の方が変わったので、先生との距離も近くなった気がしたんです。不思議です。検査の結果など、むしろ少し悪くなったくらいなのに、今回はショックもなくて、心が軽いんですよ。先生の「まあ、範囲内や」というお言葉が、受け止められているんです。→(Bさん)わかります。数値の一喜一憂を乗り越えられたのですね。→(Aさん)そうなんです。自分が変わると、軽くなれたんです。今までがうそみたい。自分でも不思議です。→(Gさん 女性)そうそう、自分が変わると相手も変わるんですよね。私も分かります。→(Fさん)私もわかりますよ。それに、今先生はみんなパソコンでしょ。前のような触診もなくなって。さっさと「じゃ、外でまっていて」と言われるとね。戸惑いますよ。→(Bさん)そうそう! 私なんて、パソコンの矢印がどこにあるかわからず、目で追って探しているうちに診察が終わってしまうこともありますよ!

2015年3月例会

冬に逆戻りしたような3月24日火曜日は、まだコートははなせません。暖かい緑茶をいただきながら、お一人が持ってきて下さった八重椿を鑑賞しました。ご主人が大事にお世話されていたお庭には、八重椿の前には梅、その前は蝋梅と季節ごとの花に誘われて来られるご友人がたえず、「おかげで寂しくないのです」とのことでした。

新しい方をお迎えして、まずは自己紹介
・(Aさん 男性)1997年に悪性リンパ腫で半年入院しました。2004年と2006年に脳梗塞をして、2007年にリンパ腫が再発しました。その時にした抗がん剤治療の副作用で、2008年に心不全になりました。その後肺がんが見つかったのですが、放射線のピンポイントで治療しています。それから5年以上経ったので、肺がんの再発はないだろうと言われていますが、リンパ腫は今も半年に一度検査しています。今年の1月に肺に水がたまったのですが、がんの方は大丈夫なので一安心です。またもうすぐ検査ですが、たぶん大丈夫だろうと思っています。
・(Bさん 女性)私は2008年に胃がんの手術をして胃を3分の2摘出しています。翌年再発し、全摘しました。2011年に子宮がんの手術をしました。胃の方は5年を経過しましたが、子宮がんの方はまだ検査と診察を続けています。
・(Cさん 女性)リンパ腫は寛解と言われてから4年目です。半年ごとの検査でも、数値は問題ありませんでした。
・(Dさん 女性)34年ほど前に乳がんの手術をしました。片方とってしまったので、体はアンバランスですが、でもそれ以来再発も転移もなく、健康にしています。夫と二人暮らしで、ヘルパーさんの手を借りつつも現役主婦をしています。毎日が感謝です。手術の後、ボランティアを十年余りしたのが良かったようです。
・(Eさん 女性)約2年前に肺がんで夫を亡くしました。主人が通っていたこの会に、私も来るようになりました。一人になり戸惑う時だったので、ここで前向きな気持ちをもらっています。
・(Fさん 女性)約2年前に子宮体がんの手術をしました。その後の抗がん剤は、体力がもたないと思い、自らの判断で中断しました。再発転移なく趣味を楽しみながら過ごしています。
・(Gさん 女性 新規)娘が私のことを心配してネットで調べたらしく、この会のことを教えてくれて、初めて来ました。2007年に子宮頸がんで子宮と卵巣をすべて切除しました。ほぼ5年が経過し、そろそろ大丈夫と言われた頃に再発しました。その時々で不信感や疑問があっても、「とにかく今は治療」と、目先のことを優先させているうちに、何も言えないままです。放射線治療はとても辛く、それが病気そのものによるのか、治療によるものなのか、わからないんです。毎回「どうですか」と聞かれて答えても、特に反応はなくスルー。検査で「この数値が高いね」などとポロっと言われ、気になったまま次は1ヶ月後。数値の上下に、「よかった」「がっくり」の繰り返し。尋ね方がわからず、納得する説明もなく..。「私の気持ちを理解して!」というジレンマがあります。→(Bさん 女性)言えない気持ち、わかります。私も、胃がんで再発したとき「たった半年でこんなに大きくなるの?切除しきれず残っていたのでは?」と思っても、とても言えませんでしたね。

どうしても医者が合わない・・・
・(Fさん)私は、主治医の先生がどうしてもダメで、予約センターの人に必死で相談して、他の先生の曜日にしてもらいました。それで代わることができましたよ。
・(Cさん)長年かかっていた病院は遠くて大変なので、先端医療ではないけれど、夫の主治医でもある近くの病院に代わることにしました。医者も看護婦さんもやさしくて、とてもいい病院です。ちょうど緩和病棟もできたし。私は心のやすらぎしかほしくないから。でもね、「患者まっさかり」の人は、やっぱり先端医療がいいですよ。
・(Eさん 女性)Gさんのおっしゃること、すごくよく分かります。治療中は、次々と決めないといけないけれど、よく分からないし、いつも不安で、常に何かが心にひっかかっていて、すっきりしない。夫の主治医ははっきりと言うひとで、夫は良いと思っていたようですが、私ははっきりすぎて、好きじゃなかったです。
・(Dさん)昔は主治医の言うことに従うしかなく、私の場合は無知なことが逆に良かったのかもしれません。「腫瘍マーカー」だってなかったし。河野博臣先生の「がんも身のうち」という言葉、最初はびっくりしました。でも、いい言葉だったなぁと。今も忘れないですね。がんに負ける、勝つ、ではなく、共存。一緒に生きていけばよいということですね。
・(Aさん)そうですね。私も知らされていませんでした。嫁さんは大変だったと思います。5年の生存率20パーセント。ステージ5、末期と言われた、と。知らされずによかったです。知っていたらきっと精神的にがっくりきていたでしょうから。

私にとって、いずみの会は・・・
・(Cさん)ここへ来ると、帰りはちょっと楽になるんです。でもまた20日ごろになると落ち込んで。そしてまた、ここにきて元気になって帰るという会ですね。
・(Aさん)とにかくしゃべったら、ほっとするんですよ。
・(Dさん)30年経っても、来たいと思うんです。おしゃべりしたら、ほっとします。来る前はしんどくても、帰宅すると「あんた えらい元気やねぇ」って言われます!

2015年2月例会

24日火曜日は、暖かくなるという天気予報ははずれ、空気の冷たい、寒い日となりました。そんな中でしたが、先月体調が整わずお休みされていた方々がお見えになり、和やかに語り合いました。

習慣?日課? 癖?
・(Aさん 男性)先月の検査で、肺に水がたまっているとのこと。2007年に受けた抗癌剤がとても強く、その副作用で翌年の心不全になったのですが、その影響だろう、とのことでした。CT検査を受けた後、利尿剤を処方されて、ぐっと体重が減り、ずいぶん楽になりました。1週間で3キロ減です。利尿剤の効果がこんなにあるとは知りませんでした。とにかくがんの方が大丈夫なので、ほっとしています。先月の例会は、夜中にふらっとして、足を痛めて休んだのですが、今思えば、体調が悪くてふらついたのかもしれません。足の方はもう大丈夫です。日課にしている歩行も、今は1万歩くらいに抑えています。日課と言えば、体重は1日2回、血圧は1日3回、必ず測って記録しています。またトイレの時間やお風呂の時間、食事の時間..と、一日のスケジュールも決まっています。習慣ですね。歩いている時に、交差点にくると、必ず「右ヨシ左ヨシ」と指さし確認してしまうのですが、これは会社勤めの頃の習慣ですね。一旦癖がついたらやめられない。息子に「またやってる」って言われてます(笑)。

2人の朝の散歩
・(Bさん 女性)私も、先月お休みしました。行こうと思って体調管理をがんばっていたのに、急に力が抜けて、咳が出て、腰まで立たなくなってしまって。インフルエンザではなかったのですけれどね。このまま寝たきりになるかと思うほど辛かったんです。良くなるのに半月くらいかかりました。でもね、その時に思ったんです。「もしこのまま死ぬならば、その前に、夫との溝をうめなくちゃ!」と。それで、一人で行っている朝の散歩に、夫を誘ってみたんです。そしたら「行く」って。それから朝、ずーっと二人で行っています。歩いて、体操して、そして最後に必ずマクドによるの。早朝二人で、空に浮かぶお月さんのことを話しながら歩いたりなんて。なんだか不思議な気分です。そしたら、ひと月ぶりに会った友だちに「ご主人、目ヂカラが出てきたのとちがう?」って言われて。何か、表情もよくなってきたみたいです。

茶店の楽しみ方
・(Cさん 女性)..去年はまだ抗癌剤をして半年くらいだったからか、何か だるくて家にこもってしまいましたが、今年は一番暖かい時間をねらって外に出て、寒ければ近くの喫茶店に入ってマスターとの会話を楽しんだりもしながら、過ごせています。花粉症なのですが、今のところそんなに症状もありません。食べるものが変われば体調もかわるかな、と期待しています。ところで、先月のまとめの中の、「玄米の粉」ってよさそうですね。胃が弱いから玄米ご飯はだめですが、粉ならば、いけそう。「自力整体」は、続けていますよ。ゆっくりと時間をかけて、自分で身体をほぐしたりツボをおしたり、ゆすったり。私の体は敏感なので、この程度で十分効果があるみたいです。それからフォークダンスも通っていますよ。先生は姿勢もスタイルもよくて、毎回衣装も違って、本当に素敵なんです。先生を見ているだけでも楽しいです。
・(Bさん)Cさん、喫茶店に行かれるのね!わたしら、喫茶店なんて、不良って思っていたから...。お腹すいていても、「寄り道はダメ。家に帰らなくちゃ!」って。若い頃はもちろん、主婦になってからもずーっとよ。
・(Aさん) 私は歩くけれど、喫茶店はいきませんね。
・(Dさん 女性)私も最近まで、一人で喫茶店とかぜんぜん入れなかったのですけれど。でも入れるようになったんです! やってみたら、結構一人の人って、いっぱいいるやん!って。うれしくなりました。
・(Aさん)喫茶店といえば、うたごえ喫茶ですね。トアロードの「こだま」とか、三宮の「エリーゼ」とか。懐かしい・・・。若い頃、よく行きましたよ〜(誰と?? との声も??)

2015年1月例会

2015年最初の例会です。1月27日、朝は雨が降っていましたが、日中は暖かくなりました。

・(Aさん 女性)藤本真知子さんの「がんingマイウェイ」を本屋さんで見つけて読み、この会のことを知りました。昨年11月に異常があって受診、検査をして、子宮頸がんと言われました。大きさはよく分からないらしく、円錐に切り取る手術を勧められていて、考えているところです。自然免疫療法の先生にも相談して、漢方薬十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)や、食事療法として野菜や玄米、魚中心にするなどに取り組んでいます。玄米はとても体に合っているみたいで、なんだか以前より体調が良くなった感じです。
・(Bさん 女性)私も四年前に子宮頸がんで手術を受けました。Aさんのがんは小さいようですね。早期ですよ。運がよかったですね。私の場合は2センチ近くあったので、初めからすべて切除しなくてはと言われていました。それまでに胃がんで2回手術しており、「体力消耗するよりは、頻繁に検査をして対処した方がよいでしょう」ということで、抗がん剤はしませんでした。胃がんの術後はそのままICUに入ったのですが、子宮頸がんの手術の時は、普通の病室でした。命にかかわらないからでしょうね。心臓や、消化器系はやっぱり大変です。そういう意味で、子宮頸がんは楽ですよ。胃がんの手術は、後が辛いのです。1週間、何も食べられないし。子宮頸がんの時は、すぐにパクパク食べてましたよ!
・(Aさん)先生も、早期で軽いとおっしゃいました。知り合いの若いお母さんで、円錐に切る手術をされた方のお話によると、とても簡単で楽だったそうです。
・(Cさん 女性)私は30年以上前に乳がんの手術をしました。当時は本人に病名を知らせないのが普通でしたから、主人の負担が大きく、もっと早く気づいておけばと、罪悪感も感じたようです。それで、琥珀の指輪を買ってくれたのですが、一度溝に落としてしまって! それからは、大事にしまいこんでいます(笑)。今日ここに来るときに、知らない人と立ち話をしました。もともと歩くのが速かった私は、「最近は、歩いていると人に抜かされるから、しゃくに触るんです」と言ったら、「抜かされる歳まで生きらえるなんて、お幸せですよ」と言われて、「ああ、なるほど、そう考えるのか」と。追い越されるのもいいんだなって思いました。
・(Dさん 女性)夫が闘病中、玄米にしようかと思ったこともありました。100パーセント白米ではなく、玄米をまぜたり、雑穀をまぜたりも試しましたが、夫にとっては、玄米があまり美味しくなかったようです。やっぱり好みのものを食べたい、と。人によって消化の具合なども違うようですね。
・(Aさん)そうですね。それに炊き方によって美味しくないこともありますし。
・(Cさん)手術の後は、私もAさんと同じ十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)を飲み、良かったと思います。それから、ここ10年以上、玄米の粉を1取り寄せて毎日牛乳と一緒に飲んでいます。お通じもよくなるし、いいですよ。
・(Aさん) 姉が50歳前に大腸がんで亡くなっているんです。告知から1年半でした。だから、怖いというイメージがあります。姉のことでは、何もしてあげられなくて。今ならばもっと冷静に対処できたのでは、という思いもあります。「がんが怖い」というイメージは、なくなってほしいです。
・(Bさん) 母をすいぞうがんでなくしているので、遺伝もあるかと思いますが。もうこの年ですから「がんは怖い」という思いはないですね。子育て中だったら深刻だったかもしれませんけれど。
・(Cさん)私はまさに子育て中でした。一番末の娘は中学生でした。入院中は、主人がまいにち、お寿司ばかりとっていてね。でも「お弁当を作ったよ」と、写真を撮って病院に持って来てくれたこともありました。何回作ったのかは知りませんけれど!

2014年12月例会

2014年最後の例会は、9日に行いました。師走と共に寒波が訪れ、この日も朝から冷え込みが強く、風が冷たい一日でした。でも日差しは明るく、嬉しい再会と、美味しいイチゴ大福で、少し早いクリスマスパーティーのような笑顔いっぱいの会となりました。
・(Aさん 女性)みなさん、ご無沙汰していました。ちょうど1年前に肺がんの手術をして、その続きに行った再発予防の抗癌剤治療を春まで受けました。いろいろ強い副作用があり、ようやくこの秋ぐらいから普通の状態に戻りました。何でも食べられるようになったのは、最近です。肺がんの一度目の手術は右側でしたが、完治していました。今回は新しく左側に見つかったので、初発とのことです。傷が小さい胸腔鏡手術を受けました。一番迷ったのは、再発予防の抗がん剤治療を受けるかどうか、ということです。迷いましたが、結局受けることにしました。一番の決め手は、以前の時に比べ、あらゆる面で改善されているということです。吐き気止めが錠剤になり、よく効くようになり、点滴が短くなったり、入院期間も短縮されていたり...。ずいぶん進歩しているものですね。治療中、入院は最低限にして、気分の良い時は家で好きなものを食べる、というスタイルで乗り切りました。きつかったけれど、やるだけのことはやったという感じです。東京の病院で治療できてよかったです。→(Bさん 女性)いい病院に紹介してもらえて、本当によかったですね。→(Cさん 男性)私も紹介された病院がよかった、ということがありましたよ。Aさん、運がありますね。→(Aさん)我が家は子どもたちが成人しているので、自分のことに専念できるのがありがたいなぁと思いました。でも、寒くなると、肺がないことを実感します。ちょっと動いただけで疲れるなって。傷は小さくてもやっぱりあたるとちりちり痛いですから。初めての冬なので、気をつけます。→(Dさん 女性)私も、乳がんの手術をしてから、冬には温かくするようにしていました。手術痕は冷えると痛いですから。
・(Eさん 女性)今年の夏前に、初めてこの会に来ました。あの時は私、打ちひしがれていて「皆さんのお話を聞いたら元気になるかな? 私のお話をきいてほしいな」という思いで来ました。去年の2月に手術をして、その後抗がん剤をしました。やっぱり手術よりも、抗がん剤がしんどかったです。ここでいっぱいお話しして、「帰る頃には表情が変わってましたよ」って言ってもらいました。すごく気持ちがほっこりしたんです。秋から、「自力整体」の教室に通いはじめました。それからもう一つ、フォークダンスにも通いはじめました!無理をしないように休み休みやってみます。苦手な冬も、逆に体を動かした方が乗り切れるかな、と思っています。
・(Fさん)例会の場所がここに移ったのも、今年初めでしたね。本当によいところでありがたいです。Dさんのお陰です。→(Dさん 女性)よかったです。このライフケア協会は、今も新しくいろいろなことをやっているようですよ。仕事を持つ母親のために、障害のある子をあつめて面倒を見る活動なんかも始めたようで、若かったら私もやりたいわって言っているんです。
・(Gさん 女性)私、元気そうに見えるでしょう。でも手も上げられないくらい、辛くて体が動かないことがあるんです。そんな時は、じーっとして元気になったときのことをイメージしていますね。悲しんでいてもしょうがないから。私、元気な人が好き。でもね、気持ちだけでは解決できないと思うんです。だから、薬も上手に使っています。この会に来るときも、何日も前から、ずいぶん気を付けて調整しているんですよ。どんな時でも、朝のラジオ体操は必ず行きます。体操の出席表を棺おけに入れてもらわなくちゃ!比較的、朝が楽なので、できるだけ朝のうちにやるべきことを済ませてしまうんです。
・(Hさん 女性)静脈瘤の手術を、両足一度にしました。日帰りで手術でした。1ヵ月後のエコーで成功と言われてほっとしています。静脈瘤は、誰でもあるそうですね。私はたまたまペット検査を受けたときに見つかったのですが、それがなかったら、気付かない程度だったと思います。手術なんて初めてで、怖がりなので、大騒ぎしてしまいました!→(Bさん)手術してない人は、そりゃね。→(Gさん)私なんて、切ったり貼ったり切ったり貼ったり!
・(Hさん)Bさんのステンドグラスの展覧会に行ってきました。素晴らしかったです。→(Bさん)いえいえ、そんな。展覧会が無事に終わってよかったです。→(Fさん 女性)Bさん、フラダンスも続けておられるのでしょう?→(Bさん)ええ。楽しいですよ。衣装にすごくお金かけている人もいるんですけれど、私は生地を買ってきて、簡単に縫っただけです。皆さん、豪華で華やかですよ。→(Gさん)Bさんってすごく気力があると思いません? 細い体で、あちこち切ったり貼ったりしているのに!! 元気になる努力をしなくても、こんなに元気ってすごいです!

2014年10月例会

朝は冷え込んだ28日ですが、日中は秋らしく爽やかな晴天になりました。少人数でゆっくり語り合いました。

・(Aさん 女性) 先月は検査で休みしました。おかげさまで問題なしでした。最近、みなさんからよく「元気になったね」と言われます。4月頃から、ハワイアンフラをはじめました。ちょっと後悔してますけど! フラって、結構な運動量なんですよ。気持ちはあっても足が動きません! スカートは自分で作りましたよ。でも、恰幅のよい先生と違い、なんだか私が着ると今一つ・・・。ご年配の人も多くて、楽しいですよ。そして、皆さん、あちこちにお花なんかつけて、華やかなんです!やりだしたら、1年は行かなくちゃ、と思っています。フラダンスって、手話なんですよ。波とか、流れ星とか、手で会話することが基本なんです。「そこのできないふたり!」って言われてますが、がんばります!
・(Bさん 女性)夫と二人、変わりなく感謝しながら日々を過ごしています。今年の4月頃から、両手の親指の辺りが痛くて、右の肩も凝ってしまって。どうも、夫を支えて歩いていることで、悪くなったようです。整形外科へ行く回数が増えました。夫は、手作りのプレートをせっせと作っては、皆さんにプレゼントしています。一時期体調を崩したりもしましたが、今は健康管理に努力していて、前向きに明るくがんばってくれているのでありがたいです。本職が教師なので、今も一人、中学生の女の子に勉強を教えています。うちの家に通ってくるので、その間は私も邪魔をしないように静かにしています。だんだん愛着を感じて、可愛くなってきますね。

・(Cさん 女性:看護師)グリーフケアの研修にいってきました。遺族の会なども開いておられて、「私ができるのは、場の提供だけ。安心して自分を出せる場があれば、同じ経験をした者同士、お互いの言葉が心に響き合って癒しになる。そのような中で、1人1人が自分の悲しみを受け止めることが大切なのです」とのこと。遺族会を巣立った人たちによる自主的なOB会や同窓会も生まれているそうです。お話を聞きながら、「いずみの会も、信頼できる相手と安心して話せる場所だからいいのだろうな..」などと思いました。また私にとって、新しい発見もありました。看護師ならではのカウンセリングの方法がある、ということです。例えば、看護師ならば処置をしたり、体をさすったりと、自然に体に触れながら話を聞くことができるでしょう。でも、臨床心理士さんならばそれはできません。「その距離の近さは、大きなメリットですよ」と言われました。現場では時間に追われていて、しゃべるどころではないことも多いのですが。でも、本当にそうだと思います。→(Aさん)そうですね、病院の中では身近で頼りになりますよね。→(Dさん)そうそう、看護師さんには話しやすいです。在宅で夫を看護しているときに、本当によくしてもらいました。なんでもすぐに対応してくれて。「私たちは患者さんだけじゃなくて、家族の人もみていますから」と言われたとき、すごくうれしくて感動しました。→(Cさん)私たちが看護のために訪問するのは、本当に短い時間です。大部分はご家族が看ておられるのですから、私たちはご家族を支え、家族が倒れないようにする、というのが基本だと思います。
・(Eさん 女性)私の場合は、入院中、ナースステーションにいけば誰かがいるということが、安心でした。そして毎朝挨拶に来て下さって、観察したり、話しを聞いてくれたのが、ありがたかったです。私自身が気付いてない異常を、看護師さんが見つけてくれたこともありました。先生は声がかけにくいから。貴重ですね。退院後はすごく不安だったのですが、私の行っていた病院には緩和ケアの中に外来があり、週に一度、話しを聞いてもらえたのです。がんの化学療法センターの主任さんが私の担当をして下さって、日常の生活の中で心配なことがきけたからよかったです。→(Cさん)それはよかったですね。外来患者さんって、ケアが必要なのに、取りこぼされてしまうことが多いでしょう。→(Eさん)でも、なかなかそういう窓口があることは、直接教えてくれないのです。あちこちに聞いて、ようやくたどり着きました。あまりオープンにしてないのでしょうか。→(Aさん)私も同じ病院ですが、知りませんでした。先生はPCを見ているだけ!ようやく最近、血液検査の結果をくれるようになったけれど。前はそれすらもくれなくて。もらえるとほっとしますよ。→(Fさん)血液検査によって、また病院によって、外注する検査もあるようですね。病院内で結果がでるとスピーディーで便利ですが。採血のうまいヘタも、病院によりけりです。私にはどうしても「看護師さんは怖い」っていうイメージがありますけれどね。末梢血幹細胞移植の辛い治療のときに、ついつい口の消毒をさぼってしまって。よく怒られました!
・(Gさん 女性)在宅の看護婦さんは、お一人ですよね。→(Cさん)基本的に一人です。急を要するときは、決断に勇気がいりますね。先生を呼ぶか、救急車を呼ぶか、とか。→(Bさん)以前に、目の前で主人が倒れたときは困りました。その頃、夫は病院に通っておらず、気軽に連絡できるところがなかったんです。とにかく冷静に様々な数値を測って、一人でさんざん悩んだ末、救急車を呼んで、大学病院に行けたことで助かりました。「命取りだった」って言われてぞっとしました。そんな時に看護婦さんがいてくれたら、本当に心強いと思いますし、また逆に、判断の難しさもよく分かります。